中井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年1月19日

(平成22年1月19日(火) 10:47~11:24  於:警察庁18階第4会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は閣議で政令3本、人事3つ決められまして、その後公務員制度改革担当する大臣を補佐する大臣政務官が一人、階猛総務大臣政務官に仙谷公務員制度改革担当大臣補佐をさせると、総理から発言がございました。また内閣府特命担当地域主権推進の原口さんから発言がありました。また、閣僚懇になりまして、総理から、平成21年度第2次補正予算案、平成22年度予算の執行に向けた準備を早く進めるようにというお話がございました。それから菅さんの方から、今回の第2次補正予算における緊急経済対策の概要、こういったことを紹介をされまして、7.2兆円ほどの予算額ですが、24.4兆円の事業費に換算される、こういったことについて閣僚の認識を十分持って欲しいというお話がございました。その後いくつかの議論がございましたが、閣僚内部の連携・連絡、マスコミを通じての発言の訂正のし合いというのは無しにして、直接確かめ合うべきだというような話を含めて議論があったところでございます。

 

2.質疑応答

(問)先日、小沢幹事長の周辺で石川議員ら3人が逮捕されたという事件があったんですが、それが国会に与える影響を大臣はどのように考えておられるか、お答えいただけますでしょうか。
(答)逮捕前後から猛烈な報道が引き続いて行われていまして、当然国会の中での論議に大きな影響が与えられると懸念をいたしております。しかし、補正予算、予算案を期日内に仕上げていく、このことが一番の務めだと思いますので、全力を挙げて対応していきたいと思っています。先程の報告の補足をいたしますと、岡田外務大臣から重ねて、28日、G8のアフガン会議への出席を是非可能にして欲しい、こういう要望が2回目でありますが、行われました。これについて各国対経験者等から、民主党は野党時代からいろいろ言ったけれども、重要な会議に大臣が出るというのは、どうしても必要な会議というのはいつも認めてきたと。したがって、岡田さんの今回の出張については、是非国会でお認めをいただくべく努力をするべきだと、こんな話がございましたが、これらの件もいろいろな事件があって国対筋が心配しておられるんじゃないかと拝察しております。そういうふうに影響はあるんでしょうが、誠心誠意、景気対策、こういったものについて全面的に考えて、申し上げたように、補正予算、予算の一刻も早い通過、これを内閣全体で目指すべきだと考えています。それから、石川君の逮捕については、いささか驚いたというのが正直なところです。国会召集直前、党大会前日というタイミングでしたから、どういうことを、何を考えて執行されたのかよく分かりません。直接聞いているわけではありませんからよく分かりません。批判をするつもりもさらさらありません。それはそれで、特捜の権限としておありですから。しかし、特捜も説明責任があると僕は思っております。何の事件なんだろうと。よく分からないですね、いろいろ聞いてますが。検察当局には聞いてませんが、法律の専門家にいろいろ聞きますが、よく分かりません。書いていらっしゃるマスコミの方もよく分からないんじゃないかと思っています。それが率直な今の感想です。
(問)今のことに絡めてなんですけども、小沢幹事長は検察との対決姿勢をかなり鮮明になさっていると思うんですけども、大臣はそういう対応をされていることについてはどういうふうに思いますか。
(答)小沢さんの人生哲学、政治人生から来る長年の経験に基づいた思い、そしてここまでやって来られて、今一番大事なときにという悔しさ、いろんなことが混ぜ合わされてるんだろうと思っています。ただ、もう少し小沢さんや小沢さんの周りの方は、うまく世間に、国民やマスコミの皆さんに、立場やら考えやら対処方針やら説明する人が要る、広報役みたいな人が要るだろうと思いますが、これもまた小沢さんの性格ですから、ご自分が言われるということ以外はなかなか難しいんかなあと思ったりもしています。僕等なんかみたいにしゃべりじゃないですからね。じーっと黙って、耐えて、そしてどこかでまとめて、根幹的なことを言われる。マスコミの皆さんは枝葉末節を聞きたがるが、彼はそのことをあまり答えない。ここにギャップが出て、それが説明不足につながってるなと僕は心配してます。
(問)報道各社の世論調査で、鳩山内閣に支持率が、だいぶ支持・不支持が拮抗してきたという状況を閣僚としてどう受け止めているかということと、もう一つは、小沢幹事長の説明責任を果たしていない、若しくは辞めるべきだという声が、これも世論調査でかなり多かったんですが、大臣としては辞めるべきとお考えでしょうか。この2点をお願いします。
(答)いつもマスコミの世論調査では、そういう方向で結論が出てくるのは長い経験で承知をしておりますから、民主党や小沢さんここは一致結束、自分達を含めて説明をしていかなきゃならないんだろうと思っておりますすし、小沢さんもそういうことをお考えになって、幹事長職務代行ということで輿石さんにお願いをされている面もあるんだろうと考えています。別に今、小沢さんが起訴されているわけでも何でもありませんから、お辞めにならなければならないとは僕は思っておりません。内閣支持率、あるいは民主党の支持率が低下したということについては、厳しい現実、現状だと。今日から始まります論戦、全閣僚一致結束して、この厳しい中で補正予算、予算の審議お願いをし、そして早期の成立ということに全力で当たっていかなければならないと改めて決意しています。
(問)先程仰られた、閣僚内部の連携・連絡というのはどのようなことを念頭に、具体的には。
(答)具体的にはあったんですが言えません。誰か閣僚が何かを発言する、これについてマスコミの記事だけでまた誰かが発言する。こういうことはあんまりよくないと、確かめてほしいという意見が出ました。これに対して、マスコミというのはそれ位のもんだと思ってご発言をという意見もあったし、いろいろ意見はありましたよ。しかし、それはそれで個々に十分気をつけてやらなければならないということでしょう。
(問)小沢さんの報道とは。
(答)それは全然関係ありません。小沢さんの問題については関係ありません。
(問)拉致関係で伺いたいんですが、金賢姫元死刑囚が横田めぐみさんに会ったことがあるというふうに韓国の雑誌が報じているようなんですけども、それに関してどのようにお考えですか。
(答)報道されているということは今朝知りました。しかし、事実関係として、僕は今まで報告を聞いてません。また、政府関係でそういうことを3ごろ確認しているという報道もあるやに見ましたが、それは韓国政府関係なのか、日本政府関係なのか、よくわからない記事でもありましたが、一度確かめてみたいと思っています。
(問)先週まとまりました昨年の犯罪統計の速報値で、7年連続の刑法犯認知件数が減ったと、殺人が戦後最低だと、それからコンビニ強盗が増えている。この数字をどのように評価されているかお聞かせ下さい。
(答)当局や地域の皆さん方のご協力で、認知件数が減少している。凶悪犯が減っているのは大変喜ばしいことだとは思っています。しかし、国民の体感治安という言葉が最近使われますが、これは昔に比べて物騒になったなという思いが強く出ているわけでございます。身の回りの小さな不安、小さな事件をきちっと警察が取り上げて解決に向かって努力すると、常に心掛けてほしいと考えております。同時にまたいくつかの大きな事件が、去年の年末にも申し上げましたが、年を越しております。これらの解決、また時効目前の事件についても必死の努力をいただいております。何とか一つ一つ解決をしてほしい、この思いは常に持っています。


 日曜日、神戸の地震の15周年、行ってまいりました。大変しめやかな、厳粛な式典でありましたし、また3年ぶりに神戸へ入りましたが、前よりも一層発展、復興、こういったものが見えて、心強い限りでございました。御遺族代表の方のごあいさつが、15年たっても、やっぱり肉親を亡くした思いというのは当時と同じように残っているんだと、改めて感じました。兵庫県あるいは神戸市の責任者からは、そういう方々のお慰めと同時に、震災でけがをして治らない人、治ったけれども、心の奥には傷を持っている方というのが十分つかみ切れないほどいらっしゃるんだと。こういうケアについて相談に乗ってほしい、こういうお話がありまして、昨日の臨時閣議では、総理の御出席に感謝申し上げますと同時に、こういう御提議があったと、こういうことについてどういうお手伝いができるか、厚労省等々相談をしたい、こういうことを申し上げておきました。
 それから、終わりましてから、アジアの防災の国際会議が神戸市で開かれておりましたので、出席してごあいさつをさせていただきました。約30カ国の代表の方々と国連からと御参加をいただいて、会合が行われました。ハイチの問題等も申し上げお訴えをしたところであります。
 以上、追加報告といたします。

(以上)