与謝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年2月15日

(平成23年2月15日(火) 9:29~9:40  於:院内内閣記者会3)

1.発言要旨

 閣議は予定どおりの案件でございました。
 特にありません。

2.質疑応答

(問)子ども手当をめぐって、地方自治体のほうから、地方負担を拒否する動きというのがやや広がりを見せておりますが、こうした地方の動きについてどう見ていらっしゃるか、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)もともと地方は児童手当というのをやっていたわけですから、その児童手当に相当する財政負担は当然地方に負っていただくのが従来の計画からして必要であり、負担するのが妥当なことだと思っております。
(問)やや関連してなのですけれども、社会保障と税の一体改革の議論に関して、地方側でとりわけ全国知事会が議論に参加させてほしいという見解を示しております。今後、集中検討会議の場に参加してもらったりとか、意見を聞くような場面というのは設けるお考えがあるかどうかをお聞かせください。
(答)総務大臣が地方の立場を述べる機会がありますので、総務大臣とよく話し合っていただきたいと思っております。
(問)小沢さんの問題で、民主党が処分をする方向で検討しているようですけれども、この問題についてどういうふうに御覧になりますか。
(答)私は党外の人間ですので、コメントする資格はないと思っております。
(問)ただ、党外の人間ではというのは重々承知しているのですけれども、民主党自体がしっかり安定していかないと、今後の税と社会保障の一体改革についても、しっかり進められないのではないかという懸念もあるかと思うのですが、そのあたり社会保障改革、一体改革の議論に与える影響というのは、どういうふうにお考えですか。
(答)考えていません。
(問)暫くは各種団体とか、新聞社から意見を聞くことになっていると思うのですけれども、その後、例えば今仰ったような地方、総務大臣とか、そういった実質的な審議に入っていくのはいつ頃の予定というふうに今のところ会議ではスケジュールとしてお考えなのか教えてください。いつ頃まで各種団体の話を聞いて、その後どういうふうな段取りになっていくのか、今のところイメージされていることを教えてください。
(答)きちんとした段取りの紙はつくってあるのですが、手元にないので、正確にこの日は誰ということを申し上げられないのですが、これに関して意見を言いたい方、言うべき方、言ってほしい方というのは、財務大臣、総務大臣、厚労大臣、効率化を進める面では経済産業大臣、この4人からはぜひそれぞれの省の預かる仕事の面から、こういう考え方をするべきだということを言っていただきたいと思っております。
(問)それは、時期的には来週、再来週は恐らく新聞社等々の意見を聞くというので、いつ頃のイメージですか。
(答)その後になるか、まだそういうことをやるということを方々にお話ししてないので、その4人の閣僚からは、それぞれ所掌する仕事の観点からのご発言はいただかないとバランスを欠くことになると思っています。
(問)年金の一元化に関して、色々識者とか団体から、厚生年金と共済年金については、いわゆる番号制度をつくる前に一元化が可能ではないかという話が出ていますが、それについてのご所見をいただけますか。
(答)可能かどうかと聞かれれば、不可能ではないでしょうと。しかし、可能にするためには色々な精密な作業が必要ですし、制度間の接合については、極めて厳密な作業が必要ですし、制度間の不公平、あるいは制度間の平等性というものを確保するためには、一元化というのはたった2文字ですけれども、実際は相当大変な作業になると思っております。
(問)エジプトで大統領が辞任するという大きな変革が起きましたけれども、エジプトの問題について特に先行きの経済のリスク、どういうふうに御覧になっていますか。
(答)エジプトというのは非常に大きな国で、一種のムバラク大統領が退陣するということになって、憲法を改正して、より自由な民主主義に移行しようということで、それ自体は良いことだと思いますけれども、中近東の中で中近東を安定させている一つの大きな要素は、イスラエルとエジプトの間にある平和条約と呼んでいいのだと思いますが、それが中近東の安定をもたらした非常に大きな要因です。
 したがって、多分アメリカ及びイスラエル、それらの中近東関係者はその平和条約は一体どうなるのかということを心配されているのではないかと思います。しかし、政権移譲が平和的になされるということであれば、我々が懸念したよりもはるかに小さい困難で事が収まりそうですから、日本が依存している中東の石油等の問題には大きな影響がないと思っておりますし、ないことを期待しております。
(問)先ほどの年金の一元化のことで関連して質問なのですけれども、土曜日から本格的なヒアリング、本格的な議論が始まる中で、先ほど大臣は難しさの点について指摘をされたわけですけれども、その議論のテーブルの中でどういった方向性で、どのような議論を交わしていくべきだとお考えでしょうか、年金の一元化に関して。
(答)それは土曜日のお楽しみ。

(以上)