古川内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年10月18日

(平成23年10月18日(火) 9:34~9:40  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 昨日、国家戦略会議の骨格について、皆様方に御報告を申し上げましたが、民間議員につきましては総理一任となりまして、総理の御指示の下、昨日から調整をいたしました。その調整の結果、民間有識者の皆様について、候補となられた皆様から御内諾をいただきましたので、この場にて発表させていただきます。
 お一人目が岩田一政日本経済研究センター理事長、お二人目が緒方貞子国際協力機構理事長、三人目が古賀伸明日本労働組合総連合会会長、四人目が長谷川閑史武田薬品工業株式会社代表取締役社長であり、経済同友会代表幹事でいらっしゃいます。5人目が米倉弘昌住友化学株式会社代表取締役会長であり、日本経済団体連合会会長でいらっしゃいます。それに加えまして、関係機関の長といたしまして、白川方明日本銀行総裁にも議員への就任を依頼することといたしております。
 今後、早急に日程調整をいたしまして、今月中には第1回会合を開催したいと考えております。

2.質疑応答

(問)今発表いただいた民間議員の方々ですが、特に岩田一政さんと緒方貞子さんは、どういう狙いで人選をされたのか、その点についてお願いします。
(答)すべての民間議員の方々につきまして、この会議では、税財政の骨格や、経済運営の基本方針をはじめとする国家の内外にわたる重要な政策や中長期的な国家ビジョンについて議論をすることになっておりますので、それに相応しいグローバルな視点で、経済をはじめとする幅広い分野で御見識の高い方を5名、総理が人選されたということでございます。
(問)もう1点、少し細かいことですが、経団連会長と経済同友会の代表幹事が選ばれているのですけれども、通常、経済界というと、経済3団体という言い方をよくされるのですが、日商会頭の岡村さんを今回選ばなかった理由についてはどうでしょうか。
(答)有識者の皆様については、組織の代表としてではなく、個人の資格で御参加いただくことになっております。
(問)今の人選の関連でお聞きしますけれども、個人の資格として参加ということですと、長谷川さんと米倉さんは、業種の似たところの大企業というイメージがあるのですけれども、そういう点のバランスというのはどうお考えになりますか。
(答)先ほども申し上げましたが、この会議で議論することに相応しいグローバルな視点で幅広い分野の御見識をお持ちの方をメンバーとして選んだということであります。
(問)岩田先生ですけれども、学者とかエコノミストと言われる方も数多くいらっしゃると思うのですけれども、その中で岩田さんを選ばれたことについて御見解をお願いします。
(答)個々人について、なぜ選んだかということについては申し上げません。先ほどから繰り返し申し上げておりますが、グローバルな視点で、経済をはじめとして幅広い分野について御見識の高い方を選ばせていただいたということでございます。
(問)あと1点ですが、閣議決定をすると先日も仰っていたと思うのですけれども、今の時点では、いつの閣議決定を予定されていますか。
(答)今、金曜日を予定いたしております。
(問)昨日、国家戦略会議については、内政と外政がリンクする部分、経済外交みたいなところを重要視していきたいということを仰っていましたけれども、今回の人選を見ると経済界に偏っていて、農政の分野、内政の分野が抜けているのではないかと思うのですけれども、その辺りはいかがですか。
(答)そこを重視してというわけではなくて、そういったものも含めて、この会議の議論する範囲にしていきたいということでございます。
 人選につきましては、繰り返しになりますが、この会議で議論することになっていることについて、グローバルな視点で幅広い分野で御見識を持たれている方を選んだということであります。
(問)重ねて議員の関係で恐縮ですが、先ほど個人の資格で参加いただくということですが、そうなると、経団連会長とか同友会の代表幹事が交代したとしても、基本的には米倉さんなり長谷川さんなり、充て職ではないので、そのまま引き続き議員として務めていただくということでよろしいでしょうか。
(答)当然そういうことです。

(以上)