松原内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年6月15日

(平成24年6月15日(金) 8:55~9:02  於:警察庁第4会議室)

1.発言要旨

 本日の午後に行われます警察庁行政事業レビューの公開プロセスについて、一言申し上げます。
 先週から各府省でそれぞれの事業の実態を点検し、その結果を今後の事業執行や予算要求に反映する行政事業レビューを公開プロセスで行っております。警察庁では、本日午後2時から3つの事業を対象として実施いたします。インターネットによる中継も行いますので、広く国民の方々に御覧をいただきたいと考えております。
 本日の閣議で、平成23年度拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する政府の取組についての報告が決定されました。これは、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律の規定に基づき、毎年政府の取組を国会に報告するものであり、外務省が取りまとめをしているものであります。その内容は、拉致問題のほか、脱北者問題、北朝鮮によるその他の人権侵害問題に関する我が国政府の取組をまとめたものであります。多くの国民の皆様に拉致問題に対する関心と認識を深めていただけるよう、報道関係者の皆様には引き続きご協力をお願いいたします。
 お手元にお配りをいたしておりますこのペーパーでありますが、本年12月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間の政府主催行事の一環として、ふるさとの風コンサートの開催を企画しており、このコンサートの参加を希望する合唱団の募集を本日から始めます。是非多くの方々がこの募集に応募されることを期待しておりますので、御案内を申し上げます。
 このコンサートには、拉致問題に関してメッセージ性のある合唱曲を演奏する参加団体を、国内外から広く募集することといたしております。例年、政府主催で行ってきたシンポジウムに加えて、今回、このようなコンサートを開催することにより、拉致問題の解決を広く一般の人々の心に訴え、特に若年層や外国人に対しても理解を深めていただきたいと考えております。各参加合唱団がそれぞれの思いを込めて、自ら選曲し、演奏するという、国民参加型の行事としてまいりたいと考えておりますので、開催の趣旨をできるだけ多くの方々に御理解いただき、プロから学校や隣近所で集まるサークルまで、合唱を愛好する幅広い皆様に御応募いただきたいと思います。
 従来、様々な機会に、この拉致被害者のことを託した歌を唄っておられる方々とか、そういう企画がありましたので、今回、こういったコンサートで皆様に御参加をいただきたいと思っております。
 次に、東京電力の家庭用電気料金値上げの申請認可についてでありますが、5月29日に公表した13項目のチェックポイントを更に詳細かつ具体的なものとするための検討チームを開催することといたしました。本日17時から第1回の開催をすることといたしており、私も出席をする予定であります。また、来週、第2回を開催する予定といたしております。
 検討チームから示された意見については、消費者庁による検証や物価問題に関する関係閣僚会議への付議等、今後の手続における基礎的な判断材料として活用していきたいと、このように考えております。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)このコンサートは初めてということですか。
(答)そうです。こういう形で、政府の拉致問題対策本部、ここに書いてありますが、主催が政府でありまして、しかもこうやって、この拉致問題に対して自ら作詞・作曲をそれぞれの立場でしていただいたり、様々な形態があろうかと思いますが、多くの国民の方に御参加いただき、この引き裂かれた家族の思いを唄っていただく。もしくは、何としても取り返したいという思いを唄っていただく。そういう機会としては初めての企画になります。
 是非とも、繰り返しますけれども、様々な方の御応募を期待いたしております。
 ただ、もちろん、全員が、時間の枠もありますから、応募数にもよりますが、当然その前に様々な、これは参加するためのコンテストみたいなものはあろうかと思っております。
(問)消費増税の関連法案について、修正協議が大詰めを迎えていますけれども、夕べですけれども、民主党と自民党で大筋で合意をして、一方で民主党のほうは看板の政策に立てたものを棚上げするというような報道がされていますが、大臣は今のところ、こうした修正協議の進展をどのようご覧になっていますか。
(答)それは、党と党の間といいますか、いわゆる様々なレベルの議論の一環として、特に党内手続をどのように乗り越えるかということを含め、様々今、議論がなされているものと承知をいたしておりますが、現段階ではその推移を注意深く見させていただいているということであります。

(以上)