中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年6月29日

(平成22年6月29日(火) 9:19~9:31  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 選挙になりまして、週1回になっております閣議が開かれました。
 その前に、障がい者制度改革推進本部というものの第2回目が開かれまして、本部に対して基本的な方向で諮問が出されたところでございます。この後、閣議に入りますまでの間に菅総理に、G8の声明の中に拉致問題をきちっと入れてくれたことに対してお礼を申し上げたところでございます。菅総理からは、「日ごろの御指導をよろしく」というお話がございました。
 閣議は、取り立てて報告すべきことはなく順調に行われております。閣僚の発言で、先ほどの障がい者の問題、あるいは有効求人倍率の発表、あるいは「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」及び「行動指針の改定」、またホームページのバリアフリー化の推進に関する調査の結果について等々、それぞれの担当大臣からお話がございました。
 ホームページのバリアフリー化につきましては、警察庁のホームページも極めて点数が低く、厳しい御指摘をいただいておりまして、「徹底的にここを直すように」と、過般、担当にお願いしますと同時に、「警察庁のホームページはかた苦しくて遅いというところも含めて考えるべきだ」ということを申し上げました。その際には、「もう40歳以上の者では到底こういうことはわからないから、若手に任せて思い切って、国民の皆さん方がアクセスしやすい、しようと思うホームページというのを考えてくれ」、こういうことを申し上げたところでございます。
 閣僚懇談会に入りまして、予算執行調査についてという財務大臣からの発言。また、男女共同参画大臣からは、女性国家公務員の採用、登用の拡大についてという話がございました。その中で、「特にこの間、男女共同参画の表彰式、パーティーで中井大臣から、「警察の女性の登用、採用が一番官公庁の中でも後れている。これを直していきたい」という挨拶があったから、ぜひここも含めてお願いする。今、I種の採用に向けてスタートしておるけれども、30%達成というものを目指してやってほしい」、こういうお話がございました。その後、官房長官からも格別に話があり、「ぜひお願いしたい」ということでございました。
 菅総理から、G8での成果について簡単な報告がございました。特に、韓国の立場を十分理解して、北朝鮮の哨戒艦の問題、拉致の問題等で十分意見が取り入れられたこと。同時にまた、ぎゃくしゃくとしていると心配されておった日米関係について、オバマ大統領とさらに関係を深化させようということで会議ができたこと等、一定の評価をいただけてありがたいと、こういうお話でありました。
 何もないというので、私から「川端さん、サッカー、報告しろ」と言いましたら、川端さんがFIFAの会長を含めて、2020年開催のアピールに行ったと。「ゲームそのものは、もう鳥肌の立つようなゲームだった」、こういう報告でございました。同時に、大相撲についても、川端さんから報告があったところでございます。
 以上が、大体、今日の閣議の状況です。

2.質疑応答

(問) 民主党のマニフェストについて1点お伺いしたいのですが、去年のマニフェストには「危機管理庁の創設」というのが入っていたのですが、今年は全然触れられていないのです。これは、設立を断念されたということなのでしょうか。
(答)いえ、そんなことはありません。新しく政調が復活されたり、あるいはこれから部会等をどうするかという問題等が議論されていくわけでございます。そういう中で、衆議院選挙のマニフェストで述べられていることを、きちんと実行、あるいは検証、どういう方向へ持っていくかということを論議しようということにはなっております。
(問)大臣としては、創設する方向で考えたほうがよいというふうにお考えでしょうか。
(答)私としては、大変おもしろい大事な発想だと考えています。
 ただ、今の官庁における危機管理監を頂点とするシステムやら、あるいは自衛隊のあり方やらを含めてどういう対応を考えていくか。あの危機管理庁の中には、そういう国家的な危機管理という問題が入っているわけでございます。災害だけではありません。そういうことを含めて、幅広い論議が必要だろうと。災害に絞ってということならまた、現在、私の防災担当のポストをどういう形にするかという観点からの論議が必要だということを含めて、議論を参議院選挙後、進めていきたいと考えています。
(問)金賢姫氏の来月来日ということは、これに関して……
(答)それは、NHKに聞いてください。
(問)来月上旬…
(答)NHKに聞いてください。そんなことを報道したのはNHKですから、NHKさんに質問してください。僕に質問してもらっても、僕は知りません。
(問)相撲、いろいろ逮捕者が出ましたり、昨日も調査委員会での厳しい処分、それから本当に名古屋場所が開催されるのか、いろいろな面がありますけれども、川端大臣からも先ほど御報告があったということですが、中井大臣からも所見といいますか、この一連の動きについてどのように思われますか。
(答)川端大臣とは、事件の捜査ということは警察、それから相撲協会の対応、あるいは相撲協会をどうするかということについては文科省、そしてどういう発想でお互いばらばらにならないようにいくかということは、常々打ち合わせをしながら発言をしているつもりです。大変厳しい処分というものが出て、その上で名古屋場所が開催されるということなら、それはそれで一つの方向だろうと思っています。捜査そのものは、まだまだ時間がかかります。一つ一つの野球賭博を、いつ賭けて、幾ら賭けて、どこへお金が行ったというのを具体的に立証していかなければなりません。そういう意味では、大変時間のかかる、同時に困難な作業であります。担当の警視庁で、鋭意捜査が進んでいると聞いております。私どもは、その捜査を十分見守っていきたい。
 また、同時に、この捜査と自主申告はうまく重なり合ってほしい。自主申告以外に捜査で変なのが出てきたとか、新しいのが出てきたということのないように、協会は対応してほしいと願っています。
 以上です。

(以上)