中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年4月2日

(平成22年4月2日(金) 8:47~9:03  於:内閣府本府1階118会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 久しぶりにここで記者会見をさせていただきます。
 こういう新しいポスターをつくったり、あるいは新しい入札のやり方がおかしいということでとめておりました短波放送等も競争入札という中で再開をすることにいたしました。1億円ぐらい前の政権ではかかっておりました北朝鮮に向けた短波放送が、1,000万円ぐらいで落とされたということで、今さらながら旧内閣のお金の使い方のずさんさというか、感覚のひどさにあきれ果てております。
 このポスターのできばえはともかくといたしまして、用語でそれぞれ思いを込めました。これらも前政権下でつくられた費用の5分の1以下でできているんだろうと考えております。
 そういう中で、年度末を迎えまして、昨日、私の部屋に拉致対策本部の職員三十数名参集をいただきました。うち2人が内閣府との兼務、残りは全部拉致対策本部室員、こういうことになりまして、1日からスタートいたします。もちろん、それまで私を含めていろいろと仕事に取り組んできたわけでございますし、一部からは怠けておるという御批判もいただきましたが、これで兼務をすべて解いて新しい人も加えて、総理から御指示のあるように、真相究明、安否確認、そして救出、こういったところへ集中して体制をつくっていきたいと考えています。一層の御理解と御協力を冒頭お願いをいたします。
 今日の閣議の前に、国家安全保障会議開かれました。
 引き続いて、子ども・若者育成支援推進本部会合が行われました。
 こういう会議には珍しく、川端文科大臣、あるいは長妻厚労大臣、あるいは私、あるいは亀井大臣含めて、枝野さんも、それぞれ御発言がございました。
 共通していますのは、こういう会議は非常に大事で、決めることはいいが、実際の現場がみんな縦割りじゃないか、縦割りの中で、子ども・若者育成といっても、みんなそれぞれ苦労しているし、頑張ってくれているけれども、成果ということについて大変難しい面がある。私のほうからも警察にもいろんな子どもさんの家庭内暴力やら相談がある。
 しかし、結局は親御さんがノーと言えば踏み込めない。そして、結果として悔やむ事件が幾つか起っている。どこかが主体になって一歩踏み込んだ支援、協調、こういったものを考えなければだめだということで、さらに御議論をいただくことになりました。
 閣議は何も目新しいということはありません。テロ対策の海上阻止活動に対する補給支援活動の実施が終わりましたので、それの報告というものが了承されたところでございます。
 あとは、岡田さんが飛行機、強風のために遅れたということで、閣議が始まって少したってからお着きになった。そして、G8あるいはアメリカとの会談について簡単な御報告はございました。
 総理から大変激しい口調で地方分権についてのお話がございました。
 各省庁が権限移譲、それから交付金の一括の支給。こういったことについて、さらなる努力をしてほしい。こういうお話でございました。
 これに対して、交付金と交付税の違いはどうするんだとか、基礎自治体の能力の問題、あるいは政策を日本じゅうで一致させることについて。あるいは、制度からいえば国にコントロールがあるけれども、実際は地方がこういうのをどう考えていくかというようなことについて、幾つかの役所から議論があったところでございます。
 私は発言しませんでしたが、警察庁でいろんな調整をいたしておりますが、予算やいろんな人員や、いろんなことの大半は地方でおやりいただいている。これはどういうふうに工夫するか、何を地方へお任せするのか、非常に幹部も頭を痛めています。しかし、今日の会議を受けて、さらに一層工夫ができるかどうか、やってほしいと申し上げようと考えています。
 大体、以上でございます。

2.質疑応答

(問) 今、おっしゃった予算の使い方です。短波放送のポスターです。その予算が前の政権でどれぐらいかかっておって、今回幾らで落としたかという詳細なデータを後ほどできれば。
(答)出します。4年ほど前に僕が調べたときは1億4,000万でした。これはひどいじゃないかと、丸投げしておいて1億4,000万というのはないたろう。しかも、この丸投げした外郭団体は、そういう放送等に何も関係ないじゃないかとまで言って、そうしましたら、次の年たしか1億円に落ちたと思うんですね。1億円でもひどいだろう。これは台湾かフィリピンかどっちかへ下請けに出しておったと思うんですが、これもひどいだろうというので、僕は大臣になってだめと言ってストップをかけてここまできまして、競争入札でやってみるということでしたから、やっていただいたら1,000万を割った金額で落札者が出てきた。本当にそこがおつくりいただけるかどうか、ちょっとチェックだけを大変失礼だけれとも、依頼したらできなかったでは大変なことになりますから、そこはやって、その上で発注したいと考えています。データつくらせます。
 絵はあれですが、言葉は思いがこもっていると考えています。
(問)言葉は大臣が。
(答)いや。僕が言ったのは、必ずを横にして救い出す。と、 もうちょっと下にしたかったねとか。いろんなプロの方がやっていただいたもんですから、余り僕は言うことはありません。拉致の何であそこに自動車があるのと言いましたら、この自動車が拉致が非常に多くなった35年ぐらい前の自動車なんだそうです。そういう工夫をいろいろしておって、そうかと、そんなことぐらいです、言ったのは。
 御家族の会から写真を変えてくれと言われて、幾つか何人かの方は従来の写真と違う写真を使っている。
(問)車の写真は、あれに乗っていた人が海岸からさらわれて。
(答)そうじゃないけれども、あの当時はするんだろうね。何のイメージなのか僕はよくわからないのですけれども。徹底的に調査するということで自動車。考えてください。
 今日から一斉に各役所、団体等にお願いいたします。
(問)参議院選挙についてお伺いしたいんですけど、民主党は2人区について、新潟、広島を除いては、原則2人を立てる。今日にも判明するという話なのですが、先日、連合静岡の会長が今の支持率を踏まえて2人擁立を絶対にすべきではないとした上で、小沢幹事長が辞職願いを出せば真剣に検討すると述べるなど、一部地方の支持団体と言われるところから反発を生んでいるんですが、そういったことについて大臣の受け止めを。
(答)静岡は静岡のしかも連合さんですからお考えあって言われていることでしょう。私がコメントすることではないと思っています。
 ただ、三重県は1人区でございまして、候補者を含めて国会議員、それから地方議員、連合の皆さん本当に議論に議論の中で1人区の戦いを進めてきて、今2つとも裏表といいますが、民主党でとっていることでございます。1人区から見れば、2人区も2人立てて戦ってほしい。まして政権党になったんだから、今まで少し野党時代はいろんな理屈があって立てなかった地区もあったわけです。それはそれでその地区の事情もあるんでしょうが、やっぱりみんなで頑張って選挙で訴えて政権を維持する意欲がいる。初めから無理だよなとか、無茶だよねとか、そこからスタートとしたら1人区なんか候補者が出ませんから、それよりも今まで歯を食いしばってやってきたわけです。そういう意味では、候補者がどうだとか、やり方がどうだとか、地域、地域で事情があるんでしょうが、全体として僕は当たり前だと思っています。
 まして、そういう選挙区に中堅の、将来総理候補になろうという方がおられるところは率先してやってもらわなきゃだめ。そんなところはちゅうちょしているようでは、総理大臣なんかは当然なれない。僕は岡田君がいるから言うわけではありませんが、普段から思っています。
 だから、前回から大阪が2人立てたということは大変評価しています。
 それがこの間の衆議院でほとんどが勝ったというのにつながったと思っています。
(問)一昨日、参議院の本会議の採決でNHKの予算の関係で若林正俊議員が隣席の青木さんの投票ボタンを押したということで、民主党が参議院事務局に若林さんの懲罰動議を提出して、国会の議決をゆがめた行為だということもあるんですが、先ほど自民党の幹部は若林さんの議員辞職を求める方針を明らかにしたという話もあるんですが。そういったことについて大臣の受け止めを聞かせていただけますでしょうか。
(答)信じられない事件で。初め見出しを見たときに何を書いてあるのかと思いました。若林さんともあろう方がどうしたんだろうと思いました。これはやってはいけないことです。大事な1票ですから、これは他人の投票をするというのは何があったのかわかりません。これは許されません。

(以上)