玄葉内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年2月1日

(平成23年2月1日(火) 8:32~8:40  於:衆議院中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日は、エジプトの邦人救出の状況について、外務大臣から閣僚懇で御報告がございました。以上です。

2.質疑応答

(問)政府の社会保障改革の集中検討会議の有識者の中に柳澤伯夫さんが入られました。自民党の閣僚だった柳澤さんが入ることについては、今後もそういった形でやっていくということなのでしょうか。
(答)これは国民的議論が必要なテーマでありますので、どこの党に所属をしていたとか、どこの党の支持者であったとか如何にかかわらず、むしろ違った所属の方々こそ検討に入っていただくことが大切だと思っておりますので、適切な人選だと思います。
(問)昨日、小沢元代表が強制起訴の手続になりました。受け止めをお願いします。
(答)検察審査会による起訴ということでありますけれども、一言で申し上げれば、やはり残念という気持ちです。
(問)柳澤伯夫さんの件ですけれども、厚生労働大臣時代、「産む機械」発言などがあって、民主党からも大臣として不適格であるというかなりの批判が出た人物ではあるわけですが、こういう形で敢えて選ばれることとの整合性というのはどうお考えになっていますでしょうか。
(答)過去にどういうことを言ったとか、どういう行動があったとかということよりも、未来を見つめた方がいいのではないかと思います。将来世代への責任感が一番大切ではないかと思います。
(問)小沢元代表の問題で、小沢元代表はやましいところはないということで、離党も議員辞職もする考えはないと昨日、ぶら下がり記者会見でおっしゃったのですけれども、この対応を受けて、今後執行部として、小沢元代表に対して処分も含め、どういう対応が望ましいとお考えでしょうか。
(答)私自身も考えるところはありますけれども、役員会の中でさまざまなことを勘案して、それぞれの役員の皆さんの議論を伺いながら、最終的に役員会で一定の方向性が出されるものと考えております。
(問)現段階では、まだ推定無罪という現状でありますが、そういった原則がある中で処分の議論が進んでいくことについてはどのようにお考えですか。
(答)そういったこともすべて勘案することが必要で、総合的に見ていく必要があると思います。
(問)それに関連しまして、小沢元代表は、検察官による通常の起訴と今回の審査会による強制起訴とは違うと、それで離党も議員辞職もしないというような主張をされておりますが、その件に関してはどのようにお考えですか。
(答)そういったこともすべて総合勘案をしないといけないのではないかと思います。
(問)その2つの起訴に違いがあるという認識でよろしいですか。
(答)起訴は起訴ですけれども、ただ検察審査会による起訴という、いわば市民による起訴ということでありますから、一定の特殊性はあるのだろうと思います。検察審査会そのものを否定するわけにはいきません。我々が立法の場でつくり上げた審査会でありますから。ただ、100%同じかと問われれば、またそれは一定の特殊性はあるのではないかと思います。
(問)その処分の議論の今後の流れと、いつごろまでに方針を、とお考えですか。
(答)いずれにしても、そういったことも含めて、今度の役員会で議論されるものと思います。
(問)小沢元代表の問題に関して、野党は証人喚問を要求しており、民主党が積極的に対応しないと今後の予算案審議にも影響すると思いますが、国会への影響をどうお考えですか。
(答)国会での説明という議論は、基本的にはまた別にあって、政治倫理審査会については幹事長に一任をされてきたわけでありまして、それ以上のことは、これもまた役員会で議論することになっていますので、当然そういった国会への影響も総合勘案の1つの材料になるだろうと思います。
(問)大臣としてのお考えは今あるということですが、現時点ではどういう考えでしょうか。
(答)今、申し上げるのは適当ではないと思います。
(問)どこかの時点でお話しになられるのでしょうか。
(答)申し上げるとすれば、役員会の場で申し上げることが適当だと思います。
(問)社会保障の件ですけれども、柳澤さんだけでなくて、成田豊さんですとか、吉川洋さんも入って、「抱きつき」だとか、あとは増税シフトが強いという見方も出ると思いますが、その辺はどうお考えですか。
(答)まずは、とにかく社会保障のあるべき姿をしっかりと描き切ることに専念していくことが大切だと思います。今、増税という話がありましたけれども、社会保障のあるべき姿を描いたら、当然、それに対応する形で税制の抜本改革は必要なわけで、それに当たって、今回の検討会議のメンバーだけではなくて、さまざまな方々の意見をお聞きするという場が、土曜日ごとに二、三時間つくられるということになっておりますので、必ずしも偏った結論が得られるとは思いませんし、冒頭、申し上げましたけれども、国民的議論が展開をされることこそ大切だと思います。

(以上)