小平内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年10月5日

(平成24年10月5日(金) 10:34~10:42  於:消費者6階記者会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 既に拝命を受けて記者会見で皆さんに決意を申し上げましたが、今日はこの場所で初めての記者会見であります。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)先日、3日に消費者安全調査委員会の初会合が行われて、その中で運営指針として、会議は公開しないと、議事録も公開しないという判断があって、メリット、デメリットの判断だとは思うんですけれども、これについての評価を聞かせてください。
(答)公開云々のことでありますけれども、積極的な情報発信や透明性の確保といった観点からは、原則公開すべきものとは考えております。しかしながら、行事や会議を公開することにより、個人情報や事業者の秘密といった当事者や第三者の権利、利益を害するおそれがある場合や率直な意見交換が不当に害されるおそれがある場合などは、これらの事情を考慮して公開しないこととする場合もございます。
 引き続き消費者庁としては、当事者や第三者の権利、利益が害されるおそれがある場合などを除き、行事や会議を公開していくことにしたいと思っております。
(問)そのお考えでいくと、原則公開ということですが、この前決まったことというのは、原則非公開で、理由があれば公開するというようなことだったわけです。
 基本的には、おっしゃるように原則公開であるべきと思うんですけれども、そのあたりを今後委員会に望むこと、委員会に期待することというのを聞かせてください。
(答)それは、消費者安全調査委員会での話ですね。
 調査委員会はご指摘のようなお話があったように私も聞いております。
 そこで、これも委員会で審議において率直な意見交換を行うことができるようにするため、原則公開しないと、こういうふうになったようでありますね。しかし、調査委員会が必要と認める場合には、会議の全部もしくは一部の公開、または議事要旨の公表を行うことができると、そういうふうに決定されたことも聞いております。
(問)考え方が逆で、基本的に出さないというようなベースがあるので、そうするとその方向に傾きかねないなという懸念を持っているのですけれども、そのあたりそうではないよと、ちゃんと発信していくよということを大臣からも是非期待の言葉で伺えればと思います。
(答)今申し上げた点なのですけれども、調査委員会には独立性といいますか、大きな責任を持ってもらって、畑村委員長を中心に、委員会でこれから会議を進めて、消費者行政の推進に頑張っていただくので、そういう皆さんからの要望も対応しながら検討されていくと思いますので、私は、そこは尊重していきたいと思っております。
(問)実は、きっと消費者行政に携わっている職員たちが今固唾を呑んで大臣の答弁をじっと待っているのではないかと思っていまして、それは地方消費者行政の国の支援のあり方なのです。
 色々消費者庁は事情がありまして、松原大臣の時に方針が転換されて、非常に精力的に地方にお金を確保するというようなことで、概算要求が40.6億出ているのですが、それに対して、新大臣はどのようにそのお考えを踏襲されていくのか、その辺を是非お伺いしたいのですが。
(答)おっしゃるように、要は地方消費者行政の充実ですよね。これは私は大事な観点だと思います。したがって、当庁といたしましても、来年に向かって、消費者庁概算要求において、総額40.6億円の地方消費者行政活性化交付金の創設を日本再生戦略の重点枠として強く要求しておりますので、そういう中で地方消費者行政の充実・強化に向けて、全力を尽くして取り組んでまいりたい。私もそういうふうにしていきたいと思っております。
(問)9月に実施した東京電力の値上げに絡めて、他の電力会社も今原発がとまって、燃料費がかさんでいる影響で、値上げの申請を検討しているという一部報道なんかも出ておりますが、消費者庁の経産省との調整の間で、値上げ問題はかかわってくると思うのですが、消費者担当大臣として、電力会社の値上げ申請にどういう姿勢で臨んでいかれたいかというこの御所見をお伺いできますか。
(答)これは、経産省初め、関係省庁が今鋭意検討をしております。そういう中で、非常にこれは難しい問題だと思います。
 一方では、経営的に値上げをしないとやっていけないと、しかし消費者サイドから見ると、これ以上はとても受け入れられないという、そういう状況が相反しますから、そこをどう調節するかというのは、これは関係省庁中心に検討して、理解を得られるような方向に持っていくように、私は注意を持って見たいと思っています。
 そして、その上で私は消費者庁を預かる身として、その立場で活動の力点を置いていきたいと、こう思っております。
(問)今回、大臣のどこに、どういった手腕に期待されて、またどこを見込まれて、首相は今回のポストを任命されたと思いますか。
(答)一番難しい質問をいただきました。
 私は今までいたずらに馬齢を重ねてまいりましたが、今回消費者庁の担当大臣として拝命しましたので、その総理からの期待といいますか、指示されたことをしっかりやった上で、この任に当たって、これからも更に研鑽を積んで、期待に応えるように頑張っていきたいと思っております。

(以上)