中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年3月9日

(平成22年3月9日(火) 8:39~8:52  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議は、いつもどおり案件を処理をいたしました後、閣議の中で外務大臣からODA白書についての発言がありました。
 閣僚懇になって、枝野さんからいわゆるハトミミの報告がございました。合計4,845件受け付けたということを中心とした御発言でありました。
 それから、総務大臣から夕張市の財政再建計画についての発言がございました。
 また、岡田さんから、夕方記者会見で調査をしている4つの密約の報告を大臣としてするんだという話がございまして、菅さんからもそれを聞いて自分のところの財政の負担の問題、これも引き続いてか一両日に発表したいと、こういう御報告があって、閣議が終わったところでございます。
 終わりましてから、直嶋さんと、実は直嶋さんは金、土と、私は土、日と青森へ入りまして、私は大間の建設中の原発と、それからMOXでフル稼働する日本で初めての原発でございますが、これの視察と、六ヶ所村の原燃の視察等いたしました。その話を直嶋さんといたしておったところでございます。
 今から30年ぐらい前でしたか、当時環境委員会に所属をしておりまして、公害対策特別委員会と言ったんじゃないかと思うんですが、青森、北海道を視察に行きましたときに、六ヶ所村の開発を見ろというので見て、すさまじく広く、何一つないところで、当時村長さんから、国がこういうところへ企業誘致を努力せよと言われました。今回六ヶ所村へ入りましたら、村長さんにお出迎えいただきまして、よく似ていらっしゃるので申し上げたら、それは私の兄貴ですと言われまして、びっくりしました。大分年の離れたお兄さんなんだなと思いながら、懐かしく話をしたというようなことを直嶋君と二人でしゃべっておりました。
 以上です。

2.質疑応答

(問) 党の政策調査会に関することなんですけれども、民主党の中で政調の復活の声が上がっている中で、昨日、党の国会議員が政策や政府提出案について協議する議員政策研究会というのを立ち上げるということが決まったようですが、一部には、政策決定の内閣一元化の方針を事実上修正したんじゃないかという声も上がっているんですけれども、大臣としての受け止めなりを教えていただけますか。
(答)僕は正式にまだ聞いていませんから、どういう形になるのか、またどういう対応をすればいいのか、これから内閣の一員として、党と内閣との間のルールに従って対応していきたいと思っています。
 政務三役の方は猛烈に忙しくて、政務三役と党の理事さんや委員会の理事さんや委員長さんでおやりになるのが、なかなか一般の議員さんが入りにくいということがあるのかな。あるいは、その委員会に属していない他の議員が、自分の関心事で参加して発言するという機会が少なかったのかなと思ったりいたしていますが、いずれにしろ、大勢の議員さんがいろいろな機会に発言して意見をまとめていく、また政府の考えというものを十分御理解いただくというのは大事なことだと思います。
 私も4月になりましたら、法案が通れば、政務官を1人増やしていただけるということですから、国家公安委員長政務官という非常にデリケートなことで、初めてですが、十分そういう勉強会ともすり合わせができるように気をつけていきたいと考えています。
 それから、昨日、朝、警視庁の機動隊を見に行きました。花の一機と言われている訓練を見せてもらいました。非常に精度の高い、しかも元気あふれた訓練ぶりを見せていただいて、大変感銘を受けて、激励をして帰ってきました。また、装置等も、私が考えておりました以上にかなりそろってきているなという感じでございました。しかし、一機ですから、一番装置が多いということもありますから、各機動隊、あるいは各県、レベルのそろった治安対策ができるように、これからも注意をしていきたいと考えています。
(問)警察庁のDNAのデータベースの関係なんですけれども、容疑者のDNAの登録は海外に比べれば結構少ないのが現状なんですけれども、これから積極的にとっていく方向だというふうに伺っているんですが、改めてDNAの採取についてどういうふうにお考えでしょうか。
(答)やはり徹底的に科学的な調査ができる体制をつくるべきだと思っています。そういう意味で、一番簡略で、一番御協力いただきやすいのは、DNA検査だと思っています。これを簡単にやれば、あっさりと被疑者から外れるということもありますし、綿棒で頬の中をちょっとこすってもらえばいいだけですから。だけど、その事件一つ一つの検査じゃなくて、検体として残していく。例えば、この間出所した男が千葉で女子大生殺しの容疑で捕まっております。捕まるまでに4件ぐらい強盗殺人未遂みたいなことをやっているんですね。これ、刑務所に入っていた人がDNA検体をとっていないのと聞いたら、とれていませんと、こう言うわけですよ。再犯防止という意味でも、DNAをきちっと検体としてやっていけば、防止にもなるんだと思います。今、指紋を残すような犯人はめったにいませんから、激情的に瞬間的にやった犯罪以外は。DNAの場合にはわかりませんから、なかなかきちっと検査していけば検体が出てくる。出てきても、比較対照することができないんですから、コンピューターで。これでは何のための捜査か、検査器具かわかりません。僕はそういう意味で、皆さん方にはぜひこれは御理解いただいて、大いにやるべきだと、こう思っています。警察のありとあらゆる部門で研究してもらっています。
(問)些末な質問で恐縮なんですけれども、大臣、別れさせ屋というのが今問題になっているのを御存じでしょうか。
(答)何かちらっと聞いていますが。
(問)いわゆる探偵、私立探偵とかの探偵ですけれども、探偵が依頼人の依頼を受け、夫婦、例えば夫からの依頼を受け、妻と離婚したいと。その探偵が近辺調査なりして、妻に新しい男を差し向け、浮気の現場を押さえ、それを離婚の理由にすると。
 実はこの別れさせ屋がトラブルに発展して、殺人事件まで発展したケースがありまして、今日その判決が東京地裁で言い渡されるのですけれども、一部で規制すべきじゃないかと、探偵にそういうことをさせるのを。探偵業法という行政法がありまして、それは警察が所管しているんですけれども、規制すべきではないかという意見に対して、大臣の御意見をお聞きしたかったんですけれども。
(答)この内閣で開かれる会議においても、それが1つ取り上げられると、コンピューターを使ってのいろいろな犯罪と同時に、そういう犯罪についての防止策という意味で議論が始まるということで、通知を受け、警察でもどういう対応策があるか、防止策があるか、検討を始めようといたしておるところでございます。判決もまた見させていただきながら、また実態も十分調査しながら、判断したいと思っています。私立探偵ということで、かなり人数も増えてきています。国民の御利用も多いと承知していますが、それだけにトラブルもいろいろある、その中の1つだという認識の中で検討いたします。僕、個人は余り詳しくわかりません。もう少し勉強してから。

(以上)