小平内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年10月12日

(平成24年10月12日(金) 10:58~11:04  於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

  おはようございます。
 私からまず、今日の閣議について2点ご報告を申し上げます。
 まず1つは、改正暴力団対策法の施行にかかわる政令を閣議決定をしたところであります。これらの政令は、暴力団対策法の一部改正法の特定抗争指定暴力団の指定制度等の施行期日を今月30日とし、また、特定抗争指定暴力団の構成員の警戒区域における禁止行為を定めたとするものであります。さらに、特定抗争指定暴力団の指定等は、暴力団の危険な活動の抑止に相当の効果が期待をされるところでありまして、必要な措置が速やかに講じられることが重要であると認識をいたしております。改正法の的確な運用がなされるよう、今後も警察庁を督励してまいる所存でございます。
 もう一点は、公正取引委員会年次報告についてであります。本日の閣議で、平成23年度公正取引委員会年次報告を国会に提出することを閣議決定いたしましたので、報告いたします。本報告書は、独占禁止法の規定に基づき、公正取引委員会が内閣総理大臣を経由をして、国会に対し毎年の独占禁止法等の所管法令の施行の状況を報告するものであります。本報告書により公正取引委員会の活動や独占禁止法等に対する理解が深まり、今後の競争政策の推進に貢献することを期待しております。詳細は公正取引委員会にお尋ねください。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)大臣はその後、消費者問題に関して特に何か課題だと思われていることが出てきていましたら、教えてください。
(答)課題といいますか、私も就任以来色々と関係部署から報告を受けておりますが、やはりこれは消費者行政の分野では現場ですね。ですから、私もこのことを引き続き強化していくことが重要だと認識いたしております。
(問)もう一点、大臣、牧場経営のご経験ありますけれども、その絡みで言うと、安愚楽牧場の問題、これに関してはどういうふうに捉えていますか。改めてお聞きします。
(答)これは、貸与牛制度が昭和50年代後半からスタートして、預託制度、これに至っています。それから、時代の変化や農業情勢の変遷等があって今日に至っているのでありますが、本当にこんな状況になりました。
 私としては、これは色々と今までも国会において取り上げられてきたことは認識いたしております。そこで、本件については、消費者庁としては、昨年11月に安愚楽牧場に対し景品表示法違反を理由として強制執行をいたしました。また、現在、安愚楽牧場の問題を踏まえて、預託法関係法令について、消費者基本計画に基づいて、政省令などをもって速やかに対応可能なものについて検討をしているところであります。
(問)去年問題になったのが、報告を受けていたのに、それを対応できなかったというようなところだったんですが、報告を受けていれば、では実質、被害の拡大を防ぐべく調査ができたのかというようなところを考えると、やっぱり実態がどうだったのかということを把握できる仕組みがなければいけないと思うんですが、その府省令の改正も含め、そのあたりまで踏み込めるのかどうか、どうしたいのかというところがあれば。
(答)いろんな角度から検討して、この問題の解決に向かってきちんと調査するように私も督励したいと思っております。
(問)関連質問なんですけれども、消費者庁は事故調が発足して2週間になろうとしていますけれども、体制整備が、事務局の体制とか、今やっているということで、不十分性が指摘されておりますけれども、大臣としてこの点について何か消費者庁に対してその後指示されたことはありますでしょうか。
(答)いわゆる事務局の体制整備の問題だと思うんですね。ですから、今これは整備について色々と関係部局等で進めております。したがって、このことについてはしっかり対応できるように、そういう体制をつくっていくということが肝要と思っております。

(以上)