中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年3月12日

(平成22年3月12日(金) 8:44~8:57  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。いつもの案件を処理がなされました。この中では今日は刑法等の一部を改正する法案で時効の延期の法案が認められました。国会提出されることになりまして、大変結構なことだと聞いておりました。平野官房長官から閣議決定期限である今日までに法律案57件、条約14件が決定をされた、今日までに決まらなかったのは4本だと、こういう報告がございました。
 それから総務大臣から地方財政の状況について発言がございました。
 閣僚懇に入りまして、総理から行政刷新会議における事業仕分け、行政事業レビュー、これらについての御発言がございました。これを受けまして、枝野君から事業仕分けと行政事業レビューの具体的な中身について、また年度末における予算の適正な執行についてということで発言がありました。管副総理からは枝野さんの発言を受けて、来年度への繰り越しを、手続の簡素化をしたもので、年度末に無理矢理予算を使い切るというような従来のやり方はやめて、来年度へ回せるのは回していくと、使っていくと、こういう話があったところでございます。
 亀井大臣から御発言がありまして、最近出された経済指標の数値で速報値やら確定値やら、随分違いのある数値が出されることがあると、経済のデリケートな時期に余りいいかげんと思われるような数値を出すのはどうだという御指摘がありまして、これをめぐりまして仙谷さん、原口さん、岡田さん等々から、政府のいわゆる統計ということについて、さまざまな発言があり、仙谷さんのところでさらに政府統計のあり方ということについて勉強会、あるいは会議等を開催していくことになりました。
 以上で終わったところでございます。

2.質疑応答

(問) 従来から議論になっています高校の無償化に関して、今日の閣僚懇とかで議論がなかったかということと、あと報道ですけれども、除外するとかしないとか、いろいろ出ていますけれども、検討状況を御紹介いただければ。
(答)川端さんからは一昨日でしたか、どうこうするじゃなしにこういう整理の仕方をしたいというお話がありました。昨日、夜、官房長官からその方向をぜひ了としてほしいというお話がございました。今朝、閣議前に川端さんに採決になるのかと言いましたところ、自民党さんがまだ場合によっては質疑に出ないなんてことを言っているけれども、ほかは皆さん公明党さんも共産党さんも賛成してもらえそうだという話があって、それはよかったなと申し上げておいたところでございます。平野さんが入ってきまして、僕のほうへ来ましたんで、嫌味の一つも二つも言おうかと思ったけれども、疲れきった顔をしているので言うのをやめとくよと言いましたら、亀井さんがそれが手だと言っておりました。大変苦労して法案を成立いただいた後、文科省がしかるべき方法、あるいは判断でこの問題に対応いただけるものと、私は十分に意見を申し上げたと考えておりますし、私の役割ではありませんが、知っている限りの今の朝鮮学校、高等学校の現状について、あるいは認識について総理にも申し上げました。いろいろな反応があるわけですが、一番びっくりしていますのはアメリカといいますか、国連等で少し話があるという報告も入っております。しかし、これらはアメリカなんかは高校が義務教育ですから、ここのところに認識違いがある。また朝鮮学校は専門学校、各種学校になっているわけですから、ここのところの認識も違われるんじゃないかと思って、私は申し上げてきたところであります。
 以上です。
(問)長官からその方向をぜひ了としてほしいという。
(答)文科省のやり方をね。
(問)それは、具体的に無償化から除外するということですね。
(答)いや、そこのところはデリケートにしてあります。法案通った後、文科省が決めることを、これからね。一遍に決めるわけでもないようですし。
(問)それはつまり国交があるかどうかとか、そういう教育内容確認できるものに限り対象とするという、そういうことになる。
(答)幾つか関門があるようですが、それも文科省だけの判断じゃなしにということも考えているようですが、今日委員会最終の御議論をいただきますし、各党のいろいろな御意見もあるんでしょうから。私は私なりの役割を十分果たしていると思っています。
(問)今おっしゃられたこと以外に、こういう整理の仕方をしたいというのは、幾つか関門というのをおっしゃられましたけれども、もう少し具体的に。
(答)具体的に言うのは僕の役割ではありません。平野官房長官は別に、ぶれて右往左往しておるわけではないということは言っていました。
(問)時効が閣議決定したということなんですけれども、捜査側の課題も整備しないといけないと思いますが、これからの課題や対応について。
(答)すべての犯罪を追跡調査をしていくということで、改めてこの解決していない事件の捜査というものを徹底的にやるようお願いしたいと思いますと同時に、捜査資料の整理、保存、そして人手、これらのことをどういうふうにクリアしていくか。今年の予算、この御審議いただいておる予算にはこれらのことは入っていませんから。したがって、予算的にどう対応していくかということを含めて各地方公安委員会とも連携をとりながら、捜査当局に奮起をお願いしたいと考えています。また、この法案では間に合わない、国松長官の狙撃事件を初め、時効期限の来る事件もあるわけです。これをもう一段の捜査、これもお願いをしていかなきゃならないと考えています。同時に、悪人は逃さない、こういう国民のお声におこたえできるように捜査当局として頑張ってほしいと考えています。
(問) 先ほど平野長官から右往左往していろいろぶれているとか。
(答)右往左往とは言わなかったけれども、ぶれているわけではないからと。
(問)それは大臣は長官に嫌味の一つもというふうな話を先ほどされていたと思うんですけれども、それは……
(答)それは僕はこういうことは余りテクニックの問題じゃないと思うんだよね。どっちに決めようが賛否両論ありますから。それはそれで僕らの立場いけばいいんだろうけれども、なかなか皆さんテクニシャンですから、そういう意味合いの嫌味です。
(問)大臣が意図したようにならないということではないのですか。
(答)そんな僕はつまらぬことを嫌味は言いません。そういう意味で少し世代間の差もあるし、役割の差もあるし、いろいろありますから。

(以上)