細野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年12月16日

(平成23年12月16日(金) 10:30~10:37  於:合同庁舎4号館4階408会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、私から午前中の会見で皆さんに御報告するという内容はございませんので、皆さんの御質問にお答えをいたします。

2.質疑応答

(問)おはようございます。静岡新聞の内山と申します。
 今週、静岡県の島田市が岩手県の一部地域のがれきの処理を受け入れる考えを正式ではないですが、一応方針を示しました。このことについての大臣の受け止めを聞かせてくださいということと、島田市周辺というのがお茶の一大産地で、がれき受け入れに伴う風評被害を懸念する声が上がっているのも事実です。
 それで、市からその点を含めて、具体的に受け入れのための条件とか、課題解決のための要望などがもし上がっているようだったら、それをお聞かせください。
 それと、国としてそういうことにどう対応していくのかということを併せてお聞かせください。
 以上です。
(答)島田市のほうから、そういうお話がメディアを通じて出ていることは承知をしておりますし、特に静岡県の中では、そういう市町村長の皆さんの中で議論を県と共にしていただいているということも承知をしておりますので、率直に申し上げて、非常にありがたいお話をいただいたというふうに思っております。
 一度島田市長さんとは私もお会いをしたいというふうに思っておりまして、私どもとしては、安全性をしっかりと確保して、そして住民の皆さんにも理解をいただいて、広域処理を進めるという方針ですので、その方針を直接お伝えをしたいというふうに思っております。
 特に島田市の場合はお茶の非常に大産地でありますし、そういった懸念をする声が一部あるということも、私も間接的には聞いておりますので、そういった御懸念をしっかり払拭する責任は、私どもにあるというふうに思っております。
 市への説明はもちろんですけれども、住民の皆さんへの説明も必要であれば、私どもが前に出て、環境省として考え方をお知らせをするということも、やっていきたいというふうに思っております。
 特に静岡県というのは、私の地元でもありますので、そういう具体的なお話がいただけているということ自体は非常にありがたいというふうに思いますので、私自身ができる限りの対応をしていきたいというふうに思っております。
(問)毎日新聞の笈田です。
 正式には今日の午後の話ですけれども、今日の原災本部でステップ2達成の見込みという状況ですけれども、これについての大臣の現在の率直なお気持ちというか、御感想をお伺いできればと思います。
(答)それは午後にしましょう。きちっと会見しますので、一つの区切りではありますので、しっかり皆さんにその辺の私のこうしたことに対する様々な思いも含めて、午後お話ししたいというふうに思います。
(問)産経新聞、天野といいます。
 先ほどのがれきの処理の関係でですけれども、大阪府のほうで今、年内に検討会をやってまとめるという方針が出ていて、一つ反対しているのが環境省の基準があいまいだと。例えば、基準では陸上の埋め立ての基準には書いてあるけれども、大阪2府4県では海上に埋め立てるしかないと、海上の埋め立ての基準がないじゃないかという、例えば放射性セシウムは水に溶けやすいので、その辺の基準が明確でないと、処理ができないと。
 そうすると、今後基準を改定するとか、あと更に新しい方針を出すとか、そういう見込みというのはあるんでしょうか。
(答)大阪のほうで、そういう御議論をいただいているということ自体は非常にありがたいと思っております。府知事も市長も新しくなりましたので、そういった中で全国の災害の対応にも、しっかりと配慮をして、いろいろな御議論をいただていること自体は非常にありがたいと思っております。
 大阪のほうでは、検討会議の中で、2,000ベクレル・パー・キログラムというような考え方も示されたというふうに聞いております。私どもとしては、8,000ベクレル・パー・キログラムというこの基準で、安全性は十分に確保できているというふうに考えておりまして、これは相当の検討を重ねた結果ですので、変更するという必要はないというふうに思っているんです。
 ただ、それぞれの状況に応じて、自治体によって考え方も当然あるでしょうし、また処分場の性質というのも、今フェニックスの話をされましたけれども、これもそれぞれ違いがあるというのは事実です。
 ですから、それぞれの考え方や処分場のありように従って、個別の対応がどういったものができるのかということについては、環境省としてはしっかりと協議をしていきたいというふうに思っています。
 したがって、基準は変える必要はないと考えておりますけれども、個別の対応というものに関しては、できる限り柔軟にしていくという方針で臨みたいと考えております。

(以上)