松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年6月17日

(平成23年6月17日(金) 9:24~9:31  於:参議院本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 おはようございます。今日は地震発生以来、松本龍、気分の良い朝でありました。嫌われ者バーナード・ホプキンスが、若造ジャン・パスカルをやっつけて、46歳4カ月でチャンピオンになりました。良かったと思います。ちなみにジャック・マイヨールが、100メートル素潜り達成は49歳であります。まだまだ皆さん方これからです。
 発言は三つあります。
 6月3日の会見の際に、岩手県において腐敗した水産加工品やその原材料が周辺環境に悪影響を及ぼしていることから、岩手県が緊急的に腐敗した水産物の海洋投入処分を行えるよう告示を発出することをお話ししていたところであります。この度、岩手県において準備が整ったことから、本日付で告示を公布したのでお知らせします。
 本日、「大量流通の見直しを通じた持続可能な地域づくりための方策に関するとりまとめ」を公表しました。これは、今の暮らし方がこのままで持続可能なのか、ないものねだりでなく、あるもの探しをという観点が要るのではないかという問題意識から、私が事務方に指示し、一緒に検討を進めてきたとろであります。取りまとめのポイントは、再生可能エネルギー、廃棄物、美しい自然といった「地域資源」を徹底活用し、いわば、広い意味での「地産地消」を通じて、環境負荷が低く、災害にも強く、活力のある地域づくりを進めていくことです。
 宮城県では、仙台市以外の沿岸市町村から事務委託を受け、災害廃棄物の処理を進めていますが、今般、分別や焼却等を行うための、いわゆる2次仮置場の予定地5カ所について発表が行われました。宮城県では、今月中に処理方法やスケジュールを盛り込んだ実行計画を策定することとしており、これにより、復興に向けたがれき処理が進むものと期待をしております。詳しくは、どなたかに聞いてください。

2.質疑応答

(問)内閣改造が一部で取りざたされていますけれども、この局面において改造を行うことに関しては、大臣はどう思われますか。
(答)行うか、行わないかをまず分かりませんから。とにかく部屋を片付けています、私は。
(問)こういう話が出ること自体はどうですか。
(答)分かりません。
(問)佐渡のトキなのですけれども、昨日、今シーズンの繁殖が難しいというふうに環境省から発表があったのですが、今回、孵化に至らなかった受け止めをお願いします。
(答)大変残念です。七つのペアができたそうで、原発の収束宣言なら良いのですけれども、トキの終了宣言というのは寂しい思いがしています。これから、また専門家の方々といろいろな知恵を出していきなから、取組方針もまたこれから考えていきたいと思います。
(問)来シーズンに向けた期待と、環境省は引き続きどのように取り組んでいきたいのかについてお願いします。
(答)専門家の意見を聞きながら取り組んでいきます。来シーズンに大いに期待しています。
(問)大量流通の見直しの取りまとめなのですが、取りまとめを受けて、環境省として今後どのようなことに具体的に取り組んでいかれますか。
(答)大臣になった最初の記者会見で「大量流通」という言葉を使って、それを無くしていこうということをずっと言ってきて、この震災があってから、この勉強会はやはりやっていて良かったなと。やはり分散型、地産地消というか、エネルギーにしてもそういう方向性が要るんだなということが分かりましたから。これからは、この論議を深めていきたいというふうに思っています。
(問)再生可能エネルギーの固定価格買取制度の法案ですけれども、今国会で成立するか、しないかというのがまだ見えない状況ですけれども、今の状況の受け止めと、大臣としてはどうすべきとお考えかをお願いします。
(答)状況は分かりません。総理も決意がお固いですし、私も、大いにこの問題は、今年の夏を乗り切るという話ではなくて、やはり3年後、5年後の日本の社会のありようを変えていく大きな法案だと思いますので、成立するように願っています。
(問)昨日、東海から南海地震で被災する可能性のある9県の知事の方が、提言書を持ってお見えになりましたけれども、こちらは東日本大震災に比べて、明日、今日にでも切迫するというふうに高知県知事はおっしゃっていましたけれども、こちらの方の3連動対策についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)それも去年から、中井大臣のころからやられていますし、引き続きやっていきます。でも、大きな指針取組というのは、中央防災会議が6月までに震災の専門調査会の深堀りをしますから、そこまで待ちますけれども、昨日申し上げたのは、今すぐできることはすぐやってください。避難計画とか、要援護者をだれが運ぶとか、障害者とか、そういった細かな市町村の避難計画をつくってくださいということは、逆に申し上げました。
 釜石の市長が、先月、最初の専門調査会で、魂が入った避難、危機管理というのがやはり大事だということを反省を込めて言われていたので、そのこともお伝えしました。
(問)東日本大震災の専門調査会の結果を待たずとか、また途中段階でも、南海の方の三連道地震の対策について何か提言されたことはありますか。
(答)私は、河田座長には、すぐ言えることはすぐ発信してくださいという言い方をしました。
(問)今回の地震の被災者で生活保護を受けていらっしゃった方が、義援金をもらったことによって、保護をストップされたというような報道がなされていますけれども、この件の受け止めはいかがでしょうか。
(答)そのことはよく事実を知りません。
(問)義援金が収入に当たるというような点については、どのようにお考えですか。
(答)そこのところの切り分けも、ちょっと私、義援金は私の分野ではないので、ごめんなさい。

(以上)