松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年12月21日
(平成22年12月21日(火) 10:38~10:44 於:第5合同庁舎25階会見室)
1.発言要旨
おはようございます。発言が二つございます。
12月20日、現地時間ですけれども、ニューヨークの国連本部で開催中の第65回国連総会において、COP10においても採択をされました、国連生物多様性の10年、そして、生物多様性版のIPCCとも言われる、生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム、IPBESですけれども、これの体制を検討する初めてのIPBES総会の開催を、国連環境計画、UNEPに要請する決議が採択されたという情報が今朝ほど入ってまいりましたのでお知らせをいたします。採択された決議の詳細については、事務方から追ってお知らせいたしますが、いずれの決議も愛知目標の達成にとって重要なものであり、環境省としてもしっかり対応していきたいというふうに思います。
2点目。12月22日に、林田英治会長をはじめとする日本鉄鋼連盟の皆様と、地球温暖化対策や資源循環、生物多様性保全などに関する意見交換を行います。環境省からは、私や樋高政務官をはじめ、事務方も参加をする予定でございます。詳細については、追って、事務方から連絡をさせます。
以上です。
2.質疑応答
- (問)先週金曜日に民主党のほうが、排出量取引について、慎重に、今後検討すべきであるという提言をまとめて、近く閣僚委員会に提出するということが決まったようですけれども、事実上先送りというような内容の提言だと思われますが、今後政府としてというか、環境省としてどのような対応をしていかれる予定でしょうか。
- (答)主要3施策については、様々、今、ヒアリングを行ってますし、いろいろな方々の御意見を賜っているところです。年内を目安に政府としての全体の調整を行うとしてるところで、民主党の提言も踏まえて最終的な判断をこれからしてまいりたいというふうに思っております。
- (問)昨日ですね、全国骨髄バンクネットワークのほうから、環境省が実施するエコチル調査内の臍帯血の利用に関して、今、調整というものがおこなわれているというふうに要望書が提出されたと思うのですけれども、患者さん、医療現場の方々がかなり不安に思っていると思うのですが、大臣として。
- (答)私も、少しそれを見まして、臍帯血を採取するエコチル調査と、白血病患者等への移植用に、臍帯血を採取、保存する事業とを両立させないといけませんから、現在、関係者との協議を鋭意進めているところでございます。
- (問)関係者との協議というのは、なにか審議会などを開いて、討論していくというような。
- (答)そういうところまでは聞いておりませんけれども、とにかく協議をしていきながら、そういうものも含めて、大切なことですから、万全を期していきたいというふうに思います。
- (問)既に協議を始められているというところでしょうか。
- (答)始めています。
- (問)年内に調整はつきそうでしょうか。
- (事務方)それを目指しています。年内に調整して。
- (答)はい。
- (問)IPBESの決議ですけれども、以前日本政府としても誘致を検討したいというようなことを、小沢前大臣がおっしゃってましたが、このあたりについては。
- (答)個人的な感想でいうと、私自身は今検討中というふうに理解してください。いろいろな資金の問題とか、様々な問題がありますから。小沢前大臣はなんと言われたのかな。
- (事務方)誘致したいと。
- (答)前に言われた、その意向も、お話は少し伺っておりますので、目の前の課題を、いろいろな問題がありますから、それを解決していきながら考えます。
- (問)検討中というのは、誘致に手をあげるということも視野に入れているという。
- (答)いろいろな意味で世界に貢献していきたいという思いもありますから、そういうものも含めて大局で判断していきたいというふうに思っています。 それと、まだ枠組というか、IPBESは、例えば支局の様な、別れて作るのか、IPBESの枠組というのがまだ分かってないから、それも含めて、これからの検討課題ですね。
- (問)小沢前幹事長のですね、証人喚問が今とりざたされていますけれども、閣僚の一人として、証人喚問の必要性についてどのようなお考えでしょうか。
- (答)はい。コメントは差し控えさせていただきます。
(以上)