中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年4月30日

(平成22年4月30日(金) 9:19~9:31  於:内閣府本府庁舎1階118会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は、久しぶりに官邸で閣議が行われました。私の左隣は枝野さんになっておりますが、枝野さんは官邸での閣議は初めてだと言っておりました。
 いつもどおりいろんなことが決定をしましたが、法律案としては、日本郵政の改革法案が決定をいたしました。
 また、私を含めて6人の大臣が、この大型連休中、海外へ出張するということで了解をされたところでございます。
 その後、幾つか閣議での発言がございました。労働力調査や消費者物価指数、家計調査結果、有効求人倍率あるいは郵政改革法案関連の閣議決定についての発言、そして閣議が終わりました後、公立高校授業料の無償化等が物価見通しに与える影響について、あるいは規制・制度改革に関する分科会における対象方針にかかわる検討要請について、枝野さんからの過般からの仕分けのことについての御発言があったところでございます。
 その後、財務大臣からギリシャの問題について御発言があり、私から韓国出張についての御報告を申し上げ、官房長官が休み期間中、代理を務める大臣はなるべく居所を明らかにして、いつでも対応ができるようにお願いしたいと、こういう御発言があって終わったところでございます。
 以上が閣議の報告でございます。
 韓国の出張につきましては、予定どおり27日、スピーチをいたしました。しかし、ファン・ジャンヨプ氏は出られないということになりまして、メッセージ代読でございました。ちょうど御承知のように天安艇事件で5日間の葬儀に入っており、私も外務大臣に弔意を表しますと同時に、ソウル市役所前に設置されました弔問所へ訪れて献花を申し上げたところであります。大変な人波でございました。
 いろんな方と会談しましたが、すべて、この話が一番先に出てまいりました。ある方は「セキュリティーの穴があったのではないか、一度の失敗は許されるが、二度の失敗は許されない、徹底的な再検討をしている最中だ」と、こういうことを言われたところでございます。ファン・ジャンヨプ氏が日本に来たときの警備についても、くどいほど注文をつけたのは、こういうことが起こらないようにということであったので、見事に対応していただいて日本にも感謝するという言葉も聞かれたところでございます。
 したがいまして、そういう雰囲気の中でありますから、金賢姫さんの要請につきましては昨年から申し上げ、今外交ルートを通じてお願いしているところであるが、「引き続いてよろしく」というぐらいしか言える雰囲気ではありませんでしたので、そういったことを申し上げて帰ってきたところでございます。具体的には、事務方同士の交渉ということがこれから続くということになります。
 以上、韓国からの報告です。

2.質疑応答

(問) 北朝鮮難民救援基金の加藤さんが、在日アメリカ大使館から功績に対して表彰を受けたというような話が数日前にあったようですが。
(答)そうですか、まだ聞いておりません。どんな表彰ですか。
(問)これまでのその脱北者の……
(答)そうですか、そうですか。嫌っているのは日本政府だけですかね。
(問)金賢姫さんのことで、「今外交ルートでお願いしているけれども、『引き続きよろしく』としか言える雰囲気ではなかった」というのは、時期的なことも含めてどのような……
(答)そうですね。ああいう天安艇事件の起こった後ですから、そういうことでとどめておくのがいいだろうというのが私の判断でした。
(問)小沢さんの資金団体関連の事件の関係で、この間、検察審査会のほうで起訴相当が出ましたけれども、それを受けての小沢さんの進退についてとか参院選の影響について、どのようにお考えか教えてください。
(答)空港へ帰り着きまして、その話を聞きました。帰りまして、検察審査会の中で11対0ということで決定したということを聞きまして、正直この「11対0」というものにびっくりしました。しかし、これはもうこれの一つのルールで決定ですから、東京特捜がこれを受けて処理をされる、これだけだろうと思います。ただ、参議院選挙は三月後ですから、どこで御判断をなさるのか、非常に難しいところだろうと、見ています。それによって、参議院選挙の影響もかなり違ってくると考えております。
 それから、小沢さんの出処進退とかそういうことは、鳩山総理と小沢さんしか、もうこれは発言したり考えたりすることはできないだろうと思っていますから、私は物を言うつもりはありません。
(問)弊社の週末の世論調査で、内閣の支持率が20%まで急降下しましたが、これに対しての見解をお願いします。
(答)みんな一生懸命やっておりますし、従来以前の内閣と違うスタイルを貫いて頑張っていますので、御評価の低いことはつらいことでございます。
 しかし、ここ数カ月、株価も随分上がってまいりましたし、いろいろな数値的なものも随分改善されてきた。これを受けて自殺者が減ってきたり、あるいは交通事故死というものも対前年で減り続けている、こういうところの御評価もいただければ、また数値的な改善もあるんだろうと。全国の民主党の議員や、参議院の候補者は苦しいところの言いわけばかりで大変な選挙をやっているんだろうが、選挙準備をやっているんでしょうが、やっぱりこういう明るい面も国民の皆さんに率直にお訴えをして頑張っていくということ以外に、何もありません。
(問)普天間問題につきましては、総理が言っている5月末まで、ちょうど1カ月前ということになっていますが、総理は徳田虎雄さんに会いに行かれたりとか、必至にやられているような気がするんですが、大臣として今の状況をどのように見ていらっしゃるか、受けとめをお聞かせください。
(答)僕はずっとこの間、アメリカは日本政府の案が固まってくるのを待っていたと思っています。マスコミや評論家の皆さんは「アメリカは相手にせず」とか「怒っている」とか何だとかいろいろお書きになるけれども、別にそんなこともないだろうと考えています。
 13年かかって現状の案ができたわけですが、あの案のまま実行しようとしても、もっと大きな、大変な騒ぎになっていたんだろうと。そういう意味でどういう決定をしようと、それはいろんな議論があります。そういう中で、総理はじめ官房長官や関係閣僚会議で具体的な案を決めて、そして、ありとあらゆるところへ御了解をいただくための努力を5月いっぱいすると、こういうことだと思っています。
 私は、関係していませんから申しません。根回しやいろんなことについては、何か言うというのはありますけれども、これを申し上げても仕方がないことであろうかと思っています。
 総理も顔つきも変わられて、余計なことを言われずに、必至でおやりになっている状況がひしひしと見られていますから、本当に誠意を持って、先頭に立ってやっていただければ結構なことだと考えています。
(問) 先ほどの小沢さんの関係ですけれども、検察審査会の見直しについて考える議員連盟がこのほどできたようなんですけれども、それについての受けとめを。
(答)それはもう、僕は何も思いません。どこをどう見直すのか、わかりません。聞いてもいませんし。

(以上)