川端内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年4月9日

(平成22年4月9日(金) 08:44~08:51  於:衆・本会議場中庭側廊下)

1.発言要旨

今日は閣議でですね、原子力白書を、科学技術政策担当として閣議で出させていただきました。

2.質疑応答

(問)昨日、鹿児島県の小学校で、天窓から児童が落ちて重傷を負う事故があったんですけれども、2008年に杉並区で同じような事故が起きて、それを受けて、学校の整備指針などが改定されて対策が取られてきたと思うんですけれども、また起きてしまったということの所感と、再発防止策についてお考えでしたらお伺いいたします。併せて、また調査をするお考え等があるのかどうかもお願いいたします。
(答)起きてはいけない事故が起こったことは極めて遺憾なことであって、まずは、怪我をされた児童が一日も早く回復していただきたいなと思っております。そして、御指摘のように、以前にもありました。それで、ソフト面とハード面で、屋上だけに限らずに安全を確保するようにということで、こういうパンフレットも作ってですね、「屋上は」ということで、例えば柵を作るということと、屋上には基本的には上がらないように、上がるときは注意しなさいということで周知徹底をしていたつもりだったんですが、こういう事故が起きてしまった。そして、基本的には類似の事故であるということで、一つは、我々がこういうことをきちんとやってくださいというお願いの部分ができていたのか、できていなかったのか、そこの事実関係をしっかり調べるようにということを、今、お願いをしています。そして、こういうふうにお願いをしても守られないということで、多分ですね、これはこっそり上がったんではなくて、授業で、「上から見た街の風景」みたいなことをしていたようですので、授業でのそういう管理部分、ハードもソフトも、やはり不備があったという意味では、お願いをしていても、周知徹底に問題があるということをどうクリアするのかということが大きな課題であろうと、今の時点では思っています。今の段階では、まずは、実態としてどういう状況で、どうであったのか、そして、今まで我々が周知徹底を図るようにという対策が、どの部分で守られていなかったのかを、詳細に今、実態を把握している段階ですので、それを受けて対応していきたいと思っています。
(問)今のお話は、全国調査みたいな感じになるんでしょうか。
(答)起こったことの検証がまず第一段階で、それを踏まえて、対策としては、今考えられていることは全部書いてあるものがあって、それが守られないということをどうするかというのが多分一番の問題なので、これを改めて守りなさいねと言うのは最低限要ることなんですが、現場の先生までどういう形で周知徹底というのをやるべきかが、一番の課題だと思います。やはり、ある程度時間がたつと風化していくみたいな、若干ルーズになるみたいな部分がありますので、そういう児童の安全確保というのは、この前の虐待の問題でもそうですが、やるべきことの手順とかがいっぱいあって、やはりそこへの感度が悪いみたいな。私は工場の現場にいましたから、別の意味の「KY」という言葉がありまして、「危険予知」という、これをしたら危ないぞということで、やっぱり安全意識の徹底というのは毎日のようにやらないと徹底できないというのは私の経験でありますので、その部分が、やっぱりちょっと足りないのではないかということで言うと、全国的に当然ながら点検と徹底は必要だと思っています。そのためにも、何が弱かったのかという、まずは事実を把握したいと思います。
(問)平沼さんを代表とする新党の話ですけれども、名前が「たちあがれ日本」、メンバーの平均年齢が69歳を超えているということで新しいと言えるかどうかという意見もあるんですけれども、それに対する受止めとですね、あと、地方自治体の首長や首長経験者が、また新たに新党を立ち上げようという動きもありますが、それについてはどういうふうにお考えでしょうか。
(答)前回の会見でも申し上げたように、政治家が自分の所属する党をどうするかということ自体は、正に政治生命がかかった大変大きな問題ですから、それぞれに、外で分かること以外にもいろんなことがあるんだと思いますので、正に御本人たちの決断であり、それはトータルとして国民の審判を受けることになるんだというふうに思っていますから、そのことをどうこうというコメントはありません。やはり、今政権を渡していただいて7か月という中で、我々も、そういう動きがあることを通じて、我々の、内閣として、あるいは政党としての行動も、しっかり期待に応えられるようにやらないといけないということは感じます。
(問)高校無償化の朝鮮学校のからみで、専門家による検討の場ということでしたが、その後どうなっていますでしょうか。
(答)今、内々の準備を、検討を始めているという段階です。
(問)設置の時期なんかは。
(答)まだ、要するにこういう分野の人の、これぐらいの規模でやろうかということを、今検討しているところです。

(以上)