蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年11月5日

(平成22年11月5日(金) 9:17~9:23  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は特段報告することはございません。
 何かありますか。

2.質疑応答

(問)2点ありまして、TPPの関係で、党の提言が出たと思うんですけれども、その評価と、今日予定された関係閣僚会議が流れたようなんですけれども、その受け止め方をお願いしたいのと、もう一点、昨日、連合の古賀会長が総理と会われて労働保険特会の廃止について反対の意見を言われたというふうに聞いたんですけれども、その受け止め方をまずお願いできますでしょうか。
(答)TPPに関しては、党でおまとめいただいたとは伺っていますが、詳細をまだ見ていないのでちょっとコメントはできません。
 古賀会長の話も新聞報道では見ましたが、直接伺ったわけではないので何ともコメントもし難いと思います。
(問)閣僚会議が流れたことについては特に受け止め方はないですか。
(答)特段ないです。
(問)再仕分けについて、一度仕分けたものを再度仕分けなきゃいけない、こういう現実をどう受け止めていらっしゃいますか。
(答)本来、一度仕分けをして、いま一度考えていただきたいと私どもが評価したことを省内でしっかり議論をしていただいて、反映していただけるのが一番望ましい。その意味では、再仕分けがなくなるのが最もこの国の行政刷新、私が仕分けを最初に行ったときに願っている思いでございました。
 ただ、各省庁においても、やはり自分たちの省内で税金を使って目的を達成するための事業を行いたい、その考え方は当然否定するものではないんですが、外部の方の目、あるいは行政チェックという目で私たちが仕分けた結果を同じような形で提言してくるのは、やはり考え方がまだ我々と似た立場に立っていないのかなとは思います。
(問)その中で、看板の掛け替えとか、付け替えとか、読み替えとか、いろいろすり抜ける手法があるようですが、仕分け本番ではそういう典型的なものを取り上げるというおつもりなんでしょうか。
(答)基本的には、条件を付けているものではないので、再仕分けはゼロベースで今議論をしています。
(問)先ほど連合会長のお話があったんですが、具体的に聞いていないのでというお話だったんですけれども、一般論としてそのような反発とか批判が出たときに、関係団体なんかとの調整とか話合いというのはどういう形で進めていかれようというふうにお考えでしょうか。
(答)基本的には、国会での御審議、質問もいただきましたが、ジョブカードについて、我々はその理念を否定していないのに、なぜ廃止するんだというようなある種我々の仕分けの評価がストレートに伝わっていない側面について、もっと私たちは丁寧に説明をしなければいけないというのは自戒を込めて思っています。
 ただ、関係者との調整というのは、実際それは事業を予算要求してくる省庁においてしていただけるものだと思っています。
(問)尖閣の海保のビデオとみられるものが流出している、そのビデオがYouTube等で出ていますけれども、大臣は御覧になりましたでしょうか。
(答)まだです。
(問)今後見てみようというお考えはありますか。
(答)いずれにせよ、今流れているものの真贋(しんがん)も含めて、あるいは流出ルートも含めて、担当大臣が厳しいお立場で厳しくチェックをして調査をしているという報告も受けておりますので、その間で真贋の疑わしいものを私が見るというのは有り得ないと思います。
(問)今回、真贋はまだ判明しておりませんけれども、こうした事態に今なっていることについて、大臣はどのようにお考えになるでしょうか。
(答)率直に言って遺憾です。
(問)それはどういうところが。
(答)真贋(しんがん)がないところでこの議論をするのは非常に私は本意ではありません。今調査中です。
(問)この関連で、野党側から全面公開を求める声というのが挙がっていますけれども、こういったことによって補正予算など国会審議に与える影響というのはどのようにお考えでしょうか。
(答)影響は小さくはないとは思います、直感的に。ただ、現段階で政府としては調査をしている。そして、調査をした結果が出れば、それは説明して公開していく。その過程で御理解を頂ける、御理解を頂く努力を野党側にもしないといけないと思います。
(問)先ほどの関連なんですけれども、今後の日中関係にどう影響するとお考えですか。
(答)少なくとも、影響がないとは言い切れない話ですから、私の立場で言えば、政府の一員ですので、国会においても、外交関係においても、今回の事態の影響が最小限になるように努力をしないといけないと思います。

(以上)