中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年8月3日

(平成22年8月3日(火) 8:40~8:50  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。すみません、予算委員会が始まりますので大至急やります。
 一般案件、国会提出案件、政令、人事等々、決まりました。
 雑談の中でも何もありませんし、閣僚懇でも、だれも発言はありませんでした。
 僕の机の上に毎日新聞さんが置いてあって、「首相平身低頭」という題だったみたいに覚えていますが、総理が入ってきて座られて、「そんなに頭下げてたかな」と言っておりました。みんな、普段から想像できなかったからだとかと言って冷やかしておりましたが、謙虚な御答弁、落ち着いた御答弁だったんじゃないかと思っております。
 私から見ると、与党が昨日、谷垣さんが言われた防災、災害対策とか、あるいは外務大臣で言えば、中国大使を民間人にしたとか、この1カ月ぐらいの間で与党がいろんなことを行ってきているわけですね。それらについて、与党として質問してほしかったなと、ちょっとそういうところは、まだ与党慣れしていないかなと思いながら、昨日の質疑を聞いておりました。
 それからもう一つ発表は、昨日谷垣さんの質疑のときにも申し上げたのですが、協議中でありました被災者生活再建支援制度、これについて、今回、全国で住宅がまだ最終ではありませんが、39軒ぐらい全壊をいたしております。これらについて、本来なら広島県の庄原市だけが10軒以上ということで、支給対象という、法律の適用対象になるシステムになっておりますが、それでは同じ災害、同じ県等でですね、被害に遭われた方々はおかしいとお感じになるだろうと、また、高齢化が進む中で、地方自治体はもちろん御支援をされるでしょうが、もちろん、国も法の範囲の中でできる限りお手伝いをするべきであると主張しまして、財務省と一週間に及ぶ交渉を私もし、事務方もしてまいりました。
 結果、全世帯の大体、全壊したお家の67~8%の住宅にこの法律を適用するということで合意に達したところでございます。大至急、政令改正に取り組んで、住宅再建にお役立てをいただきたいと考えています。
 お見舞い金が100万と、住宅を建てる支援金が200万、こういうことでございます。なお、全国知事会ともこの点で協議をしなければなりませんので、この協議を終えてスタートをしたいと、こう考えているところであります。知事会には積立金があるものですから、その積立金を利用して使っていただくということで、同時並行的でなければなりません。その上に、地元の市町村の応援があると、こういう形でやっております。
 なお、激甚につきましては、農業、農地ということについては、かなり数字が積み上がっておりますが、公共物、公共の道路、河川等につきましては、今、集約中でございます。集約でき次第、昨日も答弁しましたように、何か新しい発想を持ち込まないとお手伝いができなくなると、こう考えて心配しております。これらの点も、事務方に理論武装やらお願いをしているところでございます。
 この集中的、ゲリラ的豪雨で被害に遭われるところは猛烈な被害だけれども、ごく一部なんですね、ごく一部。わっと広い範囲で地域全体で被害を被ったなら、激甚になるんですが、ごく一部なのものですから、その地域は壊滅なんだけれども、市町村全体で見れば、激甚の指定に達しない。これからもこういう豪雨が続く。そうしたら、今の激甚の指定の要件というのは現実に合わない、ここら辺を御議論いただいて、そして私どもは働きかけて直していきたいと考えています。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 防災のことに関して3点お伺いしたいのですけれども、まず1点目に、政令改正はまだということでよろしいでしょうか。
(答)これからやります。
(問)2点目ですが、67~8%の全壊家屋が救済されるということですけれども、その基準についてご説明いただければ。
(答)また、きちっとペーパーでも出すだろうと思いますが、財務省は、1軒だけという地域が幾つかあるんですが、これをお救いするという合理的説明がつかないというんです、今の法律の枠組みからいくと。僕は一緒じゃないかと言うんだけれども。財務省には、君らが合理的説明の中で財政運用をやっておるなら、どうして今日みたいな膨大な借金が積み重なるのか理由を説明せよ、というようなことまで言いましたが。今の仕組みの中で、どんなことがあっても最悪、最低でいけるのは5世帯以上なんですね。それも幾つかの要件があって、それを1に下げるのは到底できない、これが理屈でございます。したがって2以上ということになった。そこへ人口枠、今までは10万以上だったんですが、それを緩めた上でもまだ救えない所が出てくる、北九州の何という所かな。
(問)最後の質問ですが、その救済の対象となるのは今回の豪雨災害だけなのか、それとも、これから発生する災害に関しても……
(答)これから豪雨が日本中を襲ったときに、どこかで庄原みたいな地域が出て、そして今回の山口の山陽小野田という地域がご指定なさったわけですね。2県あったから全国でいくと、こういう発想でやったわけでございます。
 この次も1県だけ、1カ所だけというとちょっと難しいかもしれません。地方にお願いする、それを特交でお願いするということになるんだと思うんですがね。財務省は始めから特交でお手伝いすればいいじゃないかと言ったんですが、特交だといつですかと言ったら、来年3月ですかと。それから、お貰いになった方は、国は何もしてくれないんだなとお思いになる。国も県も地方自治体も、みんなで頑張ってくれという意味で早目にお金を出してくる。こういうことで、少しの件数でしたが頑張ったところです。

(以上)