岡崎内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年10月26日

(平成22年10月26日(火) 8:55~9:03  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議では、私から発言はございませんでした。
 今日は、消費者担当大臣として2時50分からおよそ四、五十分ということで、新宿区の中山区長とお会いすることになっております。地方消費者行政について懇談を行いたいと思います。
 私は、消費者担当大臣になりましてから、こういう消費者の問題は地方の現場にこそいろいろな問題があるということで、可能な限りそうした声を聞いていきたいと思っておりまして、大臣就任後すぐでしたけれども、新宿のほうに伺いまして、消費者の一番最前線で頑張っているセンターの相談員の皆さんの声を聞いてまいりました。本当にプロに徹して頑張っておられるその姿を実際に見聞きしてきたわけですけれども、それはまさに区長のリーダーシップがあったのではないかと私自身は思っております。
 しかも、この消費者庁ができるために、消費者、生活者が主役の社会をつくっていくということで、できる前からいろいろなご意見を提言してくださって、ご協力をくださった中山区長でございますので、この機会に地方消費者行政についてしっかりお話を伺いたいということでお目にかかることにいたしました。
 私からは以上でございます。皆様からお願いします。

2.質疑応答

(問) 昨日、消費者委員会の松本委員長から、海外の決済代行業者を関与したネットビジネスでのトラブルが増えているので、その対策をという提言を受け取られました。今後、消費者庁としてどういう段取りで、どういう枠組みでその対応を検討していこうかとお考えでしょうか。
(答)昨日、松本委員長から提言をいただいたわけですけれども、「インターネット消費者取引研究会」で研究が行われているというところでございます。大変重要なテーマの一つと私も思っております。
 この決済代行を利用する非常に怪しい情報の商材、出会い系サイトなどは非常に危ないものだなとこれまでも思ってまいりましたけれども、私たちはまずこういうものがあるということについて注意喚起を行っていきたいと思っております。怪しいものに近づかないでもらいたいと思っております。はっきりとしたアダルトサイトとか出会い系サイトだけではなくて、いろいろな質問の中から誘導されてこういう被害に遭うということもございますから、本当に注意深くこの問題については皆さんに対応していただきたいと思っております。
 この悪質販売業者の取締り、それから表示による対応、それからカード会社への指導、悪質販売業者のカード会社加盟店からの排除、国際ブランドへの働きかけ、海外カード会社との連携による悪質販売業者の排除の徹底、そして、出会い系サイトの悪質業者によるトラブルの多い事例を皆さんに知っていただくというような消費者への広報・啓発について御提言もいただいておりますので、この内容をしっかりと検討いたしまして、どのような対応をすることができるかについて検討していきたいと考えております。
(問)基本的には、消費者庁としてはインターネット研究会でまず粗ごなしをするということですか。
(答)そうですね。そして、マスコミの皆様にお願いしたいのは、危ないものに近づかないでほしいということについての報道もしていただきたいということです。非常に巧妙に誘導してしまうというようなことがございますので、そういう点もあるということについて知っていただきたいと思っております。私も機会あるごとにこのことについての注意喚起を行っていきたいと思っております。
(問)今の問題で、警察庁として何か取締りを強化するであるとか、何か施策は打てないものでしょうか。
(答)しっかりこの問題を受け取っておりますので、警察のトップといたしましても、この問題についてしっかりできることをやりたいと、法律に違反するというようなこと、警察が関わるような問題については、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
(問)週末に行われた衆議院北海道5区の補欠選挙で民主党の公認候補が敗北しましたが、まずはこのことについての受けとめをお願いします。
(答)非常に残念な結果だと思います。しかし、北海道に入りましてから、本当に農業の問題で苦労されている皆さんや、あるいは失業者の皆さんたちや若い人たちが希望を失っている、そういう状況がありましたり、それぞれの地域で本当に大変な状況だなということを受けとめておりまして、私たちは国民の生活が第一ということをこれまでも取り組んでまいりましたけれども、これからもその点について北海道においてもしっかり取り組んでいけるように、ますます私たちはこのことが重要だということで取り組んでいきたいと思っております。
(問)敗因の大きな一つとして、小沢元代表だとか鳩山前総理の政治とカネの問題があるという見方もあるんですが、そのことについて大臣のお考えはいかがでしょうか。
(答)その政治とカネという問題について、もともと今回の補欠選挙になったという問題も、選挙とお金の問題が絡んでおりますので、そういった北海道の有権者の皆さんの厳しさを真摯に受けとめていきたいと思っております。
(問)関連して、野党側が小沢元代表の国会招致を要求していますが、大臣のお考えはいいかがですか。
(答)その事実については承知しております。その上で、岡田幹事長が小沢元代表にお目にかかりたいということの報道がございましたので、その点注目をしていきたいと思っております。
(問) 応じるか否かについてはお考えはありますか。
(答)それはまだわかりません。

(以上)