枝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年5月25日

(平成22年5月25日(火) 8:56~9:03  於:第4合同庁舎642会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日の閣議ですが、私のほうから閣議後の懇談会で、行政事業レビューについて一言発言をいたしました。
 事業仕分け第2弾は本日まででございますが、明日から行政事業レビューの公開プロセスが、経産省を皮切りにスタートいたします。事業仕分けの内生化・定常化として、非常に重要な取組であるということで、各府省において十分な準備と、それから特に外部有識者の皆さんに対する情報提供や的確な論点の提示などをお願いしたいということで、閣僚懇談会で申し上げたところでございます。
 今日までの事業仕分けも一定の意義あるものでございますが、同時に各府省内において、定常的に外部の目線で個別の具体的事業をチェックしていくという行政事業レビューは、中長期的に見れば事業仕分け以上に重要な取組でありますので、各府省においてしっかりとした取組をお願いしたというところでございます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)公益法人の事業仕分けは、これまで3日間でかなりその事業、業務の見直しについてさまざまな結論が出されているんですけれども、その中で例えば宝くじ関連法人のように、所管の大臣、省庁との協議が今後必要になってくるものについては、今後どのようなプロセスを経て見直しの実現につなげていきたいとお考えでしょうか。
(答)一般的には、これまでの事業仕分けもそうですが、事業仕分けで出された指摘に基づいて、これからですと本年度予算の執行、特に調達等についてはですね。それから、来年度向け予算の概算要求ということに向けて対応していただくことについては、特段の、個別にということよりも、行政刷新会議、さらにはそれを閣議、閣僚懇で御報告をして、共通認識を持っていただきますので、特段の対応は必要ないかというふうに思っておりますが、今御指摘いただいた宝くじ関連などについては、今日も短い時間ですが、総務大臣とも話をいたしまして、天下り問題等、問題意識のかなりの部分を共有しているというふうに思っておりますので、あそこで指摘をされた、発行認可の停止というようなことにならないように、しっかりとした取組をお互いやっていきましょうというようなお話をいたしましたが、幾つかの点については、今のように担当大臣等に仕分けで示された結論だけでは十分に趣旨、真意が伝わらない部分があると思いますので、そういったことが必要なものについては、それ以外についても担当大臣あるいは副大臣、政務官等から各省の政務三役に趣旨、真意と、私どもの立場からのこういう対応してくださいという要請と御相談はしていきたいと思っています。そんなに多くはないと思います。
(問)追加で、原口さんと少し今日短い時間で話されて、差し支えない範囲で原口さんからどういう反応があって、これからどうしていこうという話を、もう少しちょっと具体性があれば。
(答)今申し上げたのが大体すべてです。指摘された話の問題意識とか天下りの問題についての問題意識は共有しておりますが、だからといって、直ちに発行認可を止めるという話ではないですよと私のほうから申し上げて、しっかりと改善がなされるように、ここは総務大臣に御苦労いただかなきゃいけないわけですが、是非お願いします、こちらも御協力しますのでと、こんな話です。
(問)関連で、事業仕分けの中で、今回、国費が投入されていない公益法人に対しても、剰余金を国に寄附すべきだという判定も出たと思うんですけれども、こういった判定に関して、どう民間の公益法人に対して強制力を持たせていくのか、実効性を持たせていくのかというのをお伺いしたいんですけれども。
(答)法的な強制力をどこまで持たせられるかというのは、これから検討しなきゃいけないというふうに思っていますが、公益法人それぞれ、民間法人であると同時に公益の目的のための法人でありますから、仕分けで指摘された指摘が合理的なものであるならば、当然従っていただけるものだというふうに思っています。
(問)具体的にはどういった手順を踏んで、そういうふうに進めていこうとお考えですか。
(答)基本的には、現時点における監督官庁である各府省から要請をしていただくということに、一義的にはまずなると思います。その上で、何らかの法的な措置が必要かどうかは、これから検討したいと思いますが、趣旨からすれば、指摘に応じて任意で国庫に納めていただくというのが、本来、本当に公益法人であるならば応じていただけるものと思っています。
(問)毎回ちょっと所管外で恐縮です。普天間の移設問題なんですけれども、先日、鳩山総理が沖縄県に名護市へのキャンプ・シュワブ沿岸部への移設案を提示したことの受け止めと、今日、福島大臣が社民党の党首として沖縄を訪問して知事等と会談されるようなんですが、こうした動きについての受け止めの2点お願いいたします。
(答)特に沖縄の皆さんの御期待に十分にこたえられている状況になっていないことは、閣僚の一員として私も大変遺憾に思っておりますが、沖縄の負担を最大限軽減するべく、この間、努力もしてきているところでございますし、更に一層努力をするという総理の思いを丁寧に、粘り強くお伝えをしていって、沖縄の皆さんのお気持ちも十分理解できますが、何とか御理解をいただきたいというのが私の思いであります。
 後者については、鳩山内閣の閣僚としての立場と、連立政権を構成する党の党首という立場と、両面お持ちになっておられることは御苦労が多いなと同情いたします。

(以上)