川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年3月13日

(平成24年3月13日(火) 8:45~8:51  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日の閣議後の閣僚懇談会で、私の方から、平成25年度の国家公務員の新規採用の抑制について発言をいたしました。各府省と事務的な調整を、今、進めているのですけれども、先日の、例の行政改革実行本部で確認をされましたのは、「これまでの抑制を大幅に上回る抑制」という方針でありました。いろいろ報道で、いろいろ数字が出ていますが、我々として確認したのは、この表現以外は一切ありません。これを基に、事務的に、今、調整しているのですが、この方針で、今、事務作業を進めている中では、なかなか思うように進んでいないという状況でありますので、閣僚各位に、今月末までの取りまとめに向け、一層の御理解、御協力を、要請をいたしました。副総理からも、各閣僚に対して、しっかり受け止めてやるようにということでありました。閣議後の閣僚懇談会の御報告をいたしました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社のフジテレビですけれども、がれき処理について伺いたいのですけれども、先日、野田総理も、がれき処理について、法律に基づいて自治体にも要請していくと。処理についておっしゃったのですけれども、今ある法律でも要請できたものがですね、がれきの処理が進んでいませんけれども、なぜ、震災経った1年で、今更なのかという思いがあるのですけれども、そうしたがれき処理の対応の政府の遅れについての所感をまず伺いたいのと、そうした遅れを挽回するために、総務省として、自ら自治体や、また地方六団体に、どう働き掛けていくのか、具体的な対応策をお聞かせください。
(答)実はですね、いろいろな経過は皆さん御存知だと思うのですけれども、がれきを集めるときに、とりあえず仮に置かなければいけないという、仮置場をどこにするかだけでも、地元の合意を含めて、随分時間が掛かりました。仮置場ができて、さあ処理しようということでいるときに、地元の部分で、今度も、石巻も含め、いろいろな箇所に臨時の焼却炉というのを、今、建設をしていますし、これが5月からぐらい、一番早いので、動き出します。そういう部分では、少しタイムラグが出ていることが一つです。もう一つは、やはり復興計画の中で、例えば、防潮林とか高台移転とかいうところに、建設がれきみたいな、再利用できるようなコンクリート片とか、土とか、そういうものは使おうという部分では、そこが動き出す計画でないと、動き出さないということで、ようやく動き出すという部分で、ベースラインとしては、ずっとして、急に、多分立ち上がってくるのだと思います。そういう中で、一定、一部の量を、300万トンぐらいは広域で処理をしていただこうという、2,000万トンのうちの300万トンですけれども。この部分が、初め自治体が手を挙げていただいたのが、放射能による部分の心配の声がうまく説明しきれていない部分で、その部分は遅れているということは事実だと思います。やれることはちゃんとやっていくということと、その部分で、広域にお願いする部分に関しては、方法とか、量とか、中身に関して、改めて、先般成立した法律に基づいて、都道府県に要請をしようということでありますので、特段、何かの大きな政府の状況で、大幅に遅れているということではないと、私は思っていますけれども。結果としては、非常に進んでいないということは事実ですから、そういう部分に関しては、できることを最大やっていくと、総理として、改めて決意を述べられて、方向を示されたということでございます。
 総務省は、個々に事業をやる役所ではありませんので、それぞれやられる部分の情報提供や要請に関しては、今までもやってきましたし、これからもやると同時に、しっかり進めるときの財政措置に関しても、特別交付税を含めて、しっかり対応していきたいと思います。
(問)あと、自治体からは、安全性の確保を国に担保するという声もありますけれども、がれきの安全性の確保若しくは検査についてはどうすべきだと、もし仮に問題が起きた場合とかは国としてどう対応すべきかと、現時点で、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)所管は、これは、安全性確保を含めて、どういう処理方法と、どういう確認方法かは、かなりきめ細かく丁寧に環境省でやっておりますので、その下にしっかりやっていけばいいと思います。
(問)大臣、時事の丸山ですが、国家公務員の新規採用について、大臣としては、刑務官ですとか、専門職については、どうお扱いになるべきだとお考えでしょうか。
(答)ですから、やはり、これは非常に国として厳しい状況の中で、一概には比較できませんけれども、民間で、やはり厳しい状況のときに、いろいろ採用抑制ということをされるという部分では、極端に言えばゼロというのも、そう珍しいことではありませんから、そういう中で、とは言え、公務行政というのはかなり質が違いますから、そういう部分での専門の部分で言うときに、業務に極端な支障が出ることはもちろん避けなければいけないと思います。一般職を含めて、トータルとしての減員を、今、調整しながらお願いしているところです。
(問)今日の閣僚懇談会では、大臣の御発言に、閣僚から何か御意見、御発言はあったでしょうか。
(答)実情いろいろあるので、よく聞いてほしいというお話はありました。
(問)すみません、がれきの関係なのですけれども、閣議の前に会合があったと思うのですけれども、その中では、大臣からは、特に何か発言されましたか。
(答)私からは、特に話はありません。模様はまた、担当は、多分、環境大臣だと思いますから、ブリーフがあると思いますから、聞いてください。
(問)すみません、NHKですが、今日、新規採用抑制について、総理からは御発言はありましたか。
(答)ありません。総理はありません。
(問)よろしいですか。ありがとうございます。
(答)はい。

(以上)