片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年10月12日

(平成22年10月12日(火) 8:37~8:44  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は、閣議で放送法の改正法案を閣議決定しまして、これを再度、改めて国会に提出するということになりました。あとですね、今日、総理から御指示がありまして、総理が、これは国会、本会議でも答弁されたことですけれども、言わば今までの20年間の積み残しというものを、この内閣で大胆に見直していく、問題を解決していくというつもりでいるので、閣僚一人一人もその方針でやってもらいたい。今まで問題がありながら、手を付けなかった、ないしは解決に至らなかった問題について、この際、大胆に手を付けて、見直しをしてもらいたい。こういう御発言というか、御指示がありました。
 あと、これは閣議とは関係ありませんけれども、伝えられたところによりますと、ITU、国際電気通信連合の無線通信規則委員会の委員の選挙がありまして、日本から代表として送り出しております伊藤泰彦さんが、これKDDIの研究所の会長ですけれども、伊藤さんが当選をされました。大変喜ばしいことだと思います。是非、我が国の国益を代表して、存分の御活躍をしていただきたいと期待をしております。以上です。

2.質疑応答

(問)幹事の産経新聞です。1問お願いいたします。放送法の改正案についてなのですけれども、先の通常国会では野党の要求も踏まえた修正案が出されましたけれども、衆議院を通過した時点で廃案となってしまいましたが、今回閣議決定された法案では、そういった修正案がどう反映されているのかというのを教えてください。
(答)はい。これ、まず事務的にお聞きいただければ結構だと思いますけれども、基本的には前回の法案ですけれども、先の国会で衆議院で修正された内容はそれを盛り込んで、その上で、今回再提出をすることになっております。
(問)大臣、よろしいでしょうか。北海道新聞、中村です。大臣は先ほど、公務員給与法の改正について、10月末を目途にというふうなスケジュール感をお話になっていましたけれども、6月に閣議決定された退職方針で、高位の専門スタッフ職の創設というのが盛り込まれました。今回の改正案には、そのスタッフ職の詳細について盛り込まれる目途なのか、また、大臣御自身がこの高位の専門スタッフ職についてどういう意義を感じておられるのか、お願いします。
(答)それはですね、今度の法律案に盛り込むことはないと思います。スタッフ職はどうかというのは、これは有り体に言いますと、天下りを禁止しましたので、従来のように早期退職というのが、善し悪しは別にして、はかどりませんから、そうしますと、どうしても中膨れと言いますかね、それが生じます。そういうことも背景にあって、それならば、この際、人材を今まで活用できなかった分野で活用しようかと。今までラインの仕事だけですから、役所は。それを、スタッフ職ということで、ラインとは違った立場で少し客観的・冷静に、研究してもらったり、調査してもらったり、提言してもらったりするという、そういうことで活用しようかということだと思います。だから、背景としてはネガティブな面もあるのですけれども、この際、それをポジティブな面で大いに活用したいということだと思います。
(問)今回盛り込まないということは、目途としては、いつを目途に。
(答)さて、それは法律に書くことかどうかということも含めて、ちょっと調べてみたいと思います。
(問)毎日新聞の赤間と申しますが、郵政法並びに放送法なのですが、現時点でですね、野党の協力が得られないと、両法案とも成立が難しい状況ですが、特に郵政法についてはですね、野党の方が修正を求めてくるのは確実かと思うのですけれども、修正協議に応じる可能性はあるかどうか。一方、修正については国民新党はかなり反発しておりますけれども、与党内の調整をこの点でどう図っていくかについて。
(答)これは、政府としての立場は、それを国会に出して、是非原案どおり、政府案どおり通してくださいということが基本原則です。あと、国会に入ったあとで、与野党の間でどういう話が行われるのか。それは今後の成り行き次第だと思います。いずれにしても、現時点では、これでよしということで法案を出すわけですから、そのことについて、野党の理解を実直にと言いますかね、誠実に求めていくということだと思います。
(問)時事通信の金友と申しますが、先ほどのスタッフ職のお話なのですけれども、今回、改正法案に盛り込まれないということになると、来年4月1日での、新規のスタッフ職の給与を新設するのが難しくなると思うのですけれども、この時期にはこだわらないということでよろしいのでしょうか。
(答)さっき言いましたように、法律にどういうことを書く必要があるのかどうかということも含めて、私なりに調べてみたいと思います。いずれにしても、今回、人事院勧告の処理とかですね、それに関連することがメインになりますから、今おっしゃった問題は、当面の主要課題ではないですね。もちろん重要な課題ですけどね。当面の臨時国会の主要課題ではないのではないかと思いますけれども、よく調べてみます。
(問)ないようでしたらこれで終わりますが、よろしいでしょうか。
(答)よろしいですか。
(問) ありがとうございました。
(答)どうもありがとうございました。

(以上)