小宮山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年5月25日

(平成24年5月25日(金) 8:39~8:44  於:衆議院本会議場中庭前側廊下)

1.発言要旨

 今日は冒頭私のほうから1件申し上げます。今日の3時半から、厚生労働省の医療イノベーション推進本部の初会合を開催いたします。医療イノベーションは今回、日本再生戦略の一つの大きな柱でもありまして、国家戦略としてやるということで、5カ年計画のとりまとめにあたっていますが、その中心になるのは、やはり厚労省だと思っています。それがどうも局縦割りとは言いませんが、ばらばらにやっていると。どうも厚労省の本気度が見えないというようなご指摘も官邸のほうからいただいたので、私もこれはずっと医療機器とか医薬品のメーカーともテーブルについたり、積極的にやりたいと思っていまして、橋渡し機能も含めて色々なところをテコ入れをすれば国際的に大いに競争力をもってやっていける、これからの成長分野ですし、そのことによってやはり日本の国民の皆さまもより良い医療が受けられることになる訳ですので、力を入れてやりたいと。それも私が先頭に立ってやるという意味も込めて、今日は推進本部を開催したいと思いますので、そのお知らせです。
 以上です。

2.質疑応答

(問)ホルムアルデヒドが検出されている問題で、特定物質について昨日厚生労働省のほうで調査結果が示されましたが、まずはこの件について所感をお願いします。
(答)そうですね、そのことについては所感の通りの見解です。
(問)自治体等では、原因物質についても、何らかの規制をしたほうがいいのではという考えもあるようですが、それについてはどうでしょうか。
(答)それはこれから検討させてもらいたいと思います。
(問)牛肉の生食のレバーの件に関して、今週、業界団体とかが規制強化の撤回を求める要望書を提出されましたが、規制の行き過ぎではないかという声が団体の方からありますが、これに関して大臣としての受け止めといいますか、考え方は。
(答)これは、食文化だとか、ご高齢な方だけ気にすればいいじゃないかとか、いろいろなご意見があることは承知をしています。ただ、食品の安全ということ、皆さんの命、安全ということを預かっている厚労省としては、これだけのいろいろな被害が出ている中でどうするかということを審議会で検討してきて、またパブリックコメントもとりまして、その結果を集計中ですので、そうした皆さんのご意見も受けながら、やはり安心・安全ということを第一に考えたいというのが厚労省の立場です。
(問)訪問看護の人材確保についてお伺いします。5月10日に日本看護協会が医政局と老健局の局長に直接、人材確保の検討会を開いて、平場で色んな策を練って欲しいと要望を出していますが、2025年の絵姿に向かってどう考えても足りない状況だと思うのですが、平場で議論していろんな策を練っていくという点についてどうお考えですか。
(答)そういうご要望は受けています。本当に介護人材もこれから非常に必要な人材ですが、人材不足です。今やっている子ども・子育ての保育士の問題と同じことですが、この福祉分野はある意味、全体の経済の成長戦略という意味からしても、福祉のところの人材は、これから超少子高齢社会の中で、一層必要になることは当然のことです。今回の一体改革にもそういう方針を示していますが、その確保のためには、養成とか処遇の改善も含めて力を入れていかなければいけないということなので、やはり現場からといいますか、看護協会からの申出も受けてどのようにすれば一番効果的に検討できるかを考えていきたいと思っています。

(以上)