中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年4月23日

(平成22年4月23日(金) 8:38~8:50  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議は、一般案件から始まりまして、政令含めて、もろもろのことがやられました。その中で人事で、私の25日から27日韓国行きが認められたところで、報告されたところであります。
 あとは、それぞれいろんな大臣から発言がございましたが、閣僚懇で枝野さんのほうから、今日から事業仕分けの第2弾前半を始めるというお話があったところでございます。
 私のほうからは何もありませんが、餃子事件は昨日、刑事局長から報告を受けました。大変いい捜査当局同士の話し合いであったと承知しています。100以上の日本側からの質問に対して、中国側が丁寧に答えていただいて、かなり煮詰まっていると感じています。ただ、日本側の証拠等と全部が一致しているわけじゃないというような感触を受けて、証拠の見直し、日本側の見直し等を急ぎ、できるだけ早く中国側に日本から捜査当局を派遣して詰めを促したいと思っています。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 韓国の北朝鮮人権週間で、日韓の北朝鮮拉致被害者の御家族等も出られるイベントなどでの御出席もあるかと思いますが。
(答)27日の午前中に、共同議長お二人の後に引き続いてスピーチをさせていただく予定です。それがメインであります。
 あとは、韓日議員連盟と長いおつき合いのところへごあいさつに回るというところが、主な26日の日程です。
(問)スピーチは、特に日米韓で拉致について……
(答)拉致だけじゃなしに、日本も北朝鮮の人権抑圧の状況を十分認識して、少しでも人権問題の解決が世界中の連携の中で解決するように共同歩調で頑張ると、こういったことを訴えてみたいと考えています。
(問)2問お聞かせください。
 高速道路の新料金についてです。政府案が出たんですが、それについて党側から反発があって、一旦はそれを見直しみたいな意見もあったんですが、結局は国会の審議にゆだねるということで、総理はご判断されたんですが、そういった政府の政策一元化というものに対して、党側からのそういう批判というか、少しころころしているようなイメージを受けるんですが、そこを大臣はどう見ておられるのかということと。
 あともう一点は、今日から事業仕分け第2弾が始まりますが、大臣としてどのように見られているかをお聞かせください。
(答)高速道路の料金体制の件は、法案としてもう既に閣議で決定をして国会に提出をしてあります。したがって、閣僚の中では一致しているんだろうと思っていますし、私も異議があるわけではありません。
 しかし、法案の部分は、料金を少し改定して、その増収の部分で高速道路を造るところへ費用を充てるという面が法案でありまして、今、党のほうで御注文いただいている値上げ、無料化と違うじゃないかという面は、政令の部分だろうと考えます。したがって、この法案審議の中で、民主党議員の皆さんや、また国会全体の意見を聞いて、担当大臣は柔軟に判断をされればいいんだろうと考えています。
 僕は前原さんから詳しく聞いていませんが、政務三役では十分やったと言っていますが、党の政策会議に十分かけたのかどうかが、僕らもちょっとわかりませんので、私もかなり言いたいことを言う方向ですが、大体新しい方向を出すときには、要所要所お集まりいただいて御相談を申し上げているつもりですから、そこら辺がどうだったのかは、よくわかりません。それが一つでございます。
 事業仕分けは、私のところは事前に幾つか、警察は聞き取りがあったと聞いておりますが、正式な事業仕分けの中には入っていないのかなと感じています。
 しかし、就任以来、かなりやかましく注文をつけて、警察庁も、あるいは拉致対策本部も、かなり入札等の見直し、あるいは直接の外郭団体があるわけではありませんが、関連の団体に対して、いろいろな改革や変更をやっていただいていると。これからも十分ああいう事業仕分け的手法を私どもも身に染み込ませて、役所の中で活用していきたい。そして、また今回の事業仕分けが本当に幅広い、深い論議のもとで有意義な方向づけをしていただくように、お願いをしたいと考えています。
(問)ファン・ジャンヨプさんの暗殺計画で2人が摘発されましたけれども、向こうの報道では、アメリカや日本にいらっしゃったときも捕捉をしていて内偵をしていた、それで警備が強い状況であったという報道がございまして、今後、金賢姫さんの訪日要請にも影響を与えると見られますが、この事件についてどうお考えでしょうか。
(答)産経新聞さんは、常にどこから御取材なすったかわからんけれども、いろんなことをお書きになっていることは承知をいたしております。つい最近も、金賢姫の招致について、警察とどこやらの職員を派遣すると書いてありましたが、そういったことは一切ありません。
 暗殺問題につきましては、強い韓国当局から警戒の要請があったことは事実であります。警備当局に懸念も十分伝えて、立派な警備をやっていただいたと考えています。その分、マスコミの皆さんには御不満も御不自由もあったと、改めておわびも申し上げたいと考えています。
 金賢姫さんの場合、訪日はこれからの話ですから、本当に実現ができるかどうかという中で、また判断をしていきたいと思います。
(問)具体的にこういう計画があるということは、伝わってきたわけですか。
(答)いえ、そういう具体的なことは伝わっていません。ただ今日、何新聞だったか出されていました、韓国政府の脱北者の調査ですね。これが三月(みつき)から伸びるということは聞いておりました。

(以上)