川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年9月16日

(平成23年9月16日(金) 9:36~9:42  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

 おはようございます。私の方から1点、御報告します。閣議の話ではありませんが、台風12号で大変な被害が起こりました。いろいろな方に対してお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思いますけれども、それに関連してですね、東日本大震災と今回の台風12号により、大きな被害を受けた地方公共団体に対して、実は、いろいろな形で資金繰りがショートしそうになるという懸念もありますので、その資金繰りを円滑にするために、11月に本来交付すべき普通交付税の一部を繰り上げて、本日交付することにいたしました、2か月前倒しで繰上げ交付する。東日本大震災については、9県及び217市町村に対して4,506億800万円、台風12号については、三重県、奈良県、和歌山県及び岡山県の各県内19市町村に対して72億4,900万円を繰り上げて支給することにしました。これは、本来交付するものを前倒しするということで、資金繰り対策でありまして、なお、東日本大震災に関しては、現在、平成23年度における第2回目の特例交付の準備を進めておりまして、20日、火曜日の交付を目指して最終的な作業を進めております。繰上げ交付の資料については、後ほど事務方から配布をさせていただきたいと思います。
 私の方からは、以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社の朝日新聞の今村ですが、昨日、地制調の初めての小委員会がありまして、地方自治法の改正案についての議論がスタートしましたが、改正案自体はですね、いつごろ国会に提出するお考えで、今のところいらっしゃいます。
(答)昨日、活発な御議論を頂いたというのは聞いておりますが、引き続き、御議論を頂いて、できるだけ早くにお取りまとめを頂きたいという気持ちでありますけれども、年内めどぐらいまで掛かるのではないかということもありますので、できるだけ早くという中で、取りまとめがされたら、国会に出したいということで、漠としたスケジュール感で言うと、今の議論の流れから言うと、臨時国会はちょっと厳しいのかなという感想を持っています。
(問)大臣、今のに関連しまして、昨日の小委員会では、地方六団体の方から、住民投票の拡大だとか、直接請求の拡大について、反対の声がまだ強く挙がっていたのですが、どんなふうに理解を求めていこうというお考えでしょうか。
(答)ちょっと、こんな日程ですので、余り詳細な議論は、まだ私自身聞けていませんので、よく聞いて判断していきたいと思います。
(問)大臣、今朝、沖縄関係閣僚会合があったと思うのですけれども、振興策に関してはどんなお話があったのでしょうか。
(答)関係閣僚が全部そろうのは初めてですので、今までの経過の、事実関係の確認と、振興法が切れるとか、予算編成、こういう御要望が出ているとかいうふうな、事実関係の共有認識と、それから、こういう体制でやっていこうという確認と、あと意見交換で、いろいろな意見交換をしましたけれども、特段何かを決めたという会合ではありませんので、これ以上のことはありません。
(問)大臣、もう1点、3次補正で、被災地での医療のクラウド化を進めるそうですけれども、そのねらいが何かありましたらお聞かせください。
(答)実際ですね、被災されたときに、カルテも含めて全部流出したというときに、ごく一部ですが、病院が電子カルテ化していた分は使えたというふうな状況がありまして、やはり、そういう意味での、こういうクラウド、より幅広く、医療情報を、もちろん個人情報の関係は非常に注意しなければいけませんが、トータルとして管理していくということの有効性は改めて出てきたということと同時に、東北地方においては、復興に関しては、新しいこれからのまちづくりのモデル先進にやりたいという意味での一つのキーワードが、いわゆるICT化というのをフルに活用することだと思っています。そういう意味では、今回の知見も含め、今まで、どこでもMY病院構想とか、 IT戦略構想とかありましたように、そういうことを念頭にしながら、拠点づくりをクラウド化して、医療というものに先進的なものを取り組むということは、大きな、私は意味があるというふうに思っています。総務省としては情報通信にかかわるという意味で、患者の医療、健康情報のクラウド技術を核にして、そういう基盤を作っていくということに向けて、積極的に我々としては取り組んでいきたい。予算を求めていきたいというふうに思っています。
(問)大臣、沖縄関係閣僚会合なのですけれども、沖縄担当の大臣として、沖縄振興の一括交付金の動きについて、何か大臣の方からおっしゃったのでしょうか。
(答)自由な意見交換ですので、内容については、特段皆さんに御報告するようなものはありません。
(問)大臣、1点、よろしいでしょうか。共同通信、鳥成です。臨時国会の会期なのですけれども、今朝、与野党で幹事長会談が行われまして、延長する方向で話がまとまったそうですが、受け止めを少しお願いできますでしょうか。
(答)本会議で総理が答弁されていますように、会期の問題は政党間で真摯に話し合って決めていかれることだと思っていますので、それを我々としては受け止めていくということです。
(問)よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(答)はい、ありがとうございました。

(以上)