枝野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年3月12日

(平成22年3月12日(金) 8:44~8:49  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 私の方からまず、今日、独占禁止法の一部改正案、閣議決定されました。私、公正取引委員会も担当しておりますが、これは民主党の従来からの方針を踏まえて、それから昨年の6月の改正のときの附則を踏まえて、審判制度を廃止して、公正取引委員会が行う処分と、それから裁判所における司法手続というのをきちんと整理しようという趣旨でございます。今国会での成立を目指して、経済の基盤となる公正な競争環境の整備に係る問題でございますので、経済状況をにらんでも大変重要であると思っておりますので、しっかりと国会審議に臨んでいきたいというふうに思っております。
 それから、今日の閣議後の閣僚懇談会で、総理からも昨日の行政刷新会議の結論を踏まえた事業仕分けと行政事業レビューについてお話をいただきました。それを受けて私の方からお手元に配付のとおり、それぞれの実施とその御協力のお願いをいたしたところでございます。
 それからもう一つ配付していると思いますが、要するに年度末の予算の使い切りの悪習でございますが、ハトミミ「職員の声」にその問題点が寄せられて、もう既に2月4日の副大臣会議で大島副大臣から各省にこうしたことのないようにという要請をしておりますが、その後も徹底していないのではないかという声がハトミミの方に寄せられております。そのことの真偽は確認できませんが、そうした声もありましたことから、今度は閣僚懇の方で私の方から申し上げるとともに、各課室長レベルまでしっかりと紙をおろして、このことを徹底したいということを申し上げました。これに対しては、財務大臣のほうからも年度をまたいで残ったお金、繰り越せる手続を簡素化しているので、各省ともそれを活かしてもらいたいというような御発言もいただきました。
 もう一点だけ。ハトミミ「職員の声」は、今回のもそうですが、タイムリーに、全件、政務三役チェックをいたしておりますので、余りこういうことはないほうがいいと思うんですが、現場から寄せていただければ、臨機応変、タイムリーに職員の皆さんの声を踏まえた対応ができるというふうに思っておりますので、ますます声を寄せていただければと思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)先ほど、事業仕分けと行政事業レビューについて、鳩山総理からお話があったと、具体的にどのようなお話があったんでしょうか。
(答)いや、昨日こう決まったのでよろしくということでございます。特に、この政権にとって大変大きな使命が行政刷新にあるので、ぜひよろしくということでございます。
(問)予算の使い切りの枝野さんの発言で、使い残し額につき、予算減額に直結させることのないようにという、使い残しがあっても次年度の予算は減らさないという意味合いでいいんですか。
(答)そうですね。使い残しがあると、ほぼ自動的にその分切られるみたいな思い込みというか、もしかしたらかつてはそういう例があったのかもしれませんが、使い残しの事情とかにもよりますから、使い残しているから自動的に切るみたいな話はありませんよと。一種、本来は当然のことだと思うんですが、そこをしっかりと設定をしたいということで、財務大臣も同じ思いだというニュアンスで受けとめています。
(問)昨日、鳩山総理にもぶら下がりでお聞きしているんですけれども、政権発足から半年という節目を迎えようとしているんですけれども、枝野さんの場合は党の立場としてと、また閣僚の立場としてそれぞれ見ていらっしゃると思うんですけれども、半年振り返って改めて感じるところについてお聞かせ願えますでしょうか。
(答)政権交代前から、政権を代えてこの国の政治行政を変えるのは大変困難な道を歩んでいかなければならないというふうには思っておりました。思ったとおり、いろいろな困難に直面していますけれども、少なくとも後退することなく前に進んでいるという実感を持っていますので、半年という区切りということでいえば、さらにギアをもう一段加速をさせなきゃいけないのかなというふうに思っています。

(以上)