蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年10月18日

(平成23年10月18日(火) 8:51~9:00  於:合同庁舎4号館6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。今日、私から報告することは特段ございません。何かございますでしょうか。

2.質疑応答

(問)共同通信の関です。おはようございます。よろしくお願いします。
 今日は11月下旬に予定されている、仮称なのか分からないんですけれども、仕分け第4弾の関係で二つ程お願いしたいんですが、昨日、国家戦略会議の準備会合があって、もう間もなくその形が見えてくるかなという状況だと思うんですが、いわゆる中長期の国家戦略を扱う国家戦略会議と、仕分けの深化という過程で社会保障みたいなものもターゲットに入ってきたときの、いわゆるそちらでも中期戦略にある種入ってくるイメージになるかと思うんですが、そこの区分けというか、整理のイメージ。あるいは将来的な行政刷新会議の向かうべき方向性みたいなところというのは、どのようにイメージしていらっしゃいますでしょうか。
(答)国家戦略というのは、正に国家が目指す大きな大きな政策テーマにおける戦略図というのを描く会議体だと思っています。その会議体で新たに生み出される大きなテーマもあろうと思っておりますし、また既に政府の中でこれは戦略的目標と位置付けられている大きな政策が既に実在することもあると思っています。それをどういう形で実現していくかというのも含めて大きな御議論をそこでいただく。私ども行政刷新はその大きな戦略をどのように実現する方向性があるのか、いわゆる戦略に対して戦術をお示しする場だと思っています。その部分では、この秋に予定している行政刷新会議での新たな仕分け的なものにおいては、どういう戦術があるのかを国民の皆様方に選択肢をお示ししながら、外部性、公開性を特徴として御議論をいただければと思っています。
(問)そうすると、そのイメージとしては、場合によっては大きな戦略みたいなところが示されたものに対して、ビルドアップなイメージで微修正、軌道修正みたいなのを迫っていくような形も結果としてあり得ることになるんでしょうか。
(答)修正というのは何をもって修正か分からない。正にテーマが決まってみないと分からないんですが、例えば大きなゴール、目標があったときに、どういう経路というものがあるのか。近道もあれば敢えて回り道という選択肢もあれば、いろいろな可能性というものをお示しする場として行政刷新が戦術をお示しすることになるんだと思います。
(問)もう一つ非常に細かい点なんですが、昨日前原政調会長とお会いになっているかと思うんですけれども、具体な話、どこまでお示しいただけるかわからないんですが、どういうやりとりだったのか、もし差し支えない範囲であればお示しいただければと思いまして。
(答)基本的に差し支えるものばかりだとは思いますけれども。ただ政調会長と直接会わせていただいて、総理からの指示、あるいは宿題というのを御説明申し上げ、総理から政調会長にも御連絡が既にあったということですので、私から今描いている秋の仕分け的なものについて、率直な意見交換をさせていただきました。
(問)どうも何かその過程で先ほど私申し上げましたように、事業仕分けという名称そのものに関する何となく多分大きな議論みたいなのがあったような話も聞くんですが、その大臣のイメージとして事業仕分けというものを今度想定しているのか。それとも、何かそれに代わるもの、言葉のイメージみたいなものというのは既に頭の中におありなんでしょうか。
(答)幾つか頭の中に私案はありますが、最終的には次開かれる行政刷新会議自体で話をしようと思っておりますし、最終的には議長である総理がお決めになることだと思っています。
(問)フジテレビの高田です。おはようございます。
 民主党のほうではTPPを巡る総会が非常に議論華やかりし感じなんですが、そんな中で前原さんとかが「TPPはお化けのように見られている」ということに、非常にまた党内、または国民新党を含め、「お化け発言」について反発の声が上がっているんですが、こうしたお化けというものを巡る論争について、蓮舫大臣はどう感じていますか。
(答)表現が適切かどうかは分かりませんが、ただ、全く無いものに対して挑戦をするときにはいろいろな議論があって私は健康的だと思っております。やはり自分たちの産業を発展・飛躍させたいという思いは恐らく両者とも一緒なんでしょうけれども、その手法としてどういう手段を辿るかというところの議論が今闊達に行われていると理解をしています。
(問)やはりちょっとTPPに参加すること、交渉に参加することへの不安感というのが過大に見られているかなという印象はありますか。
(答)過大かどうかというのも恐らく強力に推進をしたいと思っておられる方、あるいはもう少し様子を見たいと思っておられる方、両者にとっても今までに無いことですし、参加をしていない国家にとっては推進されている議論の中身自体もつまびらかにならないものですから、だからどうしてもifという仮定形の議論になりがちな部分が、逆に言葉ではないですけれども過剰に反応するところがある。できれば、中身の議論がやはりもう少し深まっていって、政府としても党の意向というのは重んじたいと思っています。
(問)朝日新聞の三輪です。
 一番最初の11月下旬の仕分け第4弾の関係で伺いたいんですけれども。そうすると、イメージとしては、今お話の中長期のことを考えていらっしゃるのか。それとも、来年度の予算編成に何とか反映させるようなことも考えていらっしゃるのか、どちらなんでしょうか。
(答)基本的には第1弾のような、いわゆる結果として額というものがどのように来年度に反映されるかという形ではないとお考えください。
(問)ただ、今回は割と政策も対象にするのかなというイメージがあるんですけれども、それは別に必ずしもそこで何らかの仕分け的なものがあって、結果があって、それを、じゃ、政策として来年度予算にということではないんですね。
(答)そのテーマが決まらないと、なかなか皆様方にもイメージを抱いてもらうのが難しいところなんですけれども、もう少し私の下で詰めさせてください。次の行政刷新会議のときには委員の皆様方に積極的な御提言をいただきますので、恐らくそこで今お感じになられている今までの仕分けとの違いですとか、どういうものをイメージしているのかは御説明させていただければと思います。
(問)ブロガー、ライターの藤井と申します。
 今回の事業仕分けについてお伺いしたいんですけれども、今回も前回以前も基本的にネット媒体を中心に中継のほうですね、そういったものを公募なさっていたかと思うんですけれども、今回もそういうふうな御予定というのはあるのでしょうか。
(答)行政刷新会議で行われるものは公開性というのを最重要視しておりますので、今回もネット中継というのは考えています。

(以上)