平野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年1月13日

(平成24年1月13日(金) 10:01~10:09  於:合同庁舎第5号館3階特別会議室)

1.発言要旨

 閣議を終えて、辞職願に署名をしてまいりました。
 報告は以上です。

2.質疑応答

(問)野田内閣発足から4カ月での改造ということになるわけですけれども、このタイミングで総理が一体改革を進めるために体制強化が必要だということでの改造だと思うんですが、この総理の判断というか、このタイミングの改造ということについては、大臣はどのようにとらえていらっしゃいますか。
(答)いろいろなことを考えて、総理が決断されたことであったと思いますから、それはそれで尊重しなければならないと思います。
(問)防災に関しては、特に専門調査会であるとか、いろいろこの期間目白押しであったと思うんですけれども、この区切りで、今の感想というか、どの程度まで進めることができたという実感を持っていらっしゃいますか。
(答)防災に関しては、いわゆる東日本大震災の検証と、そういったことを踏まえた「次に備える」という災害に強い国土づくり、地域づくりの大きな二つのテーマがあると思いますが、検証についてはまだまだこれからです。
 去年もいろいろなアンケート調査を行うとか、あるいは国立国会図書館と連携しながらいろいろ文献を集めようとか、そういったことでの準備は始めておりますが、私的に言わせれば、まだまだだと思っています。
 それから、次に備えた地域づくりということについても、まずは東南海の三連動地震について検証するモデルづくりです。それができたということで、その他に帰宅困難者の問題でありますとか、法制化の問題とか、様々に言っておりますけれども、これもあと1年半ぐらいのうち、長くても2年、2年もかけられないと思いますが、やらなくてはならないことが結構あります。これもまだ道半端までいっていません。特に次の災害に備えては時間をかけていられませんので、短期間に法制の制度、体制の制度等、私自身はやる必要があると考えています。
(問)冒頭の質問にも少し含まれるんですけれども、平野大臣はこの間、土日も返上で色々な被災地に行かれているんだと思うんですけれども、被災地から見て今回こういった、たった4カ月で内閣改造をする内閣というのはどういうふうに見えているというふうにお感じになられるかということと、復興のスケジュールに対しての影響について何かあるかの2点をお願いします。
(答)まず復興に関しての影響があってはならないと思います。私はそういうことはないと思っていますし、被災地がどのように考えているかということについては、私が歩いた範囲において、改造がどうのこうのということを聞かれたことは一度もありませんし、被災者の方々はひたすら、とにかく一日も早い復旧・復興をということを願っていますから、これはどういう内閣になるか分かりませんけれども、復旧・復興ということについては、こういったことがあるからといって支障が出てくるとか、推進の体制にほころびが出てくるみたいなことはあってはならないし、ないようにしなくてはならないと思います。そのことは総理が一番、強く感じておられると思います。
(問)昨日、今日と寒波が来て、寒気が流れ込んですごく寒くなっています。そうした中で、例えば、仮設住宅なんかでは、まだ全然暖房というか、寒さの備えがまだというんですけれども、1年経つのにまだそういった状況が現実に起きているし、義援金なんかもまだ配分されていなかったりするということもあったりすると思うんですけれども、全体を考えて国の支援はどこまでできているというふうにお考えでしょうか。
(答)先般、野田総理に随行して宮城と岩手の仮設住宅にお邪魔しまして、少なくとも岩手については寒さ対策はかなり早い段階から取り組んでいましたから、寒さということについては、温かく暮らしているというような評価をいただきました。宮城については、やっぱり仮設住宅によって、かなり差が出ていると。これは早い段階でつくったプレハブが、一時ガムテープを張っていたり、今そういうことはないと思いますけれども、そういう中での寒さ対策は、まだまだ十分じゃないというような御指摘もいただきました。
 ただ、いろいろな御批判はありますけれども、トータル的に見たら、仮設住宅に対しての様々なこれらの支援については、今までにないぐらいある程度のことに一応配慮しているんじゃないかなと。ただやはり、そうはいっても仮設住宅は狭いですし、それから、風呂については追い炊きの機能がないとか、様々な御指摘を伺っているのは事実です。復旧・復興について各段階でいきますと、これで十分というのはありません。雇用の問題はこれからです。それからインフラの整備については計画どおり進めると思いますが、気になるのはやはり資材高騰と労働者の都合の問題ですね。
 それからあと、住宅建設、これはまだまだ地域もかなり苦労しています。何回も申し上げているように、しっかりとした計画の策定づくり、国も相当強力に後押ししなくてはならないと思っていますし、引き続き続けていく必要があると思っています。

(以上)