仙谷大臣記者会見要旨 平成22年3月30日

(平成22年3月30日(火) 9:58~10:07  於:本府5階522会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 閣議の報告ですが、私のほうからは、昨日の某新聞で報じられていた農林省の天下りあっせん問題、前政権下での天下りあっせん問題ですが、これについて赤松大臣に調査を要請しておりまして、側聞したところによりますと、農林省のほうでは精力的に調査をしていただいておるようであるということを報告いたしました。
 それから、閣議前に消費者政策会議がございまして、今般の消費者基本計画がつくられたということです。
 そんなところでしょうか、今日は。
 御質問があればどうぞ。なければ、会議がありますので失礼しますが。

2.質疑応答

(問)明日、第1回の政権公約会議が開かれますが、今後どのような運びで参院選に向けたマニフェストの作成を進めていくつもりか、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)というよりも、これは総理が議長ですよね。そこで総理から、こういう大枠の下で進めていただきたいという方針が示されるのではないかと思っております。
 他方、3つの研究会のほうで、ボトムアップ型で意見を集約するということになろうかと思いますが、その大きな枠組みの下で取捨選択を企画委員会の中でやっていくと、こういうことになろうかと思います。
(問)夕方に閣僚懇談会が予定されていると思うんですけれども、改めてそこで大臣から、今、話題になっている郵政改革の話で、御提案なり、御意見なりを述べようと思っているのがあれば教えてください。
(答)その時に述べます。
(問)同じく郵政の関連で、亀井大臣は修正には否定的な考えを示されていますけれども、あくまでも今日は議論を通じて、それで皆さんが納得すれば大臣も現在の案でも構わないとお考えか、それとも絶対に修正は必要だとお考えでしょうか。
(答)皆さん方、資料か何か御覧になってますか。僕も24日以降しか見てないんだけど、素案というのがありますよね。普通、素案がそのまま法律になるということはありません。この国の法律のつくり方として、我々の常識から言うと、骨子があって、法律案要綱が出て、更にそれを法律にするときに、関係各省庁間で、あるいは今の政治主導から言えば、大臣、副大臣のところで、先般の地球温暖化対策基本法案なんかだと、「てにをは」まで一字一句、2週間も3週間もかかって副大臣ががん首揃えて、あるいは大臣もがん首揃えてやったわけですよね。
 そこまでこの件でやれということを言っているんじゃないんだけど、少なくともこの件に関係すると思われる財務大臣、それから、税財政の骨格と経済運営についての基本方針をあずかる立場である私に全く議論なしに法案がつくられるというのは想像できないから申し上げているわけですよね。
 この法案について実質的な議論をこの間の地球温暖化対策基本法のようにやるかどうか、それはケース・バイ・ケースなんだろうけども、やっぱり、素案、骨子、要綱、法案と順序を負って議論をしていただかないといけないんだろうなと私は思っています。
 素案を見ても、4月中に、つまり4月末までに閣議決定で成案を得られるように精力的に努力するという話ですから、まだ一月あるわけですよ。すべてが決まったかのような報道が流れるというのはいかがなものかというのが、そもそもの問題意識です。
 それで、皆さん方も、これで閣内不一致とか何とかいうことだけが大好きで大騒ぎされるけれども、我々は政治主導で政治を進めています。水面下で官僚の中での折衝がされて、表に出た時にはすべて政治レベルの議論なしに終わっちゃうというのが当たり前だという、55年体制的思考構造で、どうも皆さんはすぐ閣内不一致とか何とかということで大騒ぎしてしまう、学級崩壊とか何とか言っているところもありますよね。だけど、政策の議論の中身が見えなかったら、誰だって困るんじゃないですか。その議論を閣僚委員会という場でやるか、あるいは閣議でやるのか、あるいは関係副大臣会議を招集してやるのか、そういうことになっていたと思っておりまして、僕は、少なくとも私の所管の法律などについてはそういうふうに根回しをしてきたつもりです。
 先般、何で非難されるのか僕は全然わかりませんでしたが、皆さん方に非難されたけども、公務員制度改革法案で、法案提出2日前辺りに原口大臣のところから注文が入って、僕もそのほうがいいと思うから、それじゃ変えましょうかというので、1週間ぐらい遅れたけども変えたでしょ。
 私は、別によりよきものに変えるのに何のメンツもへったくれも感じていませんから。皆さんそうだと思っているんですよね。それだけの話です。
(問)その公務員法改正案ですけれども、いよいよ近く審議入りすることになりましたけれども、改めて人事局の設置をいつまでにしたいかということをお尋ねできますか。
(答)それはもうできるだけ早くですよ。当初の予定では3月31日までにしたいと申し上げているんですから、もうできるだけ早くです。
(問)郵政の関連で、今日の閣議、閣僚懇では郵政の話は閣僚の間では特別出なかったんですか。
(答)全く出ませんでした。もう今日は後ろの時間にも迫られてましたし。この時期になると多いんですかね、署名案件というか、報告して了承されるルーティンワークのような話が今日も多かったと思います。

(以上)