蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年9月13日

(平成23年9月13日(火) 9:35~9:42  於:合同庁舎4号館6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。私からは特段ございません。いかがでしょうか。

2.質疑応答

(問)日経新聞の山下といいます。
 内閣発足して、すぐに経産大臣が失言で辞任したことについての受け止めをお願いします。
(答)発言そのものが、特に福島の皆様方のお心にどれだけ辛い思いをさせてしまったかというと、それは不適切だったと私は思っています。その後の御自身の御判断並びに総理の御判断については、内閣の一員として従おうと思っています。
(問)テレビ朝日の布施でございます。
 改めてになるんですが、今後の行政刷新の取り組まれるメニューについてお伺いしたいんですが、まず当面どうしても財源の捻出には直結するものではないというお話ではあったんですけれども、短期的に年内、年度内での取組、どうしても行政刷新というと事業仕分けというイメージがどうしても出てしまうんですが、そういった事業仕分けに類するような取組をされているのかどうかも含めて、短期的なもの。
 それともう少し先の中長期な取組として、制度と組織の改革というようなキーワードを挙げられていましたが、こうした観点でどういった取組がされていくのかお考えを教えてください。
(答)まずは現時点では仕分け第4弾をどうするかというのは、いろいろな可能性を含めて、もう検討はしています。様々な在り方、どういうものがあり得るのかを検討しておりますが、いつどのように実施していくのかしないのかということは、まだ決めてはいません。その可能性は否定はしていません。他方で三次補正をこれから政府でまとめていかなければいけませんので、増税ありきではないというのは野田内閣の基本方針ですから、行政刷新の観点からは、じゃ、それ以外の税外収入も含めてどういったものがあるのか、それは私のほうで考えていきたいし、どこかで提言はしていきたいと思っています。
 また、行政刷新という部分では、これまでの事業仕分けの結果を受けまして、特別会計をどのようなものに変えていくのか、あるいは独立行政法人をどういう形の組織に改善をしていくのか、政府系公益法人を、例えば天下りの温床となっていた部分を随分と改善してまいりました。更にそれは進めていきたいと思っています。また、国家公務員制度改革も同時に担当することになりましたので、行政刷新と正に重なっているものがございます。この部分においても、例えば退職管理基本方針においては、どのような提言が可能なのかも含めて検討は始めています。
(問)NHK山崎です。
 先程の人事の件に戻るんですが、後任の枝野大臣について野党側のほうから菅政権の中枢を担った人物が再び大臣になるのは如何なものかという指摘が出ていますが、その点について大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)様々な御意見があるというのはメディアを通じて私も承知はしていますが、やはり国民のためにとってどうかという視点で考えたときに、経済産業を担当される能力を私は十分に持っておられる方だと思います。
(問)時事通信の岡谷と申します。
 鉢呂氏の辞任の関係なんですけれども、野党側は適材適所と言って行った人事の結果、わずか数日で鉢呂さんが辞めることになったと。当然、首相の任命責任も、自民党を中心に問われるというようなことを言っているんですけれども、蓮舫大臣は首相の任命責任については、どのようにお感じになっておられますでしょうか。
(答)今回の一連の発言というのは、ちょっと私も想定し得ていない内容でしたので、御本人、何かおありだったのかなとは思いますけれども、首相の責任にまで及ぶものではない。それよりも今私たちがやらなければいけないのは、一日の政治空白もなくしていくことで、被災地のために、日本のために真剣に様々な課題に取り組むことだと思っています。
(問)共同通信の関ですけれども、所信表明の関連で、行政刷新のくだりの中で「仕分けの深化」という言葉があったかと思うんですが、深めるという字になるんですが、担当大臣としてそこに込めた思い、あるいは所信表明演説を練り上げるに当たって、何らか総理に対して発した意図なり何なり、あるいはメッセージ込めた部分あればちょっと御披露いただきたいんですが。
(答)所信の中では行政刷新に総理自身が大変思いを寄せてくださっております。中でも昭和21年の閣議決定に触れておられますから、やはり随分長いこと行政刷新が進んできていないのではないかという思いは共有していただいています。その部分でどういう形で深化をしていけるのかは、正に私だけが進めるものでもないですし、総理の思いの下で内閣一体となって共有された意識を持った上で進めていきたいという部分での「深める」という意味だと思っています。
(問)そういう意味では、蓮舫大臣が持っておられる問題意識と今回の野田内閣が掲げる刷新に対する意識というのは非常に認識が共有できているというか、更に深める方向で進めていけるというお考えになるんでしょうか。
(答)はい、合致していると思います。

(以上)