細野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年3月13日

(平成24年3月13日(火) 8:49~8:53  於:参議院本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 今日の災害廃棄物の処理に関する関係閣僚会合ですが、概要、出た方向性については総理から直接、話がありましたので、そちらを改めて確認をしていただければと思います。その中で特に私から御報告申し上げたいことは、一つは、各自治体に対する要請の法的文書。それは、まだ受け入れについて表明をしていただいていない自治体については、今週中には出したいと思っております。ただ、直接、それぞれにお持ちをするのが、やはり要請ですから、こちらからきちっとお届けをするのが筋ですから、今週中に出したいと思っておりますが、届くのは場合によっては来週というところも出てくるかもしれません。具体的に被災地の場所を限定して、そして、どういった種類のものを処理をしていただくのかということについて、限定をしたもの、それは既に受け入れを表明したいただいたところということになりますが、そういった自治体に対する要請文書は、今、調整をしているところですので、準備ができ次第ということで出してまいりたいと思っております。
 それともう1点、総理から防災林を関東大震災の山下公園同様の復興の象徴的な事業と位置付けるという主旨の御発言がありました。それを実現するためには、もちろん林野庁が防災林をしっかりとやっていただくということですが、その下には、今回の災害廃棄物を鎮魂の気持ちとともに処理をしていくという、そういう部分が非常に大きな要素を占めます。したがって、環境省として埋められるものをしっかりと特定をして、できるだけ早く準備に入って、この防災林の下に埋めることのできる前提の条件を整えたいと思っております。広域処理はこれから非常に幅広くお願いをしていかなければなりませんけれども、それ以外の処理の仕方についても、さらに加速させてしっかりと結果を出していきたいと思っております。
 あと、先に御説明すればよかったのですが、災害廃棄物の処理状況ですけれども、先週より8.4万トン増えまして、150.8万トン、進捗率が6.7%ということです。まだ、毎週、1%弱しか増えてきていませんが、処理をできる状況は被災地でもだいぶ整ってきましたし、加えて広域処理についても、もうかなりの数の動きが出てきていますので、ここからとにかく結果を出していきたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今後に残る事業に災害廃棄物を使う意義とはどういう点にあるのでしょうか。
(答)やはり人の命を守る、そして、災害の記憶を忘れないという様々な面から、防災林というのは非常に適した事業だというふうに思うのです。ですから、1番良い形がどういったものなのか、その辺のやり方であるとか、国民の皆さんに対する呼び掛けの仕方であるとか、その辺は、まだまだもう少し工夫の余地があると思いますので、それは私もいろいろな方に御相談をしながら方向性を出したいと思っています。
(問)放射性物質の濃度に関する新たな基準、受け入れ基準を作るということですか。
(答)いえ、新たな基準ではなく、これまでガイドラインで定めています。それを告示のレベルでしっかりと法的にも位置付けて、皆さんにお知らせをするという形をとりたいと思います。

(以上)