松本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月12日

(平成22年11月12日(金) 9:02~9:09  於:参議院別館3階・環境省控室)

1.発言要旨

 おはようございます。発言が三つございます。
 今月13日、鹿児島県霧島市で開催する平成22年度自然公園ふれあい全国大会に出席いたします。大会では、高円宮妃殿下御臨席の下、自然公園関係功労者表彰式典のほかレセプション等を行うこととしています。14日は、霧島屋久国立公園の霧島地域と桜島の防災の関係で視察をしたいと思います。日程等の詳細については、事務方からお知らせします。
 11月15日月曜日、子どもの健康と環境に関する全国調査、エコチル調査のキックオフ・イベントを開催予定です。エコチル調査は、環境中の化学物質などが子供の健康に与える影響を解明するため、来年1月から10万人の妊婦さんの参加を募集して行う大規模な調査であります。キックオフ・イベントでは、協力いただける医療機関への依頼状を渡し、調査を応援するサポーターからのメッセージをいただく予定です。
 なお、サポーターとして来ていただくジャガー横田さん、フリーキャスターの根本美緒さん、そして、正に今お腹に子供がいらっしゃる妊婦さんに登録証を渡す予定です。子供の健康の確保と安全・安心な子育て環境の実現を図るため、協力医療機関はもとより、全国の妊婦さんや御家族、国民の皆さんに御協力をいただき、エコチル調査を成功させたいと思います。
 チッソ株式会社より水俣病特措法第9条に基づく事業再編計画を申請したいとの申し入れがあり、本日16時に私が同社後藤会長の来訪を受けることとしたので、御報告いたします。
 以上です。

2.質疑応答

(問)まず1点目は、APECの首脳会議が始まりますけれども、今年は、あまり温暖化がテーマに上がっていない、どうしても貿易の話になっていますけれども、ただ、去年各国首脳がまとめたコペンハーゲン合意が、AWGの交渉でも、ちょっと薄れかかっている中で、今、大臣のおっしゃったこの状況と、菅総理にAPECでも話題にしてくださいということを例えば申し上げたとか、そういうことはあったりするのでしょうか。
(答)私が申し上げるまでもなく、菅総理にはいろいろな外交課題とか頭に入っていると思いますし、事あるごとに生物多様性、あるいは気候変動のことも言ってある。
 ただ、やはり経済の問題等々が中心でありますので、なかなか伝えられないのかなと思いますけれども、きっちり頭の中には、すべてのことは頭に入っていると思いますし。
(問)チッソの事業再編計画なのですけれども、先日、チッソがホームページ上で計画案の概要というのを公表いたしましたけれども、それについての意見募集というのは、たった2週間で終わっているのですが、これはチッソの情報公開、理解を得るという行動という意味で十分だったというふうに大臣は考えていらっしゃいますか。
(答)チッソがそういう情報公開したということに対しては多としたいと思いますし、2週間、それはそれぞれ意見があるところと思いますけれども、少なくとも、いろいろな意味で公表してきて、それに時間を与えて、何件、私があったかは知りませんけれども、それで足りないということであれば、また、それぞれ御意見が出るだろうと思いますけれども。
(問)事業再編計画の提出後というのは、大臣は、これまでにいろいろモニターもしますというような御発言もされていますけれども、再編計画を認可するに当たって、地元の意見を聞くとか、被害者の意見を聞くとか、そういう場を設けるような考えというのはあるのでしょうか。
(答)計画を申請された後。
(問)今日、申請されるのですよね。
(答)だから、申請された後、考えます。いろいろ検討していきたいと思います。
(問)それは、大臣の方からいろいろな方の意見を聞く機会を持つということを含めて考えているということでしょうか。
(答)とにかく見させていただいて、いろいろなことがあろうかと思いますから、そこで判断をさせていただきます。
(問)認可に当たって、大臣が重視されるようなポイントというのは、どの辺りなのでしょうか。
(答)それは見てみないと分かりません。ただ、認可というのも、まだまだ予断を持っていませんし、ですから、とにかく見てからということで。
(問)いったん見て、不十分だとお考えになった場合には、もう一回練り直してくださいというようなことで。
(答)見てからにさせていただきます。
(問)本日16時ですかね。これは大臣室でお会いになるということですか。
(事務方)来訪の詳細については、また追って事務方から。
(問)被害者の方の方からは、ホームページで意見を募集した後に、それがどういうふうに計画に反映されたかというのを、一度チッソ側が公表した後に提出するというのが一番筋に合ったやり方なんじゃないかと、被害者にとっては一番理解が得られるやり方なのではないかというような意見があったかと思うのですけれども。
(答)意見に対して、パブリックコメントに対して、カウンターを出して、その後にこっちに提出と。
(問)意見がどういうふうに修正したかというのを。もう一度修正後の再編計画を、チッソが公表した後に提出すべきではないかと。
(答)その手順はどうなっているのですか、ここは。

(事務方)チッソの方の御判断だと思いますけれども、今、そういうふうな調子で発表を事前にされるという発表はされていません。私の方は承知をしておりません。
 ですから、まず計画そのものの案をこちらにお持ちした後、チッソの方がどういうふうにされるのか、今のところまだ連絡を受けていないという状況です。

(以上)