松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成23年5月17日

(平成23年5月17日(火) 8:49~8:58  於:参議院別館3階・環境省控室)

1.発言要旨

 発言が一つございます。5月1日の水俣病犠牲者慰霊式に出席できなかったため、14日に水俣を訪問し、慰霊碑に献花をし、お祈りを捧げたあと、団体の方々から生の声をお伺いしました。また、ほっとはうすや津奈木町のたっしゃか塾など、医療、福祉の現場も見てまいりました。さらに、アクトビーリサイクリング株式会社の工場も見学をしました。昨年10月に続いて現地を見て、団体の方々から直接、いろいろなお話を聞いて、私としてもこの問題の解決に向けての意を、改めて強くしたところです。今後も引き続き、救済措置の実施、医療福祉の充実、地域振興等にも取り組んでいきたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、環境省が、被災地のがれき処理、3年でほぼ完了するというスケジュールを発表しましたが、これの実現に向けた今後の対応と、それから自治体への支援策についてお願いします。
(答)様々、この間あって、3月25日には、損壊家屋等の撤去に関する指針等を含めて、樋高政務官などが、皆努力をして、広域的な処理の方法とか、様々いろいろなことをやっていきながら、第1次補正予算の中では、がれきの処理については3,519億という金額がついて、これはやはり、周知徹底していきたい、そして地方自治法に基づく、県に対する委託とか、協議会とか、そして広域とか、そういったものも含めて、これからの指針をまとめたわけであります。これまでにも、競争性のある適性な価格、プロポーザル方式等々も、ずっと4月の始めから言い続けてまいって、ようやく、これから仮置場から動こうという時に、このマスタープランが示せて良かったと思います。
(問)関連で、がれきの処理で、以前、仙谷副長官が、国直轄でという話をされていて、政府内で議論されているようなのですけれども、結果、進捗状況というか、どういう方向性になりそうかというのは見えてきたのでしょうか。
(答)基本的には、仙谷副長官が言ったのは、やはり現場に行って、目の当たりに見て、やはりこれが、私ども、近隣にあるのは8月末ということを言っていますし。先週も、宮古の市長とか、陸前高田の市長と話しましても、やはりこの問題は大きなことであって、基本的には市町村あるいは県というところが主体になってきますけれども、こちらによろしくお願いしますということになれば、環境省の職員を派遣したり、様々やっていこうというふうに思っていますので、そこは全くドアは開いていますし、いろいろなやり方が、これから考えられると思います。
(問)例えば権限の面で、廃棄物処理法の改正が必要になるとか、そういうことは想定はされていない。
(答)今のところ想定はしていません。それから、この間言いました、5月の11日から、入省した若い人たちを派遣するという話は、さっきもちょっと発言してまいりました、閣僚懇で。よろしく、ほかの省もお願いしたいと。防衛省と警察庁だけは言いませんという言い方をしました。
(問)昨日の予算委員会で、総理が2次補正について、8月以降になるようなことをおっしゃっていたのですけれども、その一方で、野田財務大臣が、1.5次補正みたいなことも少し言われていたりして、今後の補正の在り方というのは、どういうのが望ましいとお考えますか。
(答)私が担当するところとしては、様々な問題ありますけれども、私は、8月以降という言い方を総理がされたとは思わないし、野田財務大臣も、新聞ではそういう1.5次補正みたいなことはありましたけれども、そこのところはまだこれから様々議論されるというふうに思います。
(問)放射性の廃棄物のことに関してなんですけれども、今、廃掃法でも、原子力規制法でも規制がなくて、長期的にはどちらかの法の改正だとか、あるいは新法というのも必要になってくると思うのですが、そこら辺に対するお考えはどうでしょうか。
(答)これは5月15日に検討委員会があって、今、検討されているところでしょう。
(問)補正の話なのですけれども、大臣は2次補正は早いほうがいいのではないかということを、以前はおっしゃっていたかと思うのですが、そのお考えは変わらないということでしょうか。
(答)私個人的には、この間言ったのと一緒ですけど、そこはいろいろ、総理のお考えもあるし、財務大臣のお考えもあるでしょうから。
(問)もし、国直轄のがれき処理を2次補正の中に組み込むのであれば、一日も早い2次補正というものが必要だと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
(答)そこは今からの成り行きちゃんと見ます。もう一方で様々な問題も、生活再建支援金の問題とかいろいろありますから、そこはよく見ていきながらやらなければと思います。
(問)大臣、今日60回目の、60歳になられたということで、今、こういう1000年に1度の大災害が襲ってきていて、そういう状況の中で、環境大臣、防災大臣を兼務されているという今の御心境はいかがでしょうか。
(答)南三陸の町長も私より半年ぐらい年下で、相馬の立谷市長も2ヵ月ぐらい年下で、だから同じ昭和26年生まれで頑張ろうよ、こういう大事なときに、こういう年の人間が頑張っているというのをもう一回自覚して頑張ろうよと言ったら、そうですねと言って。還暦というのは、また生まれ変わるわけだから、また生まれ変わって一所懸命にやっていきたいと思います。

(以上)