松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年6月10日

(平成23年6月10日(金) 8:39~8:46  於:衆議院本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

 おはようございます。3点ございます。
 東日本大震災からの復旧・復興には、がれきの円滑な処理が必要です。行政実務を担当する人員の確保が必要であり、これに対して環境省は、6月3日以降、契約面や技術面での支援ができるよう、環境省職員12名を常駐をさせています。今後、コンサルタントを8名常駐をさせ、県や市町村と協力をしながら、がれきの処理を進めることとしています。
 また、横々で指定都市、中核市及び都道府県に対し協力依頼を行っておりますし、これまで約30名の職員派遣の申し出がありました。既に北九州や名古屋から、被災2市、釜石や陸前高田に対して3名派遣され、こういう何か横々の対口支援みたいなものがこれからまた続いていけばいいと思います。感謝申し上げたいと思います。
 被災ペットの現状について、特に福島第一原子力発電所20キロ圏内の警戒区域内のペットの保護活動については、関係団体の協力を得ながら、県と環境省が合同で実施をしております。環境省からの要請に応えて、地方公共団体、日本獣医師会等から派遣された獣医師などの専門家も一緒に従事をしているところであります。関係区域内から6月8日までに犬114頭、猫53頭を保護、うち、犬11頭、猫2頭は元の飼い主に返還をされています。これからも救護に取り組んでいきたいと思います。
 昨日、福島県に南川事務次官を派遣をし、佐藤知事と面会をして、放射性物質により汚染されたおそれのある廃棄物に関する取組状況について説明し、協力をお願いをしました。佐藤知事からは、災害廃棄物の処理方針を早急に示してほしいとの要求があったほか、側溝の汚泥や下水汚泥などへの国の対応についても要望があったと聞いております。
 また、災害廃棄物の最終的な処分の場所の検討が進まなければ問題の解決にはつながらないとお話ししたところ、佐藤知事からは、原子力発電所の設置が国策であったことから、国の責任において、福島県民のことを考えながら、どうか御検討いただきたいという話がありました。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今の最後の昨日の次官の福島の訪問の件なのですが、県知事が最終処分場の建設に反対といいますか、拒否の姿勢を表明されたということなのですけれども、これに関して大臣の受け止めをお願いいたします。
(答)これからまた話を詰めていくと思います、いろいろな意味で。
(問)前回の会見で出ました菅総理からの提案というか、がれきのあの話は進捗はしていますか。
(答)話合いを今日やるみたいで、その案件は。関係者と、今日環境省が打合わせをします。
(問)いつごろ分かりそうかというめどは、具体化……。
(答)いや、まだ分からない。
(問)それは仮設住宅も一緒なのでしょうか。
(答)仮設住宅は、おおむね問題意識をずっとこの1ヶ月間共有はしているのですよ。つまり、なぜ入らないかというと、食費が要るとか、そういう状況をいろいろ精査をこの1ヶ月間我々もやっていますので、例えば離れ離れになるのが嫌だとか、そういういろいろなことを、どこがどう片づけていくのかということは今やっています。
(問)総理が国会の答弁の中で、退陣の時期をめぐって、がれきの処理の話をされていたことについては、大臣、どうお考えですか。早期の退陣が必要だというお考えを示されていらっしゃったと思うのですけれども。
(答)私の仕事としては、めどという形で言えば、住宅の周りのがれきを8月ということの、いわゆる「見える化」というかスケジュールを、仮設住宅もそうですけれども、がれきもどれだけ進捗したか、もう1ヶ月ぐらい前からずっと重ねていますので、それを踏まえてということで言えば、復興構想会議も6月ですから、私的には6月ということがあるけれども、原発対応とか補正予算とか、これは財務大臣とか経産大臣とか、総理の方のマターでありますから、そこで若干のずれ込みはあるのかなというふうな思いです。
(問)福島のがれきの処分場ですが、県内で、何かどういうところに立地したらいいかとか、大臣なりのお考えというのはありますか。
(答)いや、私は南川さんから直接まだ聞いていませんから、これからちょっと話を聞こうと思っています。
(問)確かに放射性のがれきを県外に持ち出すと、それは新たな風評被害とかを生むことにもなるので、県内に最終処分場というのは一定の理解できる考えかなと思うのですが、大臣は、県内に最終処分場をつくるという考え方自体については、どのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)これから検討という形。
(問)次の総理大臣として野田財務相などの御名前出ていますけれども、次の総理、この件についてどのようにお受け止めされていらっしゃるかということをお聞かせください。
(答)優秀な方はたくさんいらっしゃいます、我が社には。

(以上)