中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年7月6日

(平成22年7月6日(火) 10:49~11:07  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議が開かれました。一般案件、公布、政令、人事、配布、いろいろ決定をしたわけですが、警察関係でいえば、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令の一部を改正する政令、いわゆる偽装ラブホテルの取り締まり強化、それから出会い系喫茶、これを風営法の対象にしていく等の政令でありまして、かなりの時間をかけて議論が行われて、来年1月から施行しようとするものであります。
 終わりましてから、総務大臣、外務大臣、それぞれ閣議の御発言がございました。
 また、行革担当大臣からも、公共サービス改革基本方針の一部の変更についてということで御発言があったところでございます。さすがに選挙であちこち応援に行っておられて、随分声がかれているなという感じで聞いておりました。
 この公共サービスの改革に関する基本方針の変更等について、防衛大臣あるいは文科大臣等から、政務三役に上がってくるのが遅いと、そういう日程でやりくりされるということについてという議論がございまして、外務大臣からも一般論として時々そういうことがあるというような話で、官房長官がこれを引き取って、十分政務三役等で議論ができる日程というものを考えていきたいし、それぞれの役所の中でもお考えをいただきたいと、こういう話があったところでございます。
 なお、政調会長のほうからは、予算編制について少し記事が出ておったけれどもということで発言があったところでございます。
 原口総務大臣からは、今回の郵政の郵便物の停滞について、これは前政権のときに無理して日通とくっつけた、この欠陥が準備不足を伴って表れたものだと。しかし、今日、郵政の社長を呼んで厳重に注意すると、こういう報告がありました。
 それを終えて、第9回の口蹄疫対策本部が開かれました。総理からは、更に厳重なる警戒、注意、そして対策をというお話がございました後、農水大臣から宮崎、鹿児島への出張結果を含めて報告のあったところでございます。都城は2日、日向地区は3日、西都市は今日、移動搬出制限が解除されたと。国富地区については7月8日の予定だと。宮崎市はこういうことでまた1件疑似患畜が出たので、更に正常性確認検査をして、何もなければ7月27日に移動制限の解除と、こういうことになる。こういったことを含めて報告がございました。この他、経産省や国交省、それぞれの役所から宮崎、鹿児島の景気対策等について、いろいろと報告や提言があって終わったところでございます。
 以上、閣議と口蹄疫対策本部の報告ですが、私から昨日、相撲協会の代行が、村山さん以下、伊藤座長を含めまして、協会の琴風(尾車親方)さんや、弁護士さんが見えて、今回の事件についてお詫びやら、あるいは処分の経過、経緯等の報告はあったことは御承知のとおりでございます。
 私どもは、警察庁長官、刑事局長、組織犯罪対策部長、私と4人で対応いたしました。私から捜査中であるので、ごあいさつに来ていただくのは大変受けにくいところがあったけれども、特別の経過これありで、あえてお受けをしたと。捜査そのものはまだ過程にあって、中身も申し上げられないし、少し時間もかかるようだと。協会が2回目に行われた自主的な調査の報告も含めて御提出をいただきたい。そして同時に、大半は協力をいただいているけれども、まだ十分調査に対して協力をしていない者もおる、こういった相撲関係者に対して、捜査当局に十分な協力をするように通達を出してくれと。こういうことで村山さんから「ぜひそれはやらせます」と、こういうお話をいただき、20分ほどの会談を終わったところでございます。
 今日も朝、閣議の前に川端文科大臣と2人で、どうだということでいろいろしゃべっておりました。今日、川端さんに会われるということでございます。私のところに早く来たのは、昨日川端さんの都合が悪かっただけでございまして、取り調べ当局に先に来たということではないんだろうと、こう思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 今出た相撲の話なんですけれども、日曜日に力士19人の休場という非常に厳しい処分が出たわけですけれども、大臣からご覧になって日本相撲協会の今回の処分についてどう思われるかということと、休場力士が多い中で開かれる名古屋場所に期待することなどがあれば教えてください。
(答)処分については、協会で作られた外部委員会が下された判断ですから、私どもがとやかく言うつもりはありません。しかし、従来私が知っている処分内容から見れば、親方等に対してもかなり厳しい処分がなされていると。捜査の中身とその処分とを比べるということ、私も知りませんので、批判をすることはできないと考えています。
 それから、代行になられました村山さんとはいろいろなことで交流がございまして、大変立派な方だと日常思っておりますだけに、大役で御苦労さまだと申し上げ、こういう形で2人で会うというのは思いもよらんなという話を、昨日はしておったところでございます。
 また、野呂田芳成さんがあそこに入っておられますが、大変僕も、党は違いましたが、御厚誼をいただいた方で、秋田の御出身で、相撲もお好きで、かなり思い切ったことをずばずばと言われる方でもございます。伊藤座長は、小中学校の交通安全等の作文のコンクールやらの審査委員長やら、していただいている方でございます。それぞれ尊敬される方々がお決めになったことでありますから、それはそれで結構だと考えております。
 名古屋場所、三重県の隣でございますから、三重県の人も楽しみにしている年一回の行事。残された者で立派にやってほしいし、相撲ファンも応援を今まで以上にしてやって、盛り上げていただければと思っています。
 しかし、相撲協会全体の体質改善というのは、まだまだこれからいろんなことをやっていかなきゃならん長い道のりだろうと思っています。私は、お越しいただいた皆さんには、この捜査はかなり時間がかかると、こう申し上げておきましたので、名古屋場所さえ済んだらおしまいだとかいう一過性ではないということをにじませたつもりでございます、野球賭博に関して。そういう意味で、本当に野球賭博を通じての暴力団とのつながり、こういったものをきちっと排除してほしい、こんな思いです。
 もう一つ言いますと、琴風は私の選挙区でございます。義理のお兄さんは自民党の県会議員を最近までされておりまして、「僕の競争相手の応援ばっかり来ておったな、君は」と、そう言ったら頭をかいていましたが、こんなのはまた別話題でございます。終わりにそう言っておきました。三重ノ海さん、理事長も三重県だな、松阪だろ。隣の選挙区だけれどもね。
(問)先ほどの相撲に関する御発言の中で、調査に協力していない者がおるということが述べましたが、これは警察の捜査に協力していない者がいるという、そういう。
(答)そうですね。テレビ局に出るのは熱心だけれども、あることないことテレビでは言うわ、捜査では言語左右にして。当然自分の身を守るんでしょうから、あるんでしょうがね。しかし、この際、相撲関係者は野球賭博に関してきちっと話をしてほしい。そして、捜査が早く進むようにしてほしいと、こう思って申し上げました。
(問)今、捜査が早く進むようにと仰いましたが、昨日村山さんのほうから早く終えていただけるとありがたいといった趣旨のことを話したというふうに村山さんがおっしゃっていたんですけれども。
(答)いや、そういうニュアンスではなかった。彼も検事さんですからね、捜査の難しさというのはよくわかると思うんですね。「私、野球賭博やりました」と、こう言っていただいても、何日に幾らどこへお金を出して、そのお金がどこへ行ったかということを、証拠を持って追跡しなければなりませんから。なかなか巧妙にできているんだろうと思っています。したがって、外部委員会の調査ですが、もちろん私どもは参考にさせていただいているとは思いますが、やっぱり警察は警察で法と証拠ということで、毎日積み重ねをやっていると思います。だから、村山さんから早く何とかしろという話はなかったように思っています。
(問)選挙の話なんですけれども、選挙戦の中で総理が消費税について言及されて、一方でそれを批判するような声もあったりして、支持率が少し落ち込んできたり、なかなか厳しい状況になってきているのですが、これについてどう思いますでしょうか。
(答)前から申し上げていますように、毎日支持率のニュースが載っていますから、気にしないといえば嘘になりますが、まあまあいろいろと数字は動くものだなと思っていますし、質問、設問、あるいはどういう機会にどういう調査であったかということもあると、割り切らざるを得ません。
 今日の閣議の終了間際に、総理は、選挙であと少しになったが、自分は歴史の評価ということをいつも気にして政治をやっていると。この選挙においてもこのことを強く意識して頑張っていると。皆さんにおかれても、残り期間、ぜひ御協力をと、こういうお話がありました。消費税そのものについては、私は自分の選挙のときに次の総選挙まで消費税を上げることはないとはっきりとマニフェストにも書かれ、約束をしてまいりましたから、それはそのまま言っております。しかし、党内ではかねてからずっと税制の議論が行われ、その中で消費税についても、何も制限があったわけではありませんから、議論が行われていたことは間違いない。あえて総理がああいう形に言われたということは、政治家ですから、少し自民党さんやらに根回しも行っている筋もあるのかなと、拝察をしながら聞いていました。ただ単に超党派でと言っているわけではないんだろうとは思っていますが、それを今言うと、自民党さんらがまたおしかりになるから、余り余分なことは言いませんが、当然そういうことはあるんだろうと思っています。
 なお、1兆8,000億ほど増収になったと聞いていますし、そういうのを含めて、これから財政をどういうふうにしていくのか、どういう優先的な政策実行をやるかというのが、去年の衆議院、この参議院が済んで、民主党は落ちつきますから、ゆっくりと取り組めるだろうと、こんなことを自分では訴えています。

(以上)