松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年12月24日

(平成22年12月24日(金) 10:59~11:05  於:第5合同庁舎25階会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。発言が二つございます。
 まず、鳥インフルエンザの件でありますけれども、高病原性鳥インフルエンザについては、これまでに島根県、鳥取県、富山県、鹿児島県の4カ所で発生をいたしまして、環境省としては野鳥の監視体制を強化をしております。これらの地域においては、発生後速やかに警戒レベルを3に引き上げており、島根県安来市周辺及び鳥取県米子市周辺については、現時点では異常はないと。富山県高岡市周辺については22日にふん便調査を実施し、現在ウイルス分離検査中でございます。現時点では異常が無いということです。鹿児島県出水市周辺については、現在、野鳥のふん便調査等の準備中であります。とりわけ新たに発生が確認された出水市のツル類については、大規模な飛来地でありますし、絶滅危惧種でもあることから、26日に副大臣を現地に派遣するよう指示をしたところであります。また、27日に水俣に出張を予定していた事務次官に対しても、出水市に赴いて現地の状況を把握するよう指示をしたところであります。環境省としては、関係府省庁と連携をしつつ、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 2点目でありますけれども、人事についてです。年明け1月7日の閣議において承認を得た上のことでございますけれども、環境省の幹部職員を異動させたいと思います。
 前回の人事は、この年末に向けた様々な課題への取組を見据えたものとなっていました。今回、COP10で名古屋の議定書の採択や、カンクンのCOP16でのCOP決定、水俣病訴訟の和解の基本的合意、税制予算等、一つの区切りがついたために、年初から新たな体制のもとで諸課題への取組を進めていくこととしたものです。
 まず、小林光環境事務次官の勇退を認め、後任に南川秀樹地球環境審議官を充てることとしました。南川地球環境審議官の後任には、寺田達志地球環境局長を充てることとしました。寺田局長の後任には、鈴木正規自然環境局長を、鈴木局長の後任には渡邉綱男大臣官房審議官を充てることとしました。なお、退任する小林氏については、環境省の上席参与になる予定であり、水俣病問題への取組を始め、環境経済政策や都市・地域の環境政策への取組に関し、広い見地から助言をしてもらうこととしております。あわせて、審議官級の人事についてお伝えいたしますが、森本英香大臣官房付を大臣官房審議官に昇任をさせて、渡邉審議官の後任に充てることとしました。略歴等の資料については、会見後、事務方よりお知らせをしたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)鳥インフルエンザが拡大するかもしれないということで、いろいろとかなり懸念を持っているようですけれども、ナベヅル、それからマナヅルという貴重な絶滅危惧種が感染、それから感染の疑いがあるということで、これから例えばマニュアルの見直しとか、種の保存という観点から今後対応を考えていらっしゃることはありますでしょうか。
(答)それぞれ見直し等々は、様々いろいろなところがあると思いますから検討はしていきますけれども、そういう意味では、環境省としては今やれることをしっかり取り組んでまいりたいし、そういうところで、いろいろなところで見直し等々もしありましたら、それはしていくということですから、今どうこうということではないです。
(問)鳥インフルエンザなのですが、特別天然記念物のツルで出たのが今回初めてですけれども、その事態について大臣としてどう受け止めていらっしゃるかというのが1点と。副大臣を派遣されるということですけれども、現地で具体的にどういったことをされる予定でいらっしゃるのか、目的と共に教えていただけますか。
(答)特別天然記念物という話で、私もマナヅル、ナベヅル等々、いろいろな意味で憂慮しておりますし、この間ずっと推移を見守ってきましたけれども、本当にしっかり取り組んでいかなければならないという思いだけですね、もう今のところ。何とか拡大しないようにということがありますし。近藤副大臣については、まず目で見ていただいて現地の要望を聞いていただいて、県や市町村あるいはそういったところの話を今度関係府省庁と連携をとりながら、どういう要望があるのかということをまとめてくれるものと、私は思っています。

(以上)