海江田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年12月21日

(平成22年12月21日(火) 10:43~10:59  於:合同庁舎第4号館6階642会見室)

1.発言要旨

 本日、閣議が10時から開催されまして、一般案件は文仁親王同妃殿下のコスタリカ国御訪問について、閣議了解でございます。それから閣議決定は、恩赦について決定がございました。そのほか、政令につきましては、金融商品取引法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令等、6件ございました。
 閣議はそこで終わりまして、その後、閣僚懇がございましたけれども、そこでは、これから年末年始、各大臣、大臣政務官、副大臣、いわゆる政務三役が海外出張する機会が多くなりますが、その折、パッケージ型インフラの海外展開にぜひ協力をするようにということで、各政務三役あて官房長官から、訪問予定の国との間でどういう案件があるよという一覧表が参りますので、それに従って、時間をつくってそういう交渉もしてくるようにという話がございました。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)来年度の消費者物価の見通しなのですけれども、今年度と同じ0%ということで最終調整しているとの報道がありますが、数字はともかくマイナスではないということでよいのかどうかということと、閣議了解は明日の臨時閣議でよろしいのか。この2点をお願いします。
(答)後ろのほうから申し上げますが、明日の臨時閣議ということになろうかと思います。ですから、この数字につきましては、それまで御辛抱いただきたいということでございます。
(問)毎度で申し訳ないのですけれども、小沢さんの問題なのですが、政倫審への出席を拒否なさったということで、今、執行部の中には、証人喚問もやむなしというような意見もあるように見えるのですが、この点についてどのようにお考えになられますでしょうか。
(答)私も毎度のお答えですみませんが、本当に党内が団結をしてやっていただきたいということだけです。
(問)その件で2つなのですが、小沢さんの件で、今、党内の親小沢、反小沢の2つが亀裂というか対立が激しくなっているのではないかという点についてと、大臣は今のお立場で、予算であり、税が落ちつくまではということだったのですが、それは来年度予算が閣議決定する24日までなのか、予算が国会で成立するまでなのか、その辺を詰めさせていただければと思います。
(答)詰めさせていただくわけでございますが、1つは、やはり親小沢、反小沢というレッテル貼りというのですかね、あまりよくないと思いますね。いろいろな人たちがたくさんいますから。ぜひそういうことをしないでいただきたいというふうに思います。  それから、これは予算と税制ということでいうと、24日までなのかというお話ですが、これは私、税制大綱のときにも発言したつもりでございますが、これは本当に、普通は税制大綱が政府で決まれば、それが来年度の税制改正の具体的な中身でございますから、あとは粛々と法律を成立させるということに努めればよいわけでありますが、現在のようないわゆるねじれの状況では、税制大綱が決まったからといって、それで、では来年度の税制改正の中身がもうそこで本当にその日に、12月16日に決まったということでは全然ありませんので、その意味ではまだまだ気を許すことができないということだろうと思いますので、24日ですべて終わりということではなかろうかなというふうに思っています。
(問)小沢さんの問題についてなのですけれども、大臣は以前、司法の場できちんと小沢さんが説明すればよいということをおっしゃっていたのですけれども、現在、国会での小沢さんの説明というのは十分だと思われるかどうか。もし不十分だと思う場合は、国会での説明が必要だと、現在お考えでしょうか。
(答)司法の場では、間もなくだろうと思いますが、これは司法で争われて、しかもこれは公開でございますので、そこでいろいろな情報を得ることができるということでありまして、国会の場でということでありますが、やはり司法がもうここまで強制起訴という形が出てきましたので、それはそこでということになるのかなというふうに思っておりますが……、どういうふうに言えばよいのですかね。ちょっともう一回、おっしゃっていただけますか。
(問)小沢さんの国会の場での説明は十分だと思われるかどうかということと、現在の状況で小沢さんが国会で説明する必要があると思われるかどうか。
(答)国会の場での説明ということは、結局、具体的に政倫審とか、そういうところの話ですか。
(問)そうですね。政倫審とか証人喚問とかという形になるのではないですかね。
(答)今、国会でやっていることというのは、今、国会は閉会中ですけれども、国会議員がやっていることというのは、特に与党の議員はいろいろな形でこの予算に関与しておりますので、そのことを一生懸命やるということではないですか。だから、私もいろいろな形で与党の議員から予算で、別に内閣に入っていない人間からも陳情を受けたりしていますので、みんなやはりそういうことを第一にやるべきではないかなと思います。
(問)昨日、宇宙開発戦略本部の専門調査会がありまして、非公開で議事録も公開しないという方針が終了後に座長から告げられました。その理由について、前からそうだったという御説明もあったのですけれども、これは前政権の時代のやり方を踏襲するという理解でよろしいのでしょうか。
(答)誰が何を言ったということは公開いたしませんけれども、要旨はこれは発表する予定でございますから、その意味では、誰がどう言ったということでありますと、若干、宇宙開発、しかも宇宙開発の中には、もちろん宇宙の平和利用というのは基本でございますが、それこそ偵察衛星などの問題もございますので、そこはやはり機微に触れる部分もあるかなということです。ただ、できるだけどういう中身について議論されて、そしてどういう方向で話が進んでいるかということは、適宜、公開していきたいと思っております。
(問)同じく大臣が関わっていらっしゃる総合科学技術会議の専門調査会は全面的に公開されていて、議事録も実名で公開されている。同じく、機微に触れるような原子力委員会も公開だと。その中で、宇宙だけ特別に配慮せざるを得ない理由というのは何かあるのでしょうか。
(答)その話は、承っておきます。
 ただ、例えば今日、知財のほうの会議を行いました。この知財については、やはり一部、これは国際競争の点で、今、どの程度まで進捗しているかという話もありますので、これは公開できる部分と公開できない部分があると、そういう仕分けをして私も納得しておりますので、今御指摘の宇宙の件は、私が先ほどお答えしたような形で納得しているわけでございますが、科学技術の件と関してどうなのかということは、後で少し事務方と協議はしたいと思います。
(問)座長の説明の中で、そういう機微に触れるからという説明ではなくて、むしろ専門家が議論して結果だけ知らせればよいというような趣旨の発言があったものですから、ちょっとその考え方としていかがなものかと思ったのですけれども、大臣はどんなふうにお考えでしょうか。
(答)私の理解では、先ほどお話しいたしました、もちろんこれは平和利用が第一で、そこに徹していかなければいけないということでありますが、現在、実際に宇宙が、これは平和利用を逸脱しているとは私は思っておりませんが、安全保障の観点も入っておりますので、この安全保障の観点というのは、そう無前提に公開してもよいとは私は思いませんので、私の理解ではそういう理解で、要旨を公表するということでよいのかなと思っております。そこも含めてもう一回、昨日、私がブリーフしませんで事務方がしましたから、そのときそういうお答えをしたのだろうと思いますが、そのブリーフあるいは記者さんとのやりとりも、少し見せていただきたいなと思っております。
(問)子ども手当から未納の給食費ですとか保育料の天引きを認めることが決まったのですが、その件について大臣の受けとめをお願いいたします。
(答)今回は、子ども手当について、その一部を地方にもお願いしなければいけないことでありますから、やはり地方にとっては給食費でありますとか、そのほかの当然払うべきお金が払われていないということがあれば、そこから天引きするということも、私はよいのではないだろうかというふうに思っています。
(問)保護者のモラルハザードに釘を刺すという意味では、ある意味、意義がある措置とも言えるのかもしれないのですけれども、手当の差し押さえということで、制度の趣旨と異なるということはないでしょうか。その点の問題とかはないでしょうか。
(答)この子ども手当の問題につきましては、その性格ということも、あるいは理念、趣旨、いろいろな言葉で語られておりますが、そこについていろいろな議論がまだあるところでありますから、特に今、地方の負担分というのがどうしても伴っている状況下では、私は地方が、やはり給食費等、どうしてもこれは優先的に確保しておかなければいけないということをまず確保するということは、それは地方の判断とすれば当然のことで、それをどうしてもだめだということではないと私は思っております。
(問)手当とは別の形でやるという考え方ではなく、子育てに資するための子ども手当から引いていくということは妥当なのかということなのですけれども。
(答)だから、そこもいろいろな議論が恐らくあろうかと思いますが、私は、この現状、そして3歳未満の子どもさんには7,000円上乗せする、そしてしかも、地方の負担というのは減ることがない、来年度もお願いしなければいけないということの中では、致し方ないのかなというふうに思っております。
(問)理念が違うけれども、仕方ないということですか。
(答)理念は違うのかな。僕はちょっと、そうも思わないのですけれどもね。

(以上)