玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年3月11日

(平成23年3月11日(金) 8:41~8:46  於:院内閣議室前ぶら下がり)

1.発言要旨

   私のほうからは、EPAに基づくインドネシア人及びフィリピン人看護師・介護福祉士候補者の滞在期間の延長について、閣議で発言させていただきました。
 内容は、本日、閣議決定をお願いしたのですが、一昨年及び昨年の看護師の国家試験がインドネシア人、第一陣でございまして、メディアでも話題になりましたが、試験が難し過ぎて合格者数があまりに少ないという状況が生まれたわけです。
 誤解のないように申し上げますが、これは二国間のEPAでこちらが配慮をするということで看護師、介護福祉士の受け入れを決めたわけでありますけれども、残念ながらこちらの国家資格を得ることができないという状況が生まれているわけであります。
 非常に難しい試験だとか、そういう議論がある話でありますけれども、今年度不合格だと、8月には滞在期限が到来して帰国をしなければいかず、あまりにも合格者数が少ない見込みということで、「平成の開国」とうたっているわけですから、やはり外交上の配慮が必要ではないかということで、結論を申し上げれば、国家試験の成績を含め一定の条件などを満たす場合には、合格ということではなくて、1年間の滞在期間の延長を認めることにしたということでございます。
 これは第一陣の話でありますが、今、実は日本語研修のあり方とか、サポートを新しく来た人たちに対して始めていまして、ただ最初からそういう支援がなかった人たちについては、やはりこういう一定の外交上の配慮が必要ではないかと思っています。
 以前も申し上げましたが、本年6月までに基本的方針を策定したいと考えております。例えば、そもそもこの試験のあり方そのものがいいのかどうかといったことも含めて、抜本的な方向性を6月までにということです。ただ、当面の措置として1年間の滞在期間の延長を認めるということを閣議決定させていただいたと、これは私の担当でございます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)一部報道にありましたが、総理が外国人から献金を受けている問題で、総理のほうから何か発言はございましたでしょうか。
(答)総理のほうから、心配をかけて申しわけないというお話がございました。その上で、その方はもちろん知っている方であるけれども、外国人だということ自体、私(総理)としては本当に知らなかった、これからも精いっぱい頑張っていきたいという話でございました。それをご理解いただきたいと皆さんには話をされて、それを了としたということでございます。
(問)前原前外務大臣も、ご本人はご存じなかったということで、結局、辞任になってしまったわけですけれども、それを踏まえてどのようにお考えでしょうか。
(答)私もよくわかりませんけれども、事情としては、そもそも総理が外国人であることを知らなかったということです。日本国籍であるという理解でおつき合いをしていたということです。どこまで深いおつき合いなのかは、全くわかりませんけれども、そういう説明がありました。
(問)大臣のご見解を一言お願いします。
(答)総理がそういう説明をされたわけですから、そういうことなのだろうなと、ただそれだけです。
(問)閣僚懇談会でですか。
(答)そうですね。最後にご自身から発言されまして、理解を全閣僚に求められましたから、それに対してわかりましたという話です。

(以上)