蓮舫内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月19日

(平成22年8月19日(木) 18:01~18:12  於:第4合同庁舎6階605会見室)

1.発言要旨

 お疲れさまです。
 今日は私から報告するのは1点、行政刷新のホームページが新しくなりました。こちらに出させていただいています。「行政刷新」で検索しても出ますけれども、内閣府から行政刷新に飛んでいただいて、昨日から新公益法人制度の申請を早期にお願いをしたいというビデオメッセージも載せさせていただいております。あるいはこれまでやった事業仕分けの結果ですとか、あるいはほかにも国丸ごと仕分け、これは行政事業レビューに飛びます。独法、政府系公益法人、わかりやすい形でまとめさせていただきましたので、是非皆様方にもアナウンスをしていただければと思っています。より分かりやすいオープンガバメントに向けてまずは足元からというところで、予算がない中で知恵を絞って、汗をかいてまとめさせていただきました。是非御参照していただければと思います。
 私からは以上です。何かありますか。

2.質疑応答

(問)フジテレビの羽山です。
 今日、小沢前幹事長が鳩山グループの会合に出席するなど、特に代表選について言及はしていなかったということなんですけれども、ただ、出馬する意向を、周辺にそういうことを漏らしているということなんですが、これについて大臣の受け止めをお願いできればと思います。
(答)なかなか政治の世界というのはいろいろな情報が飛び交います。皆様方のほうが御案内だとは思いますけれども、御本人が明言しないことに対してコメントするのは憶測を呼びますのでやめたいと思います。
(問)フリーランスの小川裕夫と申します。
 ちょっとお伺いしたいんですけれども、こちらの行政刷新ということなんですが、最近、地方自治体なんかでも指定管理者制度という制度がありまして、今導入して行政刷新を図っているところなんですが、最近なんですけれども、地方自治体が指定管理者制度を導入したことによって事故が結構多くなっているということで、民間事業者に指定管理者を任せると行政の管理責任なんかがあいまいになるということで、最近なんかは地方自治体が指定管理者制度をやめるという方向にもなっているんですが、そういったことに対して行政刷新とどういったバランスをとるのかというのをちょっと大臣のほうからお伺いできればと思うんですが。
(答)自治体が行っていることに対して国が口を挟むべきではないというのは大原則だと思っています。指定管理者制度においても、極めて成功している事例もありますし、今、小川さんがおっしゃったように残念ながらなかなかうまくいっていない、そのうまくいっていない理由は、やはりそれぞれの自治体でひも解いていただいて、何が原因なのかというものをそれぞれ分析していただいて、指定管理者制度そのものの問題なのかどうなのかはそこから初めて見直していくのかなと思っております。
 私の所掌の中では、PFIも含めて新しい形で公共が管理をする、でも民間に市場を解放するという形、これは前原国土交通大臣も極めて前向きに取り組んでくださっておりますけれども、いろいろ発展していって、今までなかなかうまくいかなかったものをいいものに変えていくというのが行政刷新だと思っています。
(問)キャリアブレインの敦賀と申しますが、再仕分けについてお伺いしたいんですけれども、既に対象となっている診療報酬について、なかなか仕分けが難しいと思うんですけれども、やはり分科会の議論を経て診療報酬のほうも対象にしていくという、その点について大臣のお考えはいかがですか。
(答)診療報酬は仕分けにはなかなか難しいんではないですか。それよりもその実施主体である診療報酬支払基金であるとか、あるいは医療の今の制度そのものも含めた、今、厚生労働省のほうで抜本改革も長妻大臣のもとで進めているというふうにも聞いていますので、そこにどういう形で行政刷新が一緒にやっていけるのかは、ごめんなさい、今まで考えたことがありません。
(問)診療報酬の配分がかつて仕分け対象だったんですけれども、再仕分けの中でまた対象にするのかどうか。
(答)現段階でどの事業を対象にするのか、特に6チーム、分けさせていただいて、厚生労働のチームは菊田真紀子主査のもとで進めていきますが、まさに来週からヒアリングが始まっていくところで、現地調査も始まっていく。9月末までにその経過を見ながら再仕分けの需要が高い、国民の皆様方から是非これは仕分けていただきたい、これまでの仕分けの結果を反映されていないと判断された場合には当然俎上に上がってくると思います。
(問)くだらない質問ですみません。今日、大臣のお召し物がいつもと違って黒いんですけれども、これはクールビズだというふうに受け止めてよろしいんでしょうか。
(答)今日は気分の問題です。
(問)医薬経済社の槇ヶ垰(まきがたお)と申します。よろしくお願いします。
 規制・制度改革に関する分科会、こちらのメンバーを総入替えするというお話でしたがそちらの人選はもう済んでいるんでしょうか。
(答)一部メディアに情報が先走って報道されていましたが、あれは間違っています。総入替えというか、大臣も替わったことですし、第2クールに入りましたので、新しい方たちになるべく多く入っていただきたいというのが私の思いで、基本ゼロベースで見直しをしておりますけれども、やはり第1クールと継続性のあるテーマも引き続き取り扱っていきますので、そこの意味での適任者にはもう一度お願いをすることになると思いますが、今まさに人選作業は大臣、副大臣ともに精査しているところです。
(問)では、総入替えというわけでは必ずしもないと。
(答)総入替えという表現は正しくないと思います。
(問)NHKの徳丸です。
 また小沢前幹事長の話に戻るんですけれども、会合でいろいろな議員の人が、何人か出てきて、挙党体制を築ける人を是非代表にという意見が幾つか出たんですけれども、菅さんは代表選に出るときに小沢さんには静かにしていてもらいたいという発言が過去にあったと思うんですけれども、脱小沢、親小沢ということをめぐって、その背景に挙党体制を築くということが出てきていると思うんですけれども、この一連の流れというのはどのように見ていらっしゃいますか。
(答)前提として、脱小沢、親小沢で報道しているのはメディアの皆様方の論調ですので、その発想は私にはありません。その意味で挙党体制というのは当然のことだと思います。
(問)日経新聞の原田です。
 ちょっと違う質問なんですけれども、日本ではまだ女性の総理大臣というのが誕生していないと思うんですが、イギリスやオーストラリアでは既に誕生していると。これは日本で女性の総理大臣が誕生しないことについて何か原因を探ると、例えば政治風土とか、あるいは政治の制度とかに何かそういうふうな原因が、もしくはこういうことを変えれば女性の総理が誕生しやすくなるみたいなことを具体的に、例えば女性の国会議員の方が育休を取りやすくなるとか、そういう制度も含めて、何か日ごろ感じていらっしゃることがあれば教えていただきたいんですが。
(答)男性でも女性でも、優秀な人はトップになるべきだと私は思っています。その部分で、これまで女性総理が誕生してこなかったことについては、是非これまで政権を担っていた政党に取材をしていただければと思っています。
(問)政権交代があって民主党政権になって、男女分け隔てなく政治家も活躍できるような環境になってきていると思うんですが、今後何年以内に女性の総理が誕生するというふうな、これは直感で結構なんですけれども、よろしくお願いします。
(答)秋以降、今の総理かどうかという微妙なときにそういう質問も難しいんですけれども、直感はなかなか難しいですね。ただ、民主党になってやはり新しく変わったと思っていただける中に、女性閣僚がもっと出てきてもいいと思っていますし、当然女性総理を目指す人も、なっていただく方も出ていただける、そういう政党だと私は思っています。
(問)読売新聞の森藤と申します。
 先ほど挙党体制というのは当然のことだと思うというふうに御発言されたんですけれども、小沢前幹事長を党の要職なりで起用すべきだという声も党内にはあると思うんですけれども、政治とカネの問題をいまだに解決されていない中で、小沢前幹事長を党なり閣僚なりの形で要職に起用するということも十分検討すべきだというふうにお考えでしょうか。
(答)すべての選択肢を代表選が始まる前に否定しては絶対いけないと思います。代表選でみんなで堂々と戦って、終わったらノーサイド。そこから先はいろいろな意味でゼロベースで適材適所の方が就かれるのが最も力強い形になるんだと思います。
(問)たびたびすみません、NHKの徳丸です。
 政権交代時からクリーンな透明性の高い政治を目指してきた民主党がこのタイミングで政治とカネの問題がいまだ払拭されない小沢さんを担ごうとしている、そういう議員の方がいらっしゃる、声が結構出てきている、そういう動きについてはどのように思われていますでしょうか。
(答)前提として、政治とカネの問題は推定無罪だと私は思っておりますので、ただ、国民の皆様方から御懸念を抱かれているとするのであれば、それに対して抱かれた対象の政治家の方はしっかりと説明責任を果たす必要があると思っています。そのことを考えたときに、小沢さんを推したいという方が出てくることは別に私は全然不思議ではないと思います。

(以上)