川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年6月15日

(平成22年6月15日(火) 9:49~9:54  於:参・本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

今日の閣議で科学技術白書を出しました。それと、「はやぶさ」は本当に皆さんの御支援と技術陣の大変な努力の中で、無事にオペレーションをしっかりと完遂して、回収もできたということでありますので、中に、さて何が入っているのか楽しみでありますけれども、これまでの協力に感謝しております。引き続きしっかりやってもらいたいというふうに思っています。昨日JAXAがギネス申請をしたとの報告を受けました。

2.質疑応答

(問)昨日、相撲協会が調査の進捗状況について報告に来ました。来省した後で琴光喜関が野球賭博への関与を認めたことが判明するなど、いまだ協会の対応には不手際が目立ちます。これに関して、今日も文科省は再報告を求めていますけれども、現状での受け止めをお願いいたします。
(答)一連のガバナンスといいますか、統治能力がしっかりしていない。調査を誰がしているのかということ、それと情報が共有されていない、そして公開の基準が極めて曖昧である。そういう状況の下での適切な対処は望めないと私は思っています。そういう意味で、まずは、しっかりと、組織的に一体となって、こういう事態を招いたことへの調査も含めて対応をしていただきたい。今日、臨時の理事会が開かれるようでありますので、協会として全体でどう取り組んでいくのか、そして情報の公開、管理を含めてどうするのか、そして事実関係をしっかり把握して、その後で、これからの再発防止と処分ということになるんだというふうに思いますが、その過程の中で、多分警察の事情聴取も再度開かれると思います。この状況も見据えながらということになりますが、順序立て、系統立てて、真しにオープンに物事に対応していただきたいと思っておりますし、そう指導していきたいと思います。
(問)「はやぶさ」の後継機ですけれども、事業仕分けで対象になって予算が少し減ったんですけれども、今回の帰還を受けて、こうした予算の削減方針を見直していくようなお考えというのは今の段階でありますか。
(答)削減方針といいますかね、7年行っていたわけですけれども、そういう惑星探査を含めてですね、トータルで「はやぶさ」分を減らすということではなかったんですが、トータルとして、特に「はやぶさ」の結果を見ながら来年度は考えようということでありましたので、非常に大きな成果を上げたということで、今年の予算は、行っている途中でオペレーションとしてどうなるんだろうかという若干不安があったという部分で、ちょっと「ため」を作ったという予算だったと私は認識しています。この結果を含めて、そして、やはり非常に大きな技術的な成果を上げたのと同時に、国民的にも非常に大きな効果もあったということで、しっかりとそれを踏まえて考えたいと思っています。
(問)琴光喜には、おそらく引退あるいは解雇といった強い処分が必要になるのかなと思うんですけれども、大臣はどういうふうに考えていますか。
(答)これは、文部科学省に処分権があるわけではありませんから、先ほど申し上げたように、大変長い歴史と伝統の中でやってきた大相撲がですね、非常に危機にさらされているときに、先ほど言いましたようなガバナンスを含めて対応をしっかりやることによって再スタートするという、瀬戸際に来ているんだと私は思いますので、その中で協会自ら判断されることだと思います。
(問)菅内閣の支持率が軒並み上昇しているというふうに伝えられています。なぜ上昇しているというふうにお考えでしょうか。
(答)やっぱり、基本的には、政権交代をして世の中が変わってきていると、予算の使い道も使い方も。そのことに関しては評価と期待をしていただいたけれども、残念ながら、鳩山内閣のときにはいろんな部分で御不信を買ったという部分が、もう一度期待してチャンスをあげようと言っていただいていることかなというふうに、私なりに受け止めています。
(問)ワールドカップ日本代表が勝ちましたけれども、一言お願いします。
(答)本当によく頑張って勝ってくれました。いろいろなプレッシャーはあったと思うんですけれども、素晴らしいサッカーをしてくれたので喜んでいます。

(以上)