蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年9月10日

(平成22年9月10日(金) 10:01~10:07  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 本日、経済対策の閣議決定を行いましたが、私が取りまとめてきました「日本を元気にする規制改革100」は5本柱の一つに位置づけられていまして、ようやく閣議決定にこぎつけたところでございます。
 資料等は皆様方にお配りをしてございます規制改革100、とにかく財源を使わない経済対策、財源を使わないで刺激をする。是非もっと前向きに進めていきたいと思っておりますが、6月に閣議決定していた改革の前倒しを含めまして、都市再生・住宅、環境・エネルギー、医療・介護、観光振興をはじめとした地域の振興、国を開く経済戦略、5分野を中心に、需要と雇用の創出効果の高い規制・制度改革の推進をしていきたいと思っています。
 今後は、まだ各省による話し合い等も進めていかなければいけないものもございますが、厳格にフォローアップをしていきたい、そして後押しをしていきたいと思っています。
 私からはあと、本日から10月14日まで内閣府「国民の声」のウェブサイトで、「おかしな規制・制度の見直しに関する御意見」を、国民の皆様方から幅広く集中的に募集することになりました。是非、提案を多くお寄せいただきたいと思っています。
 頂いた御意見の中で特に重要と思われるものは、これから立ち上がります第2クールの規制・制度改革分科会において検討して、活用してまいりたいと思っています。
 あわせて、政府が広く国民の皆様方に提供する公共サービスなんですが、この改革についても規制・制度改革と同様に、「国民の声」ウェブサイトで意見を募集することにしています。こちらも公共サービス改革分科会で活用してまいります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)規制改革のほうなんですけれども、今後、来年の通常国会を通るときに改正法案の提出とかが必要になってくるかと思うんですが、自民党さんの長い長期政権の後で、結構抵抗もあるんじゃないかなと。既得権益化している部分もあって、そこら辺の与野党協議という部分の可能性についてはうまくいきそうかどうかという手ごたえをお願いします。
(答)9月9日付で、5野党共同で緊急経済危機対策に関する申入れも頂きました。この中で、自由民主党さんの御提案の中、あるいはたちあがれ日本さんの御提案なんかも見ますと、規制・制度改革に言及されていますし、特にたちあがれ日本さんの内容を見ますと、規制・制度改革の項目自体が、私どもが取り上げている100と相当重複しているものもありますので、現実的な対応策として考えていったときに、議論がしやすい、ハードルが低いものもあると思っています。そこから始めていくのがよりリアルな話かなとも思います。
(問)経済対策の関連ですけれども、同じ野党の方、規制と同じように規模の提案を、今の予算規模は9,000億円という形で決定されましたけれども、野党の方はもっと大きな、大規模な財政出動を求めているところもあります。これについて、大臣は今の対策の政府与党の規模で十分とお考えでしょうか。それとも、今後更に追加したほうがいいかをお尋ねします。
(答)経済情勢というのは日々変化をしますから、良くもなり、悪くもなり、そこに柔軟に対応をしていく、迅速に対応をしていくのが政府の最大の役割だと思っています。ですから、今回で十分ということは当然言い切れるものではない。
 野党から頂いた御提案の中には、緊急的に経済対策として講じるものと、その後の補正予算で、法改正も含めてもっと厚い意味での財政投入をしていくべきだという御提案もありますので、ここは政府一体となって、一緒にやれるものも含めて議論をしていくのに資すると思っています。
(問)日本振興銀行の経営破綻の件なんですけれども、ペイオフが初めて発動される見通しの中で、国民の中にも金融不安が広まる懸念もあるんですけれども、今日の閣議では、閣僚懇談会で今後の政府の対応、各閣僚に求められる対応等の何か議論や意見交換などありましたでしょうか。
(答)自見担当大臣のほうから、詳細な説明といいますか、これまでの経緯を簡単に踏まえた上で迅速な対応策についての丁寧な御説明がありましたので、あえてここで議論はありませんでした。
 ただ、ペイオフに関しましては、多くの皆様方に御懸念や御不安、あるいは御自身の金融機関との関係で様々な思いを抱かないようにすることが大切だと思いますので、これは是非、メディアの皆様方にもお願いをしたいのは、冷静な対応、冷静な報道をすることによって、国民の間に無用な思いというのを抱かせないように御努力をお願いしたいと思っています。

(以上)