川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月27日

(平成22年8月27日(金) 12:18~12:30  於:文部科学省 記者会見室)

1.発言要旨

 今日の閣議で、ひとつは、文化審議会の文化功労者選考分科会の委員を、9月1日付けで10名発令することを閣議口頭了解をしていただきました。それと、閣議の後開かれました宇宙開発戦略本部で、宇宙分野の様々な課題に対する政府全体としての方針が、概算要求に先立って、当面の宇宙政策の推進についてということで決定をされました。我が省の関連でいいますと、小型個体ロケット、衛星による地球観測、準天頂衛星の開発等々の宇宙利用の推進、それから宇宙外交で言いますと、国際宇宙ステーションの平成28年以降の延長、日本初の宇宙システムのパッケージによる海外展開等の宇宙外交の推進、「はやぶさ」の後継機開発など、それぞれにおいて推進する、あるいは取り組む等々の方針が決定をされました。また、準天頂衛星については、一基目は近々打ち上げられますが、2基目以降についてどうするかのプロジェクトチームを立ち上げることも決まりました。こういうことを踏まえて、概算要求をして参りたいと思っております。私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)民主党代表選に関連してなんですけれども、小沢氏が出馬の意向を示して、一騎打ちの様相となっております。大臣の受け止めと、またどちらを支持されるのか、お考えがあればお聞かせください。
(答)かねがね、この場は文部科学大臣の会見なので、代表選挙は民主党という党にとっての、2年に一度巡ってくるものでありますから、それはここで、これの中身についてのことをコメントする立場にはないと基本的には思って、今日までも対応をして参りました。小沢前幹事長が出馬されるという報道は承知をしておりますが、具体的には1日に受付でありますから、それまではこう着したままだろうと思っています。党員サポーターを巻き込んだ代表選挙が、今決められた制度でやられるのは初めてであります。これから先の話は大臣の発言ではございませんので、御承知おきをいただきたいんですが、あの制度は私が総務局長か、総務委員長か、何をしていたのかは定かではありませんが、私が中心となって作った、取りまとめた代表選挙制度であります。そういう意味では、初めて実施されるのかという感慨は持っております。あと、代表選挙は、これは事実上の総理を選ぶことになるわけですから、そういう意味では、立候補され選挙が行われるのであれば、総理として、こういうふうにこの国をやっていくんだという政策論争をしっかりやられる選挙になるだろうと思っております。個々の候補者についてのことは、申し上げる立場にありません。以上です。
(問)代表選のからみですが、今、個々の候補者について申し上げるつもりはないというお話でしたが、9月14日まで大臣が大臣のままなので、どこかのタイミングで明らかにされる考えがあるのかないのかを教えてください。
(答)まだ、どなたが出られるかは確定していないので、今の段階では何ともわかりません。ただ、投票前か後かは別にして、終わってしまった段階で私は誰に入れたかは申し上げるつもりで、終わった時点までにというか、終わった時点ではいずれかの時点で言っていたか、終わった時に言うかは別にして、最後まで誰に入れたか謎であったということではないということは、今までそう対応してきました。
(問)政策コンテストについて伺います。先日、その在り方については検討が必要だということをおっしゃっていたんですが、もう概算要求の最後の方になりましたが、それについて総理は今日何かおっしゃっておりましたでしょうか。
(答)今日は、閣議、閣僚懇、それからインフルエンザ対策本部、、先程申し上げた宇宙開発戦略本部、ここまでは総理出席だったんですが、その後、総理はご出席じゃなかったんですが、予算に関する意見交換というフリーディスカッションの場がありました。これは、私が閣僚懇談会で、コンテストとかいろいろ言われているんだけれども、中身もまだよく分からないけれども、是非とも閣僚で意見交換する場を持ってほしいというお願いを受けて、官房長官からやりますと言われました。川端の提案を受けてやると言っていただきましたので、そういう会合が持たれたということは、大変私は有り難かったと思っています。概算要求もいよいよですが、それのコンテストの部分もこういうことを重視すべきだとか、こういうことではないかというフリーの意見交換を今日はしたので、まだ中身的に何かを申し上げる場ではありませんが、意見交換はいたしました。近々、骨子か何かは出てくるのではないでしょうか。私が前申し上げたのは、そういう意見を聞いてから決めてくれと申し上げましたので、聞いていただいたということだと思っています。
(問)宇宙戦略で2点お伺いしたいと思っています。この宇宙戦略本部の紙で、特別枠を積極的に活用とあるんですけれども、はやぶさとかHTV-Rとか、宇宙のことで文科省の案件がいっぱいあるんですが、こういう宇宙関連の案件は特別枠で文科省として予算要求するのかという点と、ISSの延長問題について、文科省としては延長を基本的に要請していたかと思うんですが、今回のこの決定で、政府としてもISSは延長するということを決定したという理解でよろしいんでしょうか。
(答)何をどう特別枠とか一般枠とかでするかは、まだ決まっておりませんので、そこは今この場でお答えするのは御容赦いただきたい。取り組むということを、予算を要求するということをは基本的には思っていますが、どういうやり方をするのかはちょっと御容赦いただきたいと思います。それと今日決定された「当面の宇宙政策の推進について」という中で申し上げますと、「国際宇宙ステーション(ISS)計画 国際協力プロジェクトであるISS計画に関しては、平成32年までのISS計画延長という米国の提案に対して、我が国としての取組方針を定めることが必要になっている。我が国としては、平成28年以降もISS計画に参加していくことを基本とし、今後、我が国の産業の振興なども考慮しつつ、各国との調整など必要な取組を推進する。また、将来、諸外国とのパートナーシップを強化できるよう、宇宙ステーション補給機、いわゆるHTVですね、への回収機能付加を始めとした、有人技術基盤の向上につながる取組を推進する。」というのが書いてあることでありまして、基本的にはアメリカがやるということを踏まえて、28年以降も参加していくことを基本とするけれども、どういう関わり方をするのかはいろいろな観点から検討していきましょうと。それと同時に、結果的にはソユーズとHTVだけが輸送機になるので、戻ってこられるような、今全部は帰って来られませんから、ということも強化するようなことが、将来の有人技術基盤にもつながるということも視野に入れてやっていくべきだということが決まったという意味では、基本的には正に28年以降も参加していくということを基本とするという意味では、受け止めようですけれども、基本的にはやるということを決めたということと、私は思っています。
(問)関連ですけれども、これはそうすると、特別枠で出した場合には最優先で実行される、予算に盛り込まれるべき諸項目であるというふうに考えてよろしいでしょうか。
(答)特別枠云々というのは何とも申し上げられないんですが、今日のこれの意義は、正に国の基本的な方針として、宇宙開発の戦略本部という総理の下の本部が、正に概算要求をする前に大きな方針を決めたと。だから、それに基づいて各関係府省が、それぞれの予算を、どういう形で要求するかは別として、一定の大きな各個別の項目についての整理が決定されたわけですから、それに基づいてやるというのは、本部決定に基づくという意味での重さは当然発生しているという認識です。
(問)代表選に戻ってしまうんですけれども、代表選で小沢さんが出馬されることになりまして、代表選の結果によっては党が割れるのではないかという御意見もあるんですけれど、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)代表選挙の結果で、どうして党が割れるという議論があるのかは、私はよく分かりません。よくじゃなく、分かりません。
(問)菅さんと小沢さんが出馬を事実上表明したわけですけれども、第三の人物が出馬表明をすることは好ましいと思いますか。
(答)いや、好ましいとか、好ましくないとかいうコメントはありません。20人揃えれば、出る資格があるというだけの話ですから。

(以上)