岡崎内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月2日

(平成22年11月2日(火) 10:06~10:17  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。よろしくお願いいたします。
 閣議での発言はございませんでした。
 まず、昨日でございますけれども、新宿区にあります幼保連携型の認定こども園、「新宿区立四谷子ども園」を視察いたしまして、お父さん、お母さんが一生懸命頑張ってこれまでつくり上げてきた、あるいは職員の皆さんたちと一緒になってこれまでつくり上げてきたことについて意見交換なども行ってまいりまして、大変参考になりました。この職員も保護者の皆さんも、幼稚園と保育所でさまざまな違いがあるわけですけれども、まず子どもを中心にして何が必要なのかということで、本当にこれは4年間かかっているわけですけれども、1年1年、みんなとつくり上げてきており、教育も保育もという観点からすばらしい先進的な取組を行ってこられたなということに感心いたしました。
 殊に、保護者の方から、自分自身の価値観が変わったということをおっしゃっておりましたし、昨日の意見では、保育しか見ていない、あるいは幼稚園しか見てこなかったという、どうしても昔の自分の仕事について物を言いたくなってしまうのだけれども、幼稚園の方が、乳幼児のゼロ歳児からの子供の保育から成長していく姿を見ることができて本当によかったというような思いを語っていらっしゃいました。
 もう一つ、夕方に、「待機児童ゼロ特命チーム」の会合がございまして、第3回のヒアリングを行いました。ここでは、足立区、三鷹市、横浜市といった自治体、それから、株式会社のほうではベネッセスタイルケアの皆さんから、ヒアリングを行ったところでございました。
 このヒアリングで、地域のお子さんも預かる地域開放型の事業所内の保育所を整備促進しているということや、幼稚園の空き教室を利用して保育をするというようなお話、社会資源の活用が重要になるというお話がございました。これは、潜在的な需要があるというのは、実はこういう保育所を増やせば増やすほど、待機児童が増えてきているというお話なのです。そうすると、本当に小規模の施設が必要だ、あるいは、保育福祉員の方でもっと家庭的な保育が必要だ、病院だったら、そこの事業所内での保育が必要だ、空き店舗のあるところでは、商店街の中からそこを利用して、お年寄りの介護などもやっているわけですけれども、そういうようなことの連携なども必要だとか、いろいろな意見が出てきまして、大変な努力の上で待機児童解消に取り組んでおられます。多ければ多いほど、その取組が多様になってくると思いますけれども、そういうような大変興味深いお話がございました。三鷹市の市長は、その取組がすばらしいので人口が増えてきた、つまり、保育所から幼稚園、そういうことに一生懸命取り組んでいるということで、人口が流入してきたというようなお話がございました。
 こうした現場の声、当事者の声をしっかり聞きまして、新システムを構築していくことや、待機児童を解消していくということにしっかりと取り組んでいきたいと思っております。
 私のほうからは以上でございます。

2.質疑応答

(問) 先日、インターネット上に警察のものと見られる捜査資料とかが流出しているという話があるのですけれども、その点、大臣はどのように受け止めていらっしゃるのかと、今後の対策等についてお伺いします。
(答)その報告は、しっかりと受けておりますが、警察で調査中ということでございますので、そのお答えについては差し控えたいと思っております。
 ただ、私は、情報をしっかりと管理していく、その情報をしっかりと保全していくということが大切ですので、そういう面についてはきっちりと警察に対して指示をいたしております。
 それから、やはり今はAPECの問題だと思いますけれども、このAPEC開催警備という問題につきまして、APEC開催の会議場、それから要人の警戒警備をしっかりするということ、それから関係省庁の皆さんとも連携をしまして、水際対策をしっかりとしていくということが大事でございます。国際テロの未然防止に万全を期しているという報告も聞いております。APEC開催警備に万全を期してまいりたいと思いますし、全力で対応してもらいたいと警察のほうには指示をいたしております。
(問)今の流出問題について、警察のトップとしてコメントを控えるというのは、ちょっと何か、若干違和感を覚えるのですけれども、何か、遺憾に思っているのかどう思っているのかも含めて、感想を少しお聞かせ願いたいのですが。
(答)大変遺憾に思っております。つまり、情報はしっかりと管理をしなければいけない、この信頼がなければならないということを強く感じておりますので、あってはならないものだったと思っております。
 ただ、中身につきまして調査中でございますので、その点についてお答えを差し控えたいというふうに申し上げました。
(問)今の遺憾に思っているというお答えは、警察の資料だということを前提におっしゃっているのでしょうか。
(答)警察において作成・保管されているものかも含めて調査中ということでございますので、差し控えたいということでございます。
(問)警察のものでなければ、大臣が遺憾に思われる理由はないと思うのですが。
(答)そうですね。警察で情報を管理しなければならないものが間違いなくネット上に流れていると、こういうことなわけですよね。
(問)それは、我々のほうでは、警察当局は調査中というのが今のお答えですけれども。
(答)そうです。元に戻しまして、きっちりとただいま警察のほうで調査中でございますので、お答えについては差し控えたいと思っております。情報の管理は、しっかりとしていかなければいけないというふうには考えております。
(問)メドベージェフ大統領の国後島への訪問ですけれども、昨日もお話しされているようですけれども、1つは閣僚のお立場での受け止めと、今おっしゃったAPECを前にして、メドベージェフ大統領は来日予定の方ですよね。国民感情をちょっと荒立てるような状況が新たに生まれましたけれども、APEC警備との関係で今回の事態をどう御覧になっているのか御所見をお願いします。
(答)まずは、北方領土につきましては日本の固有の領土であるということでございますので、昨日の大統領の北方領土の訪問につきましては、大変遺憾に存じております。前原外務大臣も、大使を呼んで、そのことに関してきちんとしたことを言っているようでございますので、私はそのことをしっかりと注目していきたいと思っております。
(問) APEC警備への御懸念というのは、特にこれで強まったということはないでしょうか。
(答)APECの問題につきましては、すべてを含めて万全に要人を守る、首脳でいらっしゃる皆さんたちをしっかりと警備をする、会議場の近くもしっかり警備をするということで、先ほども申し上げましたけれども、関係省庁とも連携をいたしまして、水際対策も含めて万全を期してまいりたいと思っております。

(以上)