甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年3月8日

(平成25年3月8日(金) 12:09~12:16  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

私からはありません。どうぞ。

2.質疑応答

(問)株価が1万2,200円を超えてリーマンショック前の水準を上回りました。円安も1ドル95円まで進んでいます。こうした動きの受けとめと背景についてどういうふうに分析されているか、それから大臣がおっしゃっていた1万3,000円に向けて、成長戦略の具体化も求められてくると思うのですけれども、その意気込みと進行状況を教えてください。
(答)為替はともかくとして、株価は高いにこしたことはないと思います。マインドの変化が少しずつ実体経済に反映しつつあるのではないかと思っております。これからは正に第3の矢、成長戦略でありますが、いいプランを作るということも大事でありますが、早く具体化をすると。法律化、立法化が必要なところは、今国会にできるだけ早く出すというところであると思っております。
(問)今朝方発表された昨年10-12月期のGDPの2次速報なのですが、1次速報では僅かにマイナスだったのが、上方修正して僅かながらプラスになりました。これを踏まえて、大臣の景気認識として、足元、いい方向に向かっているというような御認識はおありでしょうか。
(答)いい方向に向かいつつあると思います。期待値が実績値に少しずつ変化していっているということかと。ただ、10-12月期ですから、政権交代以降の寄与度というのは少ないというか、もちろん、政権交代しそうだというところから気の部分での変化は随分起きていると思います。見直して若干のプラスになりました。
(問)成長戦略なのですけれども、人口減少で少子高齢化が進む日本では、なかなか成長しないのではないかというおそれがあると思うのですけれども、これに関してはどのようにお答えなされますでしょうか。
(答)魅力的な投資先をしっかり作るということです。民間資金、動いていないお金というのは随分たくさんあるわけでありますから、それが投資に向かうと。この経済成長というのは投入される資本の量とそれから回転スピードでありますから、その両方を目いっぱい上げていくことによって、いろいろな対処ができると思います。
 あわせて、労働力としてカウントされていない部分の層を労働市場に投入をしていく。女性、若者、高齢者というキーワードだと思います。こういう方々が働けるような、労働市場に入っていけるような環境整備を徹底的にしていくということも重要と思っております。
(問)今日の夜の経済財政諮問会議で、成長戦略について話し合われるということですけれども、産業競争力会議で話し合われている成長戦略と今回の経済財政諮問会議の役割がどう違うのかというのを教えていただきたいのが1つ。それから、先ほど成長戦略の立法化ということに言及されていましたが……
(答)成長戦略の中で出てきた案件で、総理がたしかどこかテレビに出られて、具体的な法制化に向けてこういうことをやりたいとおっしゃったことがあるかと思います。医療機器とか再生医療等々だと思いますけれども。立法化が必要なものについて、できるだけ早期に提出をしたいという意味です。
 経済財政諮問会議は、あらまほしき国家像という基本設計対実施設計という関係があって、もっと大枠で捉えた国家像を示して、それに向けて具体的に政府はいろいろな部署でそれを各項目にかみ砕いて落とし込んだものを作っていくという関係にあろうかと思います。
(問)医薬品のインターネット販売について聞かせていただきたいのですけれども、最高裁であのような判決が出まして、今日、規制改革会議で、全面解禁を求めるのではないかという報道もあります。大臣、この医薬品のインターネット販売の全面解禁について、どういうふうにお考えか聞かせていただけますか。
(答)経済合理性、それから必要な人への利便性ということで考えていくと、いろいろな手法を使って必要なものが手に入るというのは大事なことであります。一方で厚生労働省が心配しておりますのは、それが使用を誤っても問題ないものであるならともかくとして、扱い方によっては危険な場合があると。安全ということをどう担保するかということを心配しているようであります。
 ですから、ネット上で安全が担保された部分については解禁をしていくということで、安心・安全と、それから利便性との両立が図られるのではないかと思っています。

(以上)