片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月12日

(平成22年11月12日(金) 8:44~8:55  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。私の方からは特にありません。

2.質疑応答

(問)それでは、幹事社から2問。まず、政策コンテストについてなのですけれども、一昨日ですか、政策コンテスト、総務省分がありまして、光の道の推進事業30 億円とか、フューチャースクールとかですね、いろいろ説明されていましたけれども、かなり評価側からは厳しい意見が出ておりました。片山大臣は、普段から、無駄な仕事を無くそうとおっしゃっていますけれども、今回の評価に対する御意見をお伺いしたい。
(答)まだ、国会にずっと張り付いていたものですから、詳しい内容を、報告を受けていないのです。ですから、出ていた政務三役、それから、担当の人から詳しく聞いて、省内でまた検討したいと思います。
(問)あと、2問目です。宝くじ問題なのですけれども、来週、また再び事業仕分けされるかと思いますが、その前に、検討会から報告書のようなものが出ていました。これをどう受け止めていらっしゃるのか。
(答)これはですね、原口前大臣の下で仕分けを受けて、それについては神野先生が会長をしている地方財政審議会に検討を委ねて、依頼されていたわけですけれども、私も9月の17日に総務大臣になりまして、この問題についてまだ検討途中だったものですから、私の考え方もお話をして、その上で検討していただいたものです。内容は、私もざっと伺いましたけれども、かなり踏み込んだ内容になっていると思います。ですから、おおむね地方財政審議会の検討結果を、レポートを基本にして、省の方針を決めて、それを来週ですか、再仕分けの場に臨むということにしています。
(問)大臣がそこで意見をおっしゃって、踏み込んだ内容になったというのは、どの部分。
(答)例えば、広告宣伝費がやはり多いのではないか。私も率直に思います。一定の率で決めてきていますけれども、発行団体の収益金の部分、それから、当選者への当選金の部分、それから、広告宣伝費とか、販売、発売費とかありますけれども、その率の見直しが必要ではないかと私も思っていましたので、今回、半分にしたのでしょうか、広告宣伝費を。ですから、そういう結果になっていますけれども、そういうレポートになっていますけれども、ほぼ妥当な線ではないかなと思っています。
(問)検討会では議論されなかったのですが、天下り役人の高額報酬だとか、オフィス賃料の部分というのが、何か前回の仕分けでは随分取り沙汰されたわけですけれども、そこら辺はどうなのでしょうか。
(答)それは、多分、神野先生の検討会より前に方向を出していると思うのです。例えば、例の高額の場所代というのは、あそこから退出する方針にしておられるはずです、その該当の団体は。ただ、契約期間内に途中退出すると、1年分ほどの違約金を取られるので、その契約期間が満了するまでは現在地にいて、それから退出をするという、そういう方針を伺っていますのでね。それはだから、多分今回の検討結果とは別に、先に、自らそういう改善策をなされていると思いますけれども。
(問)大臣すみません。朝日新聞の池尻です。昨日も石原都知事のところに訪ねて、大阪府の橋下徹知事が来ていたのですけれども、大臣から見てですね、橋下徹知事が言っている、大阪を都にする構想、大阪都構想というのが、今、大阪では騒がれているのですけれども、あれに対する印象を何かお持ちでしょうか。
(答)自ら自治体を経営されていて、現行制度に対していろいろ改善の思いとか、それに基づく提案なんてあると思うのですよ。その一環だと思いますけれどもね。私なんかも知事をやっているときに、もっとこうであったらいいのになと思ったこともありますからね。ですから、また話を伺う機会があったら伺ってみたいと思いますけれども。ただ、東京都の場合も、これは第二次大戦中末期に都制度ができたのですけれども、その後いろいろ不具合が出て、それで区を、当時は行政区みたいなものだったのですけれども、それを昭和40年代、50年代だったでしょうか、区長の公選制にしたり、議会を置いたりして、今日に至っているのですね。だから、都制度自体もいろいろ問題を抱えていますから、よく橋下さんも、都制度の経緯とか、もちろん勉強されているでしょうけれども、よく点検されたらいいと思いますね。
(問)一部からは、地域主権に逆行するようなことではないかと反対する人も。
(答)どうして。
(問)逆行している。時代に逆行しているみたいな。こういう大阪の構想が。
(答)それは、都構想が。
(問)はい。
(答)なるほどね。そんないろいろな議論を戦い合わせたらいいと思いますけれどもね。
(問)大阪の民主党の議員さんなんかは、片山大臣にお会いしたときに、片山大臣は否定的だったというふうな話を大阪でしているのですけれども、それは本当ですか。
(答)というか、私もいろいろこの都構想については考えがありますよという話を、私も一応学者だったものですから、この地方自治論というものを専攻する学者だったものですから、いろいろな経緯とか、それから、今の、現行の仕組みに対する批判的意見等ありますからね。そういうものを紹介をしましたけれどもね。
(問)最後に、大阪では橋下徹知事は民主党さんと対立をしているのですけれども、今、地域主権戦略会議のメンバーの一人でもありますが、それは特に関係無いですか。
(答)関係無いですね。
(問)大臣すみません。北海道新聞の中村です。国の出先機関改革について、現在のところ再点検というのを指示されていて、それが全部出揃って、出揃ったとしたらどういう状況なのか。また、出揃ってないとしたら、何府省程度まだ回答をしていないのか。それとあと、それに関連して、厚労省は先にハローワークについての厚労省案というのを出しましたけれども、知事会は、これは都道府県にするべきとして、かつ、これは二重行政の弊害を正すものではないと非常に批判的な態度を取っていました。大臣御自身は、この厚労省案についてどのようにお考えになっているのかをお願いします。
(答)最初の質問については、まだ出揃っていません。この出揃ってないのはですね、一つの省ですけれども、これはサボタージュしているとか、そういうことではありませんで、途中経過で私も該当の大臣とお話をしていますけれども、真剣に考えていただいているということです。それには多少時間がかかるということですね。それから、ハローワークは、所管官庁としての一つの意見、見解を出されているわけで、それについてまた、他の省からの回答も含めて、点検をして、こちら側と言いますか、推進本部としての、それぞれの省に対する考え方の提示、こちらとしての考え方の提示というのを、これからしていくことになると思います。
(問)すみません、もう1件。昨日のですね、民主党の政調の役員会で、一括交付金化について、平成25年度の任期までに、投資的以外の分野も含めて全部をやるのは難しいのではないかというような報告がされていました。大臣御自身の、今後、期間内の見通しというのは、どのようなものなのでしょうか。
(答)一つは、民主党の会の、これも国会にずっと詰めていたものですから、まだ伺っていませんので、それは伺ってみたいと思います。方針としては23年度から、投資的経費について順次一括化していくと。それから、引き続きソフト部分ということで、その基本方針は変わらないと思いますけれどもね。ただ、ソフトになりますとね、例の社会福祉だとか、教育だとか、なかなか馴染み難いものがあるのではないかという意見がありますから、その辺の吟味は必要だし、慎重に取り扱わなければいけない部分がかなり多いのではないかという、そういうことはありますけれども、基本的方向は変わらないと思いますが。
(問)大臣、ちょっとよろしいですか。地方議員年金なのですけれども、民主党の方では意見集約がほぼ終わって、廃止の方向で調整に入るということなのですけれども、これは、原口前大臣はですね、残したいという意向を国会の場で重ねておっしゃっていたのですけれども、片山大臣になられてから、廃止というのを軸にいろいろな調整がされてきたかと思うのですが、これ政権としての意思というのは大きく変わったのでしょうか。
(答)いや、まだ検討中ですのでね。私が申し上げてきたのは、この議員年金の問題も、何を基軸にして考えるかということなのですよね。そのときに、もちろん議員さん方の意見、それから、議長会の意見というのも非常に重要なファクターですから、よく聞かなければいけない。だけど、最終的には、国民とか、住民とか、これが一番大事ですから、国民、住民の皆さんの考えとか、それから、理解というものがなへんにあるのかということをよく考えながら議論しなければいけない。当事者だけの意見で決めてはいけないということを申し上げてきているわけです。それで、それぞれの該当の三団体で検討していただいたり、また、党、与党でも検討していただいたり、もちろん省内でも検討しておりますけれどもね。それをこれから、その検討結果とか、いろいろな考え方を糾合していくという作業に入ると思います。まだ結論を決めているわけではありません。いずれにしても、現状のままでは済まないという事態になっていますから、持続可能でないというものが。全部ではありませんけれども、そういう年金がありますから、何も手を付けないというわけにはいかないですね。手を付けるとすれば、これは法律事項ですから、所管をしているのは総務省ですから、総務省としての意思決定をしなければいけない。それを前提にして、今、検討して詰めているという、そういう段階です。
(問)よろしいですか。
(答)それでは、どうもありがとうございました。
(問)ありがとうございました。

(以上)