細野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年8月17日

(平成24年8月17日(金) 10:42~10:50  於:合同庁舎4号館1階108会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は私からはございませんので、御質問をお受けします。

2.質疑応答

(問)読売新聞の吉良と申します。
 竹島の問題で一つお尋ねします。韓国の方から、竹島をジオパークに認定しようという動きがあるという報道があるんですけれども、ジオパークというのは国連が認めるものですから、実際それが政府の見解で日本の領土としているわけですから、実際は日本がジオパークというものを申請すべきではないかと思うんですが、その点についての大臣の御見解をお聞かせください。
(答)ジオパークというのは、これはまだ確立をされた制度とは必ずしも言えないところがあって、各国によって若干手続が異なっているんですね。日本の場合には、地方自治体が主体となって、地形や地質の専門家などから構成される日本ジオパーク委員会の推薦を受け申請をするという形になっております。韓国がどういう形で制度を持っているのか承知をしておりませんが、どういう形で申請を韓国がするにしても、日本としてそういったことについては認めることができないということは当然ですね。ですから、それはもう立場としては明確であります。
 日本として竹島をジオパークとして申請するかどうかは、制度としては、自治体がそれぞれ様々な判断をするという形になっていますので、一概には今の時点で私の方から申し上げることができませんが、我が国の領土であるということは歴史的な経緯から言っても明らかですから、これから竹島についてどういったことを考えるのかというのは、それはいろいろと考える余地はあるというふうには思います。今のところ具体的な動きはありませんけれども、そういう状況です。
(問)NHK、山野と申します。
 森林除染について2点お伺いします。
 先日から福島の関係者からの陳情が2件ほどありましたけれども、これまで環境省は、森林除染の範囲として、生活圏から20メートルを目安に行って、全体については行わないという考え方を示していたと思うんですけれども、今の考え方というのは、全体についてもやるかどうかというのを検討しているということでよろしいんでしょうか。
 もう一点は、副知事が地元の意見を聞いてほしいという要望がありましたけれども、それについても今検討していることなのか、地元意見を聞いた上で中間取りまとめを行うのかということと、その後、いつごろ中間的な取りまとめが行われるのかというのをお伺いしたい。
(答)この森林除染の問題は、どれぐらい福島で生活している皆さんの立場に立って物事を考えられるかということだと思うんですね。川内村に私1泊しましたけれども、沢水で生活をされている方が多いですね。モニタリングをしっかりやれば、水については問題がないという、そういう結果は出ておりますが、そこで生活をする立場からすれば、「天候によって違うんじゃないか」とか、「台風が来たらどうなるんだろうか」とかいろいろな不安があるのは、これはもうその当事者の立場に立てば明らかですよね。ですから、そういう不安にどう向き合っていくのかということも含めて森林の除染については考えていくべきだということが私の判断です。今、環境省が除染をやらないという方針なんじゃないかというお話がありましたが、そういったことを決めたことは一度もありません。環境回復検討会の中でいろいろな意見がありますから、それについてすべてオープンにしていますので、議論はすべてオープンにしていますので、その一部をもって報道されているようですが、何か物事を決めたということではありませんので、そこは誤解なきように是非していただきたいと思います。
 それと、どういった形で地元の皆さんの意見を聞くかは今調整をしておりますが、できれば正式な形で聞くのが一番、正式というか、きちっと検討会の中で聞くのが望ましいのではないかというふうに思っていますので、今、福島県とその調整をしているという状況です。
 できるだけ早く森林の除染について、少なくとも当面の方針について出したいというふうには思っていますが、これもいずれにしても、今の段階で技術的に判明していることをもとにした暫定的なものにならざるを得ません。それについてはできるだけ早く出したいとは思っていますが、そこは1日、2日を争うよりは、福島の皆さんの意見も踏まえた上で考え方を整理をするべきだというふうに思っていますので、まずそれを優先したいというふうに考えています。
(問)フリーランスの島田と申します。よろしくお願いします。
 大臣、8月4日のブログで、「家庭の省エネは生活を見つめ直す機会になる」という文言があったと思うんですけれども、大臣の生活の中で、家庭でどういう省エネを行っていて、例えば、昨年と比べてどれぐらい電力消費が減ったとかという数字とか方針とかあれば教えていただきたいんですが。
(答)奨励をする、お願いをする立場ですので、節電、省エネは徹底をしています。ですから、どういうふうに言ったらいいんでしょうかね、待機電源は一切使わないということですね。待機電源というのは、要するに、全部コンセントから引っこ抜くというのはやります。あとは、基本的には照明を1カ所で限定をして、それ以外はつけないということですね。
 実は、去年は私あまり宿舎に帰ってゆっくりするというような状況ではなかったので、多分極端に電気を使っている量が少ないと思うんですよね。今年は去年と比較をすると、それでも比較的家で過ごす時間は、去年と比較すると長くはなっていますが、今年も節電は言っている以上は徹底をしていますので、ちょっと電気料金で単純に比較することは難しいと思うんですね。ですから、すみません、あまりその比較には意味がないかなというふうに思いましてしておりませんが、日常生活で徹底してやるということは、言っている以上はやらなきゃならんというふうに思っていますので、実行しております。
(問)追加ですみません、例えば地元の事務所ですとか議員会館の事務所ですとか、そういったところではどういうような対応をされていますでしょうか。
(答)そうですね、なかなか地元の事務所ですとか会館の事務所に入る機会は少ないんですけれども、入ったときに、ちょっと涼し過ぎるなと思ったら「もうちょっと上げろ」とかそういうことは言っていますね。意識はかなり徹底をしていますので、やってはいるんですが、そこからさらに深掘りするということをどこまでできるのかというのが一つの課題だというふうに思いますけども、それは私の場合には当事者ですので、しっかりやらなきゃならないというふうに思っています。

(以上)