海江田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年12月24日

(平成22年12月24日(金) 10:45~10:54  於:合同庁舎第4号館6階642会見室)

1.発言要旨

 先ほど、閣議が終わりましたが、一般案件としては、アルゼンチン国特命全権大使ラウル・ギジェルモ・デジャン・ロドリゲス外1名の接受についてということが閣議決定でございます。
 それから、もう一つ閣議決定で、中小企業倒産防止共済法施行令の一部を改正する政令、これは閣議決定でございます。
 あと、人事案件についてでございますが、目立ったところでは、衆議院議員麻生太郎議員にブラジル国大統領就任式典に参列する特派大使を命ずるということでございます。
 あとはその他人事案件等がございました。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)来年度の予算案が閣議決定される見通しになりましたが、財政運営戦略の目標は何とか維持される方向ですけれども、一方で、歳出規模が過去最大となる見通しということで、率直に大臣の御所感をお願いいたします。
(答)これは、今日の夕刻決定をするわけでございますから、決定があってから感想ということのほうがいいのではないかなというふうに思っております。まだ決定をみていませんので。
 ただ、今日は決定後の会見はやらないのだよね。そうだよね。ただ、今言うわけにいかないからね。
(問)これまでの予算編成の過程というか、例の科学技術の予算関係で、総理がこだわりというか、その辺を見せたとか、そういった一連の編成過程についてどのように考えていらっしゃいますか。
(答)科学技術については、たしか12月10日でしたかね、総合科学技術会議で総理が科学技術の予算にも力を入れるというお話があって、その流れだろうと思っておりますので、これもまだ決定したことではありませんが、恐らくその流れの話だろうということでございます。
(問)原油価格が2年ぶりの高値で、1バレル91ドルまで来ていますけれども、あまり月例では最近原油価格については言及していませんが、100ドルがだんだん視野に入ってきた中で、実体経済及び物価に与える影響をどんな感じでご覧になっていますか。
(答)私も実は昨日ガソリンを入れまして、かなり安いところで入れたつもりですが、それでもハイオクがリッター137円でございましたか、かなり安いところですよ、これは。高いところは大体144円とか145円ぐらいが、レギュラーでいえば134円、135円ぐらいが大体平均ではないかと。その意味ではかなり高くなっているなということを実感したばかりでございますので、やはり、原因はいろいろあろうかと思いますが、投機資金が流れ込んだりすると、これは、なかなかこれから冬場に向かって厳しいかなという思いはいたします、これは。ただ、物価はいろいろなところで決まってくるものでありますから、よく注意をしなければいけないなと。
 ただ、私は昨日ちょうど、ああやはり高くなっているなということを実感したところであります、これは。137円というのは本当に安いところで、すごい安いところですから、そこを見つけて行ったわけですから、ほかはもう少し高いということは十分承知をしております。レギュラーでいうと134円、135円ぐらいが大体一般かなということは承知しておりますが、たまたまハイオクを入れたらそうなったということでありますので。
(問)一昨日出した政府経済見通しでも、原油の価格はたしかもうちょっと、90ドルではなくて、かなり安かったのではないかと思いますが、日本経済に対する下押し圧力になるのではないかと思うんですけれども、どのようにお考えになっていますか。
(答)これは1年を通じて見なければいけない話でもありますので、今すぐにこのままの趨勢が続くとかいうことではありませんので、たまたま昨日かなり高いのを実感したということでありますので、これはもう少し様子を見てみようと思っております。
(問)まだ予算が閣議決定していないとはいえ、記者会見がないのであれば、ある程度のことをちょっとお願いしたいんですけれども、税調からずっとごらんになっていて、財源確保というのが非常に厳しかったと思うんですが、税収を上回る国債を2年連続で発行するということで、この国の財政について、予算が決まる今日、改めて御所感をお願いします。
(答)借金が、正確に言うと国債の発行額が税収を上回るというのは決して尋常な姿ではないというふうに私も思っておりまして、やはりそれは一日も早く、そういう姿は改めなければいけないと思っておりますが、今、それこそリーマン・ショック以来、立ち直りを見せつつありましたけれども、このところに来て足踏み状態だという経済の中で、やはり人々が、あるいは企業が先行きに対して不安も持っているという中で、ぎりぎり来年度の予算として少しでも世の中が明るくなるように、景気がよくなるようにということで、脂汗を流しながらつくった予算でありますので、そこは御理解をいただきたいと思っております。
(問)尋常な姿ではないとおっしゃっていて、前の会見で、消費税の引き上げというのが必要になってくるというお話をされていましたけれども、国民に対して消費税の引き上げに当たって、政府としても精いっぱい頑張りますと。だけど、今この状況なので、消費税の引き上げが必要になるんですということをちゃんと説明できるような予算になっていると思いますか。
(答)前にもお話をいたしましたけれども、特に私の立場というのは、やはり日本経済を一日も早くデフレから克服をさせるというのが私の一番の仕事でございますので、その動きと、それから片一方で、財政に対して野放図なことはあり得ないという、その2つを見ながら舵を切っていくわけでありまして、この舵取りというのは非常に難しいということでございますが、ただ、今回の予算は、恐らくこれからはっきりとした姿がお示しできようかと思いますが、いろいろ工夫をして、来年が、新しい年が少しでも明るい年になるように知恵を絞った予算だということは言えようかと思います。

(以上)