玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年8月15日

(平成23年8月15日(月) 10:51~10:56  於:内閣府本府5階522会見室)

1.発言要旨

 本日は閣議におきまして、「政策推進の全体像」について、閣議決定をいたしました。これは、大震災を受けまして、日本再生のための取り組みを再スタートするために、5月に閣議決定を致しました政策推進指針におきまして、年央に取りまとめることにしていたものです。これに沿いまして、これまで様々な検討を進めてまいりましたけれども、本日、その全体像を取りまとめました。
 この全体像では、大震災を踏まえた経済財政運営の基本方針を述べた上で、日本再生に向けた再始動として、震災復興と並び「財政・社会保障の持続可能性確保」及び「新たな成長へ向けた国家戦略の再設計・再強化」の2つの柱を実行することとしております。
 「財政・社会保障の持続可能性確保」としては、財政運営戦略及び社会保障・税一体改革に係る取組方針を述べております。
 また、「新たな成長に向けた国家戦略の再設計・再強化」としては、新成長戦略の実現について、震災を機に取り組みを一層強化するということで、革新的エネルギー・環境戦略、空洞化防止・海外市場開拓、国と国の絆の強化、農林漁業再生、成長型長寿社会、地域再生といった重要政策を盛り込んでおります。
 今後は、この全体像に盛り込まれた施策の実現に向けて取り組みを進めていくことが重要と考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)先週土曜日、野田財務大臣が次の代表はどなたがなられても、自民党、公明党との大連立が必要だという認識を示されました。法案が1本も通らないからだそうですけれども、他方、連立となると、外交・安保などのいろいろな政策の一致を得なければいけないという考えもありますけれども、大臣自身のお考えはどうでしょうか。
(答)常々、野党の協力が必要であることを申し上げてきました。それは、私が国家戦略担当大臣と政調会長を兼ねて、この間、野党との協議を進めてきたことからも、そのことが非常に大切であることを痛感しているところです。したがって、新代表が選ばれたならば、与野党協議の上、新総理を選出するのが望ましいと、そういう意味も込めて申し上げてきたところであります。ただ、大連立が望ましいけれども、そうたやすいことではないと思います。それを踏まえて、様々な与野党協力の可能性を、新代表、新総理選出の過程の中で生み出していくチャンスでもありますので、このことはある意味、周到な準備をしながら進めていくべきものと考えております。
(問)野田財務大臣は連立がなければ政治は前進しないというような言い方をされていましたけれども、そういう認識は大臣もありますか。
(答)それが望ましいのですが、相手があることですので、様々に周到な準備をして、話し合いをして、物事を進めていくことが必要であり、何か一つにだけ形をこだわってしまうと、それ以外はまるでだめということになってしまいかねませんので、そこは少し柔軟な対応をした方がよいかもしれません。
(問)大連立というか、野党との協議会、その辺も当然、代表選のテーマに入ってくるべきだとお考えでしょうか。
(答)そう思います。与野党協力のあり方もテーマですし、もっと言えば、大連立に関わらず、誰なら与野党協力ができるのかといったことは、当然、一つのポイントにならざるを得ないと思います。

(以上)