岡崎内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年10月22日

(平成22年10月22日(金) 9:35~9:42  於:衆議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議で私から発言は何もありませんでした。
 昨日、菅総理に出席をしていただきまして、「第1回待機児童ゼロ特命チーム」の開催をいたしました。現在、子ども・子育てを社会全体で支えるということで、「子ども・子育て新システム」について検討を進めているところでありますけれども、この特命チームでは待機児童解消、これに絞りまして、私が主査をいたしまして、「子ども・子育て新システム」の前倒し実施について検討を進めていくことにいたしました。
 昨日の会議では、菅総理のほうから、待機児童解消によって3つの効果が期待できるということで、1つ目には子育てサービス分野の雇用創出につながること、2つ目に女性の労働参加を高めてM字カーブの解消につながるということ、3つ目に少子化傾向に歯止めをかけていこうということであります。一石三鳥という言葉で表現されておりました。また、この特命チームのメンバーからもさまざまな御意見をいただきました。
 待機児童解消は極めて重要な課題でございます。1カ月という大変短い期間で、11月中旬までには基本構想を決めていく、また平成23年度予算に反映していくということでございますので、スピードが求められておりますけれども、メンバーの皆さんとともに全力を尽くしていきたいと考えております。今回のこの特命チームの会合、これから数回行われていきますけれども、必ず地方の皆さんの声を聞くということを1回は入れていきたいと思っております。
 それから、男女共同参画に積極的な企業を評価するシステムを導入した一般競争入札の公告を行っていきます。公共調達における男女共同参画の推進ということでございます。この公共調達におきまして、男女共同参画に積極的に取り組む企業を評価するということでございます。インセンティブとすることを目的としたものでございます。こうした取り扱いにつきましては、年内に策定予定の「第3次男女共同参画基本計画」にも盛り込んでいきたいと思っております。
 詳しい内容は男女共同参画局のほうにお問い合せをいただきたいと思っておりますが、技術点百点満点のうち、この男女共同参画の点数を配点7点、それからワーク・ライフ・バランスを3点ということで、企業が努力をしている結果を点数で評価していって、企業の方でもそれをさらに進めていただきたいということでございます。
 私のほうからは以上でございます。

2.質疑応答

(問)先ほど待機児童ゼロ特命チームの関係で、必ず地方の皆さんの声を聞かれるということをお伺いしましたけれども、どういった地方のどういったところを視察とかされるお考えでしょうか。
(答)昨日は内閣委員会が開かれまして、沖縄について糸数慶子議員からの質問がございました。待機児童のパーセンテージが大変高いということもございますけれども、昔から小学校の前に5歳児から幼稚園に入ってもらって、集団の中で子供が慣れるような、そういう教育をされてきた歴史もございます。しかし、待機している子供たちが大変多いということから、ぜひ視察をというお話もございました。スケジュールを調整して、出向いていきたいと思っております。
 そのほか、全国では都市部を中心に待機児童が非常に多いということで、0歳、1歳、2歳のところで、総待機児童の中では約82%がその低年齢児のところに集中しているということですが、努力をされている都市もたくさんあります。新聞のほうでも調査して、今朝の新聞にも出ておりましたけれども、そういった努力をされているようなところで、全く光が当たっていないようなところもございますので、きちんと地方の声を聞いていきたいと思っております。やはり今きちんと待遇というのが改善されていません。今回の「子ども・子育て新システム」の前倒し実施ということでありますけれども、その際にやはり質が低下しないということがすごく大事だと思っておりますので、そういうことを両方とも考えながら、25年度に本来なら実施していこうというものを前倒しして、23年度実施に向けて、子供の時代は今しかない、2年も3年も待てないという、子供たちのためにこたえていきたいと思っております。
(問)今日、拉致問題の対策本部会合に出られましたけれども、今後も国家公安委員長の立場で、次回以降も出席されることになりますか。
(答)そうですね。あと、全閣僚の下でも開かれていきますけれども、特に総理のほうからは国家公安委員長の出席ということに関して、「やっていってもらいたい」というお話もございました。柳田法務大臣・拉致担当大臣、ここのところが中心になりますけれども、外務大臣、それから国家公安委員長として出席をして、警察も全力を挙げて捜査に取り組んでいくというところでございます。

(以上)