片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年6月7日

(平成23年6月7日(火) 9:48~9:54  於:院内閣議室前)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は、閣議の前に、税制調査会会長・会長代行の会議がありまして、これ財務大臣の部屋に集まって協議をしました。社会保障と税の一体改革についての税制の部分について、税制調査会でこれからどういう段取りで議論を進めていくかということなどを中心に話し合いました。
 今日、閣議がありまして、閣議が終ってから、私の方から、被災地でこれまで活動してきました緊急消防援助隊、これが昨日をもって任務が終了しましたので、その報告をしておきました。幾つか教訓がありまして、それは、その教訓を踏まえて、これから更に緊急消防援助隊の成果が高まるような、そういう取組を考えたいということも含めてお話をしておきました。
 あと、総理からあえて話がありまして、一定のめどということがいろいろ取りざたされているけれども、自分としては常識的に判断をしたいと。いずれにしてもその間、現閣僚、私も含めてですけれども、現閣僚は、切れ目なく、間断なく、しっかりと仕事をしてもらいたいというお話がありました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)幹事社から1問。与野党だけではなくて、政権内からも総理の退陣を前提とした大連立構想が出ていますけれども、大臣は、大連立構想についてはどのようにお考えか、所見をお願いします。
(答)これは、いわゆる参議院のねじれというものがあって、なかなか、与党と言いますか、衆議院の多数派で政府を形成して必要な法案を出してもなかなかすんなりとは通らないという、こういう現状を踏まえて、では、それを打開するにはどうすればいいのかと。今の衆・参の構成の下でこれを打開するにはどうすればいいのかということで出てきた一つの知恵と言いますか、苦肉の策だろうと思います。これは大いに、与党はもちろんですけれども、野党第1党、第2党までも含めてですね、よく議論、折衝がなされてしかるべきだと思います。ただ、なかなか、私は、言うは易く行うは難しという面があるのではないかという印象を持っております。別に、これに否定的だとかですね、大連立に否定的だとか、消極的だとか、足を引っ張るという意味は毛頭ありませんけれども、冷静に考えた場合に、なかなか、容易でない要素はあるのだろうと思います。それは、いずれにしても、与野党とも、政治家、国会議員の皆さんで構成されているわけで、その国会議員で構成されている皆さん方が政権の枠組みをどうするかということを考えるわけで、そこで協力をするということになるのでしょうけれどもね。それぞれ、皆さん、選挙区、地元がありまして、そこに帰ると連立の状態ではないわけですよね。民主党は民主党として来たるべき選挙があれば、当然、現職、それから、新人、元職含めて準備をされているわけだし、自民党もそうですし、他の野党もそうですし。ですから、中央の、国会での状況と、今後の状況と、それから、地元の状況とが、必ずしもぴったり合わないということが当然予想されますので、そういう意味では、なかなか大連立というのは、骨の折れる作業だし、総論はみんないいという方が多かったとしてもですね、各論に入ったときにいろいろ議論百出、課題が数多く出てくるだろうと思います。それを乗り越えるだけの知恵と努力がどこまでなされるかということだと思います。
(問)今日の午前中の税制の閣僚会合で、大臣からどういう話をされたか。今後、どういう段取りでやっていくのでしょうか。
(答)政局もよくにらみながら、スケジュールを決めたから、それだけということではなくてね、やはり横にらみしながら、ある程度柔軟な考え方が必要ではないかということ。それから、税調の平場でよく議論することが必要ではないかというようなことを、私と、それから一緒に政務三役も出ましたのでね、含めて申し上げました。
(問)地方税について言及は。
(答)特にありません。
(問)では、もう時間がないようですので、ありがとうございました。
(答)では、すみません、どうも。

(以上)